見出し画像

【新春特大号】止まれないダイバーさんに伝えたいこと

新年あけましておめでとうございます。

今年も月曜日から金曜日まで毎日更新「ビギナーダイバーさんに捧げるマガジン」サイパン島からAKARIがお届けします。

さて、新年1発目ということで新春特別号!

またまたTwitterのフォロワー様からこんなお便りをいただきました。

画像1

ガイドさんやバディさんとの位置関係についてですね!

この話題についてお便りをいただいたときに、昔々の思い出がまざまざと蘇ってきました。大抵、「まざまざと」という形容詞がついているのはいい思い出ではないね。

それはワタシがまだインストラクターとしてやっと一人でガイドをはじめたくらいのころ。今でこそ経験本数が8500本くらいなのでゲストさんの方が経験本数が上ってことはめったにありませんが、当時のワタシはまだ300本程度。当然、時々ゲストさんの方が経験本数が上ってことがありました。

しかも、当時のワタシは20代女子。その時のゲストさんはオラオラ系お兄様たち(経験本数がたしか5~700本くらいだったと思う)。

ま、今思えばその前情報からワタシがビビって遠慮していたんだと思いますが、水中でまったく指揮をとれなくて予定していたコースの半分もまわれなかったんです。

当時、お店の先輩インストラクターに相談したら「その人たちよりAKARIちゃんの方がサイパンの海を知ってるんだから、自信もってガイドしたらいいんだよ!」と言われましたが、やっぱりしばらくこのくらいの本数のゲストをご案内するのが苦手でした。

あと、もう一つ思い出したのがドリフトダイビングのときの思い出。

サイパンのダイビングポイントは比較的穏やかな場所が多いので、ドリフトダイビングは時々しかやりません。

昔、「テニアンエキスプレス」というワタシが勝手に命名したポイント(サイパン島とテニアン島の間のテニアン島側に近い場所)で、体感時速80キロ(←あくまで体感ですよ)のドリフトをしてたんだけど、1チームでビューーーんと流れていってサメやらバラクーダを観察するようなダイビングをしてたら、とつぜんゲストの1人がブン流れの中、クマノミを見つけて急停止したんです。

えええええ!!!!(キキキキ――――っと急ブレーキの音が聞こえた気がした苦笑)

って感じで全員が急停止したなぁ~苦笑。あれは、どういう形でダイビングするかがキチンとゲストに伝わってなかったと大反省ですね。

他のポイントではのんびりクマノミを観たりするダイビングをしてたもんだから、そのゲストさんも「あ!クマノミだ♪」くらいの軽い気持ちで止まったんでしょう。

あれは、完全にワタシのブリーフィング不足。

では、今はどうかなって考えたら・・・・。

ゲストがワタシの前にいること多い。

はい。ワタシの前をゲストさんが泳いでいることがよくありますね。

画像3

面白いからいつもこんな写真を撮っちゃいます。

水中におけるガイドの役割ってワタシは「オーケストラにおける指揮者」のような感覚なんです。

それぞれのパート(ダイバーさん)がそれぞれの動きをしていて、全体的な曲の始まりと終わりに関しては指揮者(ガイド)に従う的な感じかな。楽器をやっている人はわかるかもしれませんが、オーケストラ(合奏)って同じ曲でも指揮者によって全然違うんですよ。曲(ダイビング)全体のどこに盛り上がりを持ってきて、どのくらいの緩急をつけてまとめあげるか。

だから、ワタシはゲストさんはどこにいようが、ガイドがコンダクトできる範囲と場所であればまったく気にしないです。

あれ・・・・??これってワタシだけなのかな??

若干不安になったので、他の人にも聞いてみよう♪

まずは、相方ガイド・Yumiko姐さん。

画像3

ほほぉ。さすが、Yumiko姐さん。ワタシの感覚的な表現とは違い、わかりやすい表現です。

でも、同じく気にしていないタイプなんですね。

つづきまして、メイクシュアのスグルくん。

画像5

おもしろい!

そして、ゲストさんが近すぎて片足しかキックに使えないとかあるーー!時に、お腹の下くらいに潜り込んで来て、もはや手で進むしかないとかあるね!!笑

続きましては、YouTuber『きまぐれダイバー』ことセルフィッシュの野々垣くん。

画像5

おおおお!!おもしろい!

皆さん、安全管理と楽しさ提供のバランスなのね!そして、最もおもしろいと思った点は、

『つかぬことをお伺いしますが○○さんは、ダイビング中にゲストさんに追い抜かれることってありますか?また、それについてどう思ってます?』

くらいの質問で、皆さん揃った答えは

ゲストさんがどういう理由でその位置にいるのかをちゃんと区別して対応してるってこと。

ガイドからすれば、もちろん当たり前な行動なんだけど、これってゲストさんに伝わってるかな??

伝わってないからこそのこの質問者様からの悩みに繋がるんじゃないかな?って思いました。

今回の結論: ガイドさんは意外とちゃんとわかってくれている場合が多いので、細かいことは気にせずのびのびとダイビングを楽しんじゃってください♪

ただし、安全上どうしても問題がある時はちゃんと言ってくれるし、スキルの不安がある場合はご相談いただければ120%の力で寄り添ってくれます!そう、我々インストラクターって、頼られたらしゃかりき張り切る人種なのです♪

*本日の見出し写真は、サイパンのフォトグラファーYanai Daisukeさんの作品です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。右下のハートのポチもよろしくお願いします。フォロー・サポート大歓迎です!






あなたのサポートで、北マリアナ諸島がゴミの落ちていない島を目指す活動を進めていきます。 楽しくゴミを拾えるIsland Keeperを少しずつ増やして、遊びながら島を綺麗にしたいです。