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AfterEffectsチュートリアルを100個やってわかったこと、今後のこと。


自己紹介

改めて簡単に、自己紹介をさせてください。
私は、2020年12月に、新卒から9年勤めた大企業を辞めました。

特に次のあてがあるわけでもない。特段、スキルがあるわけでもない。

当然、周りからは反対に遭う。  
でも、自分の性格上、「普通に会社員として生きる」ということが向いていなく、その狭間でずっと悩んでいました。

ちなみに、プライベートでは、5歳の男の子を育てている母親でもあります。
仕事ではメイン業務を持ちながら時短で働き、急いで帰って家事育児をこなす日々。そんな毎日にどこかで限界を感じていて。

色々な出来事が積み重なり、ある時心がポキっと折れてしまいました。  

いわゆる、行き詰まりってやつです。

2018年頃からおぼろげに今後の働き方に悩み始め、これからどうやって生きていこうかなーと考えていた時に目に飛び込んできたのが、WEBデザイナーという職業。
今もそうですが、一億総WEBデザイナー社会が来るのでは?と思う程WEB制作の波がすごく、私も例に漏れず勉強していたのですが、コーディングで挫折。
そんな時に、偶然、AfterEffectsに出会います。
(WEBデザインの講座をUdemyで購入したら、おすすめでAfterEffects講座が出てきたという奇跡)

趣味でYouTubeやIGTVに動画を投稿していたこともあり、
AfterEffectsが使えるようになれば、よりクオリティの高い映像が作れるようになるのでは?という単純な動機で、「好き!」という思いだけで学習を始めました。

本当は、クリエイティブな職業に就いてみたかった。それが私の本音だということにその時にはっと気が付いたんです。

AfterEffectsチュートリアル100個で身についたこと

 
基本操作と用語の理解
「まず、新規コンポジションを作成して…」と言われても、そもそも、コンポジションって何?
AfterEffectsを触ったこともなければAdobeのソフトすらも初めて。
何から始めたらいいのか右も左もわからない状態。
それが3ヶ月前の私です。
いまいちわからないまま、50個くらいチュートリアルをこなすうちに、だんだん基本操作や用語がわかるようになりました。
AfterEffectsを勉強したい!という方は、とにかくやってみて欲しいです。
ショートカットキーについても何度も同じものが登場してくることで自然と覚えられるように。
イージーイーズは「F9」!新規ヌルオブジェクトは「Command+option+Shift+Y」です!笑


どれを組み合わせたらどんな表現ができるかがわかるようになった
WEB広告を眺めていると、頻繁にテキストアニメーションが使われていることに気がつきます。
また、この表現をするにはパスのトリミングとヌルの紐付けをした後に
3Dカメラで追っていくのかな、とか。これトラッキング使ってるなぁ、とか。
少しではありますが、要素の分解ができるようになったと思います。
これって、小さな進歩だけれど自分にとってはものすごく感動なんです!

何より自信がついた
何をしても続かない意志の弱い自分が、100個チュートリアルをやるということは正直最初は不安でした。
山登りをしたことのない人がいきなり勢いで富士山登頂を目指す感じ。笑
それくらい私にとっては大きな壁でした。 
それでも、できることをひとつずつ。
昨日より今日、今日より明日…と毎日できたチュートリアル動画がちょっとずつ溜まっていくと、ここまで頑張ったんだからきっと今日もできる!と思えるように。
結果的に、こなした量と投下した時間が自信をくれました。 
「私にもできるんだ」って、そう信じられることが、何より嬉しかったんです。


チュートリアル動画の選び方

ここからは、チュートリアル動画の選び方についてお話していこうと思います。

最初はUdemyから
まず、基礎の基礎とも言えるコンポジション設定、デュレーション(尺)の設定方法、フレームレート、キーフレーム、イージーイーズ等の意味の理解から始まりました。
とっかかりとして、Udemyという動画学習プラットフォームの教材を購入して勉強を始めました。私はOMOKAGE TVの森田さんの講座を2つ購入。

その後、Adobe社の公式インストラクターであるDanielScottさんのDataVisualizationという講座をこなしました。

次に、日本人の方のYouTubeでのチュートリアル
Udemyが一通り終わった後に、YouTubeで日本人の方のチュートリアルをちょこちょこ始め、TORAERA DOUGAさん、GIVさん、サンゼさん、Mooograghさん、ダストマンさんなどのチュートリアルを中心に、ひたすら漁っては取り入れます。

最後に海外の方のYouTubeでのチュートリアル
海外勢のチュートリアル動画は非常にバラエティ豊かで且つ質が高いこともあり、ちょうど折り返し地点である50個目あたりから海外のチュートリアルも取り入れ始めました。
私自身が、大学で英文学を専攻していたこともあり、英語のチュートリアルについても自然に入っていけたような気がします。
英語に抵抗がある方でも、今はYouTubeの字幕スイッチを押すだけで、素早く日本語に翻訳して字幕を表示してくれるので
やってみる価値はあると思います!世界がぐっと広がります。

チュートリアルを選ぶ時に難しいと感じたこと
ネット上では、探せばいくらでもチュートリアルが出てきます。先人たちが身を削って授けてくれた知恵と知識の恩恵を受けることができ、本当に幸せな時代だと感じます。

しかし沢山の情報の中から、今の自分に必要でレベルに合ったチュートリアルを見つけることは意外と難易度が高いもの。
なので、取り組み始めてから「やっぱ無理だった…」と泣く泣く撤退したものも結構あり…。
同じように「これやりたいな」と思ってやってみて、操作方法自体は分かっても、そもそも素材を用意しないといけない場合、素材の選定にも時間がかかることが往々にしてあります。
(それが結局、良い素材サイトを発見できるということにも繋がってくるのですが。笑)

そんな時に、Udemyのようなパッケージ化され体系的に学べる教材というものは非常に役に立つと思います。(素材は講師が用意し、基本的にダウンロード可能)

また、チュートリアルを選ぶにあたり、サプライズ栄作さんのnoteで初学者向けおすすめのチュートリアル再生リストという記事が非常に参考になりましたのでリンクを貼り付けさせてください。ありがたや…。

https://note.com/amaimask09/n/n3ae74a95c0a1


継続して学習するために

そもそも最終的な目標は、「AfterEffectsを使いこなし、自由に表現ができるようになる」ということです。でも、まずはそれを目的にするのではなく、「どう仕組み化して目的に近づけるか」を考えました。
つまり、手段を目的化してしまおう!ということ。

前述のとおり、私はかなり意志が弱くちょっと油断するとすぐに自分を甘やかしてしまいます。笑
それを自分でもよくわかっていたので、100個続けるためにそこで私が意識したのは、次の3点です。

❶ SNSで「いつまでに、何をやるか」宣言する
❷ 習慣化する
❸ 自分のモチベを高めるものを持っておく

 主に❶と❷は、環境整備。❸はマインドの部分です。

SNSで「いつまでに、何をやるか」ということを宣言して、やらざるを得ない環境を作ることで、今日はサボってもいいや…という誘惑を振り切ることができたと思います。笑

また、宣言をしたことで応援をしてくださる方も増え、頑張ろうという気持ちがより強くなりました。本当にありがとうございます!

習慣化に関しては、「ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣 Atomic Habits」という書籍が役立ちました。

 
より良い結果を得たいなら、目標の設定は忘れよう。かわりに仕組みに集中しよう。


毎日同じことを繰り返すようになると、習慣になって自動的に身体が動くようになります。そこまで持っていくまでは少し大変ですが、一度習慣化されてしまえば「AEを開いてチュートリアルをやる」ということへのハードルが下がります。

もちろん、できない時は悔しいし、他の方がつくる素晴らしい映像を見て圧倒されてしまう時もあります。そんな時は、自分のモチベーションを上げてくれるものが何かをわかっていれば、「そんな日もあるよね」と上手く気持ちを切り替えて、凹み具合を最小限に減らすことができるのかな、と思います。

モーショングラフィックスの楽しさと厳しさ

モーショングラフィックスは、楽しいです。

静止画だったものに命が吹き込れ、それらが生き生きと動き出した時は大きな喜びがあり、強く心が惹かれます。

人が作った映像を見るのも大好きです。なぜかわからないけれど心地良くて何回も見ちゃう、みたいな映像とか広告ってありますよね。

 
私も、そういうものを作りたいです。

映像を作る際には非常に多くのことが要求されます。
全体的な構成や流れ、「間」の取り方、リズム感や緩急に加え、
どうしたら最も相手に「伝わるか」を考えて制作をする必要があります。

文字の出し方、タイミング、(ブランディングに通ずる)配色、音楽すべての要素がパズルのピースのようにあるべき位置にきっちり納まった時、
はじめて人に心地よいと感じてもらえる映像が生まれるのだと思います。

それゆえに、モーショングラフィックスは、高度なデザイン力が必要。
いくらAfterEffectsを使えても、土台となるデザインという下支えが不可欠です。
デザイン力は、一朝一夕に身につくものではなく、長い時間をかけて蓄積が必要な知識だと思うので、今後はデザイン本をはじめ、良いアイデアを集め、分析したりと表現の引き出しを増やすために時間を割いていきます。


実際の広告制作でアウトプットしていく

残念ながら、100個こなしたからといって、いきなりイケてる映像をバンバン作れる、なんてすごい人には全然なっていません。笑 なので今後は、これまでインプットしたことをアウトプットしていくことに力を注ぎます。 

具体的には、アイデアを集めて「伝わる映像」を自分なりに作っていこうと思っています。
例えば、とある企業のWEB広告の制作(商品のPR映像)等々。
おそらくこのフェーズが一番しんどくて難易度が高い。笑
そして自分のポートフォリオを溜めていき、1年以内、ではなく、もっと早い段階で案件を取れるようになりたいです。

やっぱりね、自分の中にあるものを出していかないと何もやっていないことと同じって常々思っているので…。
一にも二にもアウトプット!! そう、自分に言い聞かせています。

そして、同時平行で就活もしており、ありがたいことに2月に内定を頂いたインテリア内装事業の商社にこの春から入社予定です。
会社規模はごくごく小さめですが、そこで新規事業としてSNSマーケティングを含む動画のコンテンツ企画・制作〜編集まで一貫して任せていただけることになっていて、とてもワクワクしています。
実際の動画撮影に加え、カメラ機材の使い方・ドローン操作などを覚えながら、さらなるクオリティアップを目指します!
仕事を通じて、新たな映像表現の幅を広げる機会をいただけることに感謝しながら、会社に貢献していきたいと思っています。

おわりに

昨年12月に会社を辞めた時は、先が見えない真っ暗な道をひたすら歩いているようで、すごく怖かった、というのが正直なところで。
貯金はどんどん減り、不安で押しつぶされそうになる毎日。

それが今は、懐かしいです。  

これまで沢山迷うこともあったけれど、やっと今の場所を見つけられたような気がします。
なにより、自分の居場所はここでいいんだと心の底から感じられるようになって。
自分の好きになれなかった繊細な部分も、そっと受け入れて。

そんな所を今度は上手に生かしながら、

「人の心を動かす映像世界をつくる」

これが今の私の目標であり、ビジョンです。

簡単な道ではないけれど、描いた未来に真っ直ぐに。

今できることに目を向ける。持っているもので勝負する。

柔らかく吹き抜ける春の風を感じながら、決意を新たにし、そんなことを思ったのでした。

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました!

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