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【キャリア】自分の特性の再発見

組合活動開始のきっかけ

今年の秋に、先輩が会社を辞めた。

その人は組合での役割があり、

「◯◯さんや××さんは私私!ってなりそうだけど、桜子さんなら全体のことを考えてくれそうだから、後任は桜子さんにお願いしたいと思ってます。」

そう言われた。

彼は人への頼み方が分かってる人だ。そう言われるととても断りづらい。

きっとどうしても誰か見つけないといけないからそう言っているのだろう。

疑り深い私は、「もし私が断って、先輩が退職されるまでに後任が決まらなかったらどうなるんですか?」と聞いた。

すると、「そうすれば組合の人が別の人を探してくれるので、もし断っても大丈夫ですよ。」

うーん。何がなんでも後任を見つけないといけないわけではないのか。先輩の、「桜子にお願いしたい」という気持ちはどうやら本当のようだ。

なんとも単純である。私は引き受けた。

***

組合の存在はもちろん知っていたが、何をしているのかはよく分からなかった。

年に一回ぐらいベース賃金アップ(ベアと言うらしい)交渉をしているようだがあまりうまくいっていないようだし、イベントの企画もしているが参加したことはなかったし、組合活動の冊子は読まずに処分していたし、選挙はとにかく全員承認にしていた。

それでも、やると引き受けた以上、しかももしかしたら自分たちの待遇改善をできるかもしれない以上、ちゃんとやろう。というか、私は適当に仕事をすると言うのができない性分である。

だいたいこういう仕事はみんな適当にやっているのに、0か100かしかできない要領の悪い私はとても律儀に対応を始めた。

もやもやした上層部との意見交換会

ある時、事業部のお偉いさんと意見交換をするという役割を任ぜられた。

職場からの意見を集約し、みんなの代表として一対一で偉い人に伝えたり、意見交換をするというものだ。

中には自分の上長もいたし、飲みに行く人もいたし、完全に初めましての人もいた。

全員に同じ話をするのだが、全員解答の仕方が異なっていて、とても興味深い。

一人は、とても新しい気づきをくれて、本当にこの機会があって私としては良かったなと思えている。

ただ、一人だけ、嫌われている人だとは知っていたけれど、とても嫌な気持ちにさせられた人がいた。会話して1週間以上心にもやもやを残されてしまった。仮にその人をAとする。

私はその人と初めましてだったので、まずは自己紹介から始めた。

下記の記事などでも伝えている通り、私は全く別の事業部から異動しているので、その旨も伝えた。

するとAはおもむろに私の前いた事業部の悪口を言い始めた。

確かに、今の事業部には前の私の事業部を悪く言う人は多い。特に、偉くなればなるほど。

今私がいる事業部はコア技術があるが、前の事業部は唯一無二の技術は持っていないからだ。今の事業部のお偉いさんは、そんな私の前の事業部を会社のお荷物だと思っている。なんなら、解体して、自分たちだけの会社になればいいのにと思っている。

お偉いさんたちがそう思っていることは知ってはいたが、面と向かって一対一でそんな話をされても、正直困る。私は前の事業部が好きだから、ムカつきさえする。

また、評価制度が不透明だと言う声があると伝えると、「会社は変わっては来ているけど、時間がかかる。若い時の時間は貴重だから、転職した方が良い。様々鑑みてうちの会社に残るなら、それもありだと思う。」と言われた。

要は、「平均以下の人間は明瞭な評価なんて求めておらず、実績に関わらず年功序列で昇進する今の制度がありがたいと思っている。そうでない、平均より上の人間は市場価値があるだろうから転職できるはずだ。会社を変えるより転職が早い。ん?出来ないって?なら、黙ってうちの会社で働きなさい。」

こう言うことが言いたいのだろう。

「組合で会社を変えようなんて思わない方がいいよ」

ここまで言われた。じゃあ、この活動の意味はなんだろうか。もやもやする。

その後さらにもやもや

その人も、昔は組合で私と同じ役割をしていたらしい。また、会社を変えようとして社長に楯突く人が居なくなっていったのを見てきた、とも言っていた。

「自分も頑張ったんだけど、無理だった。だから、やめた方がいいよ。」「出る杭は打たれるから、大人しくしておきなさい」と、そういうことが伝えたかったのだろうか。でも、全体的に話し方に優しさを感じない。

とにかくもやもやしていて、誰かに話したくなった。

ちょうど別件で組合の専従の人と話す機会があり、上記のことを伝えたが、「間違ったことは言ってないんだけど、言い方があるよね」、ということに留まる。また、「桜子さんが職場からのネガティヴな意見しか言わなかったからかな」、と独り言のように言われた。

さらに、同じ本部の職場の人にも共有した。なんなら、職場の評価が不透明だ、というコメントをした人も私の意見をサポートしてくれる感じではなかった。もう一人の人は、「それは無責任だし、気持ちが冷めちゃいますよね」と言ってくれたが。

私はみんなのためを思って行動したんだけどな・・・。まあ、いろんな考えあるよね。

程よい距離感を模索する

このような結果になってしまったのが、空回りすることもあるだろうし、こういった活動もみんな忙しいから誰が教えてくれるでもなく自己流でやっているし、今回が初めての経験でもあったこともあるだろう。

かつ、人に何を言われてもあまり気にしない人だっている。気にしい、引きずるのは私の特性でもある。

つくづく、自分は無駄な使命感を持ち合わせ、人に言われたことを気にしすぎてしまう人間だと思った。

でも、少なくとも、ここに書いたことで少しスッキリした。というか、なんでこんなくだらないことにやきもきしないといけないのだろうと思った。もっと幸せになることに自分の頭のCPUを使うべきだ。

それに、自分の特性を理解することも大事である。今回、改めて自分の性格を発見できたと思えばそれでいい。今回会話することになったAは普段業務で関わることはないし、あと数年で定年だ。

私自身は自分の会社が好きだし、(今の部署は嫌いだが)福利厚生も整っていい会社だと思っている。少し組合とは距離を置いて、適当に活動していこう。そう誓った。


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