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【ちびまあ】炭酸飲料

小学校の頃は広く浅く特に男子はひととおり
絡みはあった。もちろんいいやつばかりではなく、相手方周りを気遣うこと自分を抑えることで、ときには喧嘩もあったしトラブルも多かったけど、なんとなくみんな仲良くやれてた。

それでもここまでお互いに歩み寄れない
顔も見たくない声も聞きたくないやつはいるもので、それが、Y内だ。

要するに生理的に受け付けないのだ。
お互いに、な。

どんなに苦手な人でも
たとえ親の敵からでも
学べるものがあるというが
俺からすればそんなの眉唾だ。

しかし真理なのかも。
そして正しいからって
いいものではないとある意味学べるものだ。

学校の真裏に駄菓子屋があった。
ここの自販機には色々おもいでがあって
憎きY内との絡みもあったのだ。

誰かがコーラを買った。
M君はファンタ。
K君はメローイエロー。
T君はなんとコーラとファンタだ。

?「あれ?まあは買わんの」
誰かが気づいた
まあ「い、いやぁ」
するともうひとりの誰かが
?「Y内買わんのか?!」

視線を向けるとうつむきがちなY内が
俺が重い口を開いた

まあ「実は俺、炭酸飲めんのよ」

そう。俺は炭酸飲料が苦手なのだ。
先に挙げたように抑えること合わせることが
当時のコミュニケーションだったので、
みんなが炭酸飲んでる中、
UCCとかアンバサとかCCレモンとか
(な、なつかし!)
買うわけには行かなかったのだ。

後日、誰かから聞いた。
Y内も炭酸が飲めない、と。

こういう相手でも合う所はあるんだな。
まして、苦手な飲み物が一緒って
実は親近感があったのかもしれない。
仲良くなれたかもしれない。

昨日の敵は、今日の友。


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