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シン・ブランクダイバー【新しい真のブランクダイバーの定義】③

この記事3000文字以内で終わる予定だったのに、どうしても長くなる。。。仕方がないので、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

第一回では「どうして次のダイビングへ行けないのか?」について、考えてみました。第二回では「今のブランクダイバーの定義」について、考えてみました。

そして、うっすらわかったこと。「今のブランクダイバーの定義」から「次のダイビングへ行こう!」の間には、マリアナ海溝並みのギャップがあるんではなかろうか。

ダイビングをしなかった期間とかダイビングの経験本数とかで線引きをしてしまうと、きっと真のブランクダイバーは指の間からこぼれていってしまうのではなかろうか。

シン・ブランクダイバーの定義

第三回にしてやっとタイトルに追いついた。

今回、この記事を書くにあたって「ブランクダイバー」とか「リフレッシュダイビング」とかを検索してみたのですが、ちょっと怖いことがたくさんかいてあるんですよ。ブランクを空けて潜ることに対する不安を煽るような文が並ぶ。

もちろん、安全のために書いておきたいことはたくさんある気持ちはとてもよくわかるですね。そのためにリフレッシュコースから再開した方が良いってこともよくわかるんだけど、なんか自分がダイビングに対して不安を持ったブランクダイバーの気持ちで読んでみると・・・・

「やっぱり、やめとこうかな・・・。」

という結果になりそう。びびるよね。ワタシだったら、とりあえず今回はやめよかなって思っちゃうかも。

毎週末にダイビングに行く人とか、ダイビングのために旅行をする、いわゆるガチ勢の人たちがいる中、旅行に行った先がたまたまダイビングもできるところだったからダイビングもするっていう人がいてもいいじゃない?

ここで声を大きくして言いたい!いや・・・、立場上、あんまり大きい声で言うと怒られるから、やっぱり小声で言おう。

今までのブランクダイバーのリフレッシュコースは、そのあとダイビングをコンスタントに続けることを目的としているから、重いんじゃ!!

もちろん、続けた方が安全性が向上するってことはもちろんわかりますよ。そりゃ、続けてもらった方がダイビング業界的にもいいでしょうよ。ええ、それもわかる。

ダイビングって楽しいし大好きなのでガチ勢の皆様の気持ちもよくわかる。

だからこそですよ。いろんな事情で1年に1回、3年に1回、10年に1回しかダイビングができない人にも、めいっぱい楽しいダイビングを提供したいのです。

安全にね。楽しいダイビングは安全潜水の上にしか成り立たない。

体験ダイビングの参加者でCカードを持っている人って意外と多いの知ってました?

ここからは完全にワタシの体験談なので、世界中のインストラクターがどう思っているかは知らんですよ。あくまでもワタシの体感。

サイパンで19年くらいインストラクターをやっていますが、今までご案内した体験ダイビングのお客さんの20%くらいはOWDのCカードを持っていたんですよ。

なんか上手だなぁって思うゲストは、お話をしているうちに「実は・・・相当昔にCカードとりました。」と白状する。

白状するという動詞が似合っちゃうんですよ。白状って「隠していた秘密や、自分が犯した罪を申し述べること」です。

Cカードを持っているのに体験ダイビングに参加することに対して、多少なりとも罪悪感を感じてしまっているということなんですよ。

これおかしくないですか?

罪悪感なんて感じることは一切ないのに。

視点を変えて、お店側からの意見を言わせていただくと

「Cカードを持っていることを最初から知っていれば、もっと違うサイパンの海の魅力をご案内できたのになぁ~。」

Cカードを持っていることを隠して体験ダイビングに参加してくれた方は、久しぶりのダイビングがやっぱり楽しくて、その時は「ダイビングを再開しようかな!」って思ってくれるんですが、やっぱりピークはその時点で、再び日常生活に戻れば、ダイビングが入り込む隙なんでないんですよ。

だったら、一期一会のそのチャンスにもっと違う海をご案内したかったです。

実は、体験ダイビングと思って準備している内容と、Cカードをとってそのあとほとんど潜ってなくて不安がある人と思って準備している内容は全く違うんです。

体験ダイビングだから簡単な内容、Cカードを持っているから難しい内容というような単純なものではない。

体験ダイビングはルール上、通常のファンダイビング(Cカードを持っている人が参加する遊びのダイビング)とちがって、いろいろ制限がついています。

だからと言って、制限が体験ダイビングよりついていないファンダイビングでは広がった制限の中でインストラクター(ガイド)が制限ギリギリまで高いレベルを要求するようなことはない。

広がった制限の中で、当日の海況やゲストの状況を鑑みてガイドが自分たちなりの制限をつけてご案内しているにすぎないのです。

ということは・・・・。

結局、インストラクターの匙加減なんじゃない?

そうなんですよ。結局、そこなんですよね。

ということで、今日もまた最後まで書ききれませんでした。本当は③で終わらせようとしていたのに。。。まだ、お付き合いくださいませ。

≪つづく≫

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