シン・ブランクダイバー【新しい真のブランクダイバーの定義】①
と、言い出したのは確か去年くらい。
年間通して水温もさほど変わらず27℃から31℃、透明度も25m以上は普通。流れもないことが多く、世界的に見ても難しくないポイントが多いサイパンの海。
現在は運休中ではありますが、今後直行便が再開すれば3時間半で来られる日本から一番近い常夏の島サイパン。
このハードルの低さを最大限に利用するには、ブランクダイバーとよばれる非アクティブダイバーの復活の地として押し出していくのが一番いいのではないかと思ったのです。
ワタシがサイパンに来た約20年くらい前は、日本からの直行便が一日3便(ジャンボ機で成田から2便、関空から1便)、グアムとの三角飛びで中型機が中部国際空港から一日1便飛んでいました。
当然、航空券も安く3泊4日ライセンスコース19,800円なんていう、いったいどこで利益が出ているのか見当もつかないプランも売っていた。(当時、PADIの価格も安かったし、ガソリンも安かったし、航空券が安かっただけの話ではないのですが・・・えぇ、もちろん我々の給料もゲロがでるほど安かった・・・。どう考えても、高校生がマックでバイトした方がお給料もらえるだろう。)
そんな中、当然「サイパンでダイバーになろう♪」なんていう方は、掃いて捨てるほど(←表現が良くない)いらっしゃって(←尊敬語でつじつまをあわせてみる)、ワタシひとりだけでも今までの認定ダイバー数は1000人を超える。
当時、日本人ダイビングショップだけでも30店くらいあって、今はインストラクターが一人しかいないショップの方が多いですが、当時は少なくとも二人以上はいて、ワタシが勤めていたお店は12人いたので、ざっくり五人くらいで計算しても
15万人のダイバーがこの20年で、しかもサイパンだけで生まれたってこと!?
実際どうです?ダイバーの皆さん。こんなにダイバーがいる実感あります?
ワタシは、全くない。一切ない。
どう考えても、隠れダイバーがたくさんいる。Cカードを持っているだけの人がたくさんいるに違いない。いや、ダイバーだから隠れダイバーじゃなくて、潜りのダイバーというべきか。。。いやいや潜らないダイバーだから、潜りのダイバーとかいうと、さらにややこしくなる・・・。
とにかく、非アクティブなブランクダイバーは確実に生息しているのだ。
ダイビングを続けてない理由
ダイビングを続けていない理由を考えてみる。
思ってたのと違った。きっと少なくともこういう人もいるだろう。多少なりともプラスのイメージを持って、Cカード取得コースに参加したけど、理由はいろいろあるでしょうが、思ってたのと違ったというパターン。
これは、仕方ない。誰でも彼でも楽しめるとまでは言うつもりはないし、いろいろな理由で、そんなに楽しくないっていう人もいると思う。
高い。これは、結構あるでしょう。当時、サイパン旅行(ホテル・飛行機・ダイビング代込み)で19800円~というコースでダイバーになった方は特に、そのあとファンダイビングで再びサイパンに来ようと思ったら、直行便がなくなって相場が2倍以上になっていたり、昔は$1=70円台っていうときもあったのに、$1=120円とかになっちゃえば、当然高いと感じるでしょう。
こないだ聞いたのは、ウィンドサーフィンも新たに始める人が少なくなっているらしい。あれ・・?なんだか、親近感。
ウィンドサーフィンもダイビングも大そうな器材が必要なんですよね。だから、買うにも借りるにも値段がかかるし、使い方を習うにしたってお金と時間がかかる。
SUPやスキンダイビングが流行ってきた影に沈んでいくウィンドサーフィンやスクーバダイビングが見えてきた・・・。
生活が変わった。ワタシがインストラクターをしてきた18年間だって、独身から結婚、2回の出産、退職、独立など状況は変わり続けている。一緒に潜っているゲストだって、この18年間で結婚、離婚、出産、転勤、転職、進学、卒業、病気、ケガといろいろ変わり続けている。ダイビングという趣味を続けることができなくなるケースもあるでしょう。これも仕方のないこと。
新たな趣味を見つけて、もはやダイビングのことなんて1ミクロンも思い出すこともない方もいらっしゃるでしょう。
でもね、きっといると思うんです。
そんな気持ちがちょっとでもある人。
では。次はちょっとの気持ちがどうなると行動に移るのか考えてみますね。
≪つづく≫
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