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HSPな私を受け入れて、大胆だけど繊細な自由人として、生きていくことにした。

近年、HSP(繊細さん)という言葉をよく耳にするようになった。
50万部を突破した著書「繊細さん」

これだけ売れているということは、それだけこの世の中に繊細さんがいる、ということだと思う。

かくいう私も最近になって、あることをキッカケに自分が繊細さん、HSPだという事を知った。(正確にはHSS型HSP=刺激を求める繊細さん)
これを読んだ友人は「桜子に限ってそんなはずあるわけない。」
きっと、そう言って笑うだろう。

昔からよく
「悩みなさそうでいいなぁ。」「生まれ変わったら桜子みたいになりたい。」「ほんと、ポジティブで行動的だよね!」
そんな風に言われてきたし、そんな自分も嘘じゃない。

でも、一方で
些細なひと言で傷ついたり、物事を深く考え過ぎてしまったり、誰かが不機嫌そうにしているのを見るだけで心が苦しくなってしまったり、ひとの気持ちを考えすぎて勝手に自己犠牲して辛くなってしまったり、時計の針の音が気になって眠れなくなったりすることがあるほど繊細な一面がある人間だ。

でも、そんな自分を知られてはいけない。
ポジティブで悩みなんてない、そんなわたしをみんなは求めている。

そんな風に思っていたし、耐えることが美学だとも思っていた。

ではなぜここにきて、あえてHSPだと公表しようと思ったか、それはただただシンプルに、「わたしの心がHAPPYで心地いい、ウェルビーイングな生き方をしたいと思ったから」だと思う。

そしてあわよくば、わたしと同じように悩む"隠れ繊細さん"が、今より心地よく生きられることを願ってる♪

矛盾に苦しむHSS型HSP

HSPの中でも、わたしと同じようなHSS型HSP(刺激探求型繊細さん)は人口の6%ほどいると言われていて、左利きの人が10%くらいなので、割と少数派なタイプなのだそうだ。

基本的なHSPの気質は
・音に敏感
・飲み会で誰が楽しんでいて誰が無理して笑っているかすぐ分かる
・他人の気分に左右される
・人の話を聞くのが得意
・共感力が高い

簡単に言うと、生まれつき敏感で感受性が豊かゆえに疲れやすい、という特徴がある。


加えて、HSS型HSPは、それとは一見真逆のような一面がある。
・好奇心旺盛で刺激を求めて挑戦する
・新しい出会いが好きで社交的
・仕事も遊びも全力で行動的

…そう、矛盾がすごいのだ笑。

一見、繊細そうに見えないからこそ、より悩む。

実際、こんな風に言われた事がある。
「桜子は、どれだけ言っても大丈夫だと思ってた!まさかそんなに思い悩んでるなんて多分誰も気付かないよ。」

そうだよなぁ、と妙に納得してしまった。

1人で世界を旅したり、ホームレスもできちゃうくらい自由人だし、たいていのことは、何とかなるでしょ、と思う楽観主義でもあって、これがみんなの知ってるわたしだと思う。

みんなのイメージする、ポジティブ120%のワタシ。
私自身もそうありたかったのかもしれない。

それもあって、「明らかにHSS型HSPだね」そう言われた時、認めたくない気持ちがあった。でもその反面で、とてもとても心が楽になった感覚があった。

自分でも理解できない矛盾を抱えていたのは、わたしだけじゃなかったんだ、私は生まれつき、そういう星のもとに生まれたんだ、って。

そして、驚くべきことに繊細さんと非・繊細さんの感覚の違いは想像をはるかに超えるもので、脳の神経システムがそもそも違うということを知った。

ずっと、"些細なことなんて気にしない強い自分"になりたかったけど、背の低い人が、背を高くする、ということがほぼ不可能なのと同様、努力で解決する問題ではないことを知った。

大事なのは、気になってしまう自分を受け入れて、どうその感情をコントロールするかで、それは工夫のしがいがありそうだ。

HSPの人は脳が情報を過度に受け取ってしまうので、刺激に反応しやすく、ゆえに疲れやすい、というのが研究でわかってきているそうだ。

なんて面倒な資質を持って生まれてしまったんだ、とせめたくもなるけど、だからこそ得られるものも沢山あった。

HSPに生まれて良かったと思うこと

HSPのひとは感受性が豊かで、五感が敏感という特徴がある。だからこそささいな日常の幸せに感動できたり、映画やアートの奥深さを楽しめる。

繊細さんの本にこんな図があった。HSPの人は深い心を持っている。
だからこそ、人生の奥深さや本質を味わえる。

わたしは奥深さこそ、人生の醍醐味だと思っているし、繊細だからこそ、人の気持ちに寄り添えたりもする。

歴史上の哲学者や表現者は、だいたいにおいてHSPだとも言われている。

うん、その人生、最高じゃない。

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〈参考:繊細さんの本〉

そして、繊細なくせに貪欲なわたしは、もっと自分らしく生きることを実験したいと思うようになってきた。

繊細な自分に耐えることを手放したい、わたし。

わたしが心地いい人生を求めるようになったのは、繊細な自分に耐えることを手放したいと思ったからだと思う。

わたしにとって大切な一冊、「自分をいかして生きる 著:西村佳哲」で、最もしっくりきたイラストがある。

様々な流行や情報が飛び交う社会と自分自身のバランスをとっているのが〈自分〉だ。このバランスがうまく保たれてる場合はいいけれど、

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〈参考:自分をいかして生きる〉

今や、情報の新展化に伴い社会が自分を飲み込んでしまいそう。というものだ。

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刺激を求めたのは自分自身なのだから、そんなことで疲れてはダメだ。
そんなささいなことで繊細になってはダメだ。

これまでずっと、そう思ってきたけど、
耐える事を求める社会に合わせることで〈自分〉が飲み込まれてしまって、自分自身が失われてしまう気がして怖くなった。

ちゃんと自分自身の声も大事にしてあげないと、いつまでたっても私は「自分らしく」生きられない。

自分の心がHAPPYで心地いい、ウェルビーイングな生き方を求めて

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幸福度ナンバーワンのデンマークでは、「自分の心がHAPPYで心地良かどうか」が人生で最も重要なポイントだそうだ。

HSP、という資質を持って生まれた自分を認めることで、ようやくわたしは本当の意味での自分らしい人生、と向き合えた気がする。

こうして自分がHSPだと発信することも、自分がより心地よく生きるための第一歩だ。

というのも、ひとは「表にだしている自分」に合う人が集まってくる生き物だからだ。

そんなわけで今のわたし、喜多桜子を一言で表すとしたらこうだ。

「繊細だけど大胆な自由人。」

これまでは大胆な自由人として生きてきたけど、これからは繊細なわたしも愛してあげたいと思う笑。

たった一度の人生、
せっかく繊細に生まれてきたのなら、そんな自分をとことん活かしたいし、味わいたい。

ただ繊細で矛盾だらけのワタシじゃ終われない。

死ぬまで貪欲に、自分自身がHAPPYで心地いい人生を味わい尽くそうじゃないか♪

繊細だからこそ、見える世界が、きっとある。

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おまけ①:繊細さん─自己診断テスト─

1.◻周囲の微妙な変化によく気がつくほうだ
2.◻他人の気分に左右されやすい
3.◻痛みにとても敏感である
4.◻忙しい日々が続くと、刺激から逃れられるひとりだけの場所に逃げたくなる
5.◻コーヒーを飲むとすぐ眠れなくなる
6.◻明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
7.◻想像力が豊かで、空想にふけりやすい
8.◻騒音に悩まされやすい
9.◻美術や音楽に深く心動かされる
10.◻他人に対し、とても良心的である
11.◻些細なことにもびっくりする
12.◻短期間にたくさんのことをしなければならなくなると混乱する
13.◻人が何かで不快な思いをしているとき、その人が何を求めているかすぐに気がつく(たとえば冷暖房の温度を調節したり、席を替えたり)
14.◻一度にたくさんのことを頼まれるのは避けたい
15.◻ミスをしたり、物忘れをしたりしないように常にチェックしている
16.◻暴力的な表現のある映画やテレビは見ないようにしている
17.◻あまりに多くのことが周囲で起こっていると、不快になり神経がたかぶる
18.◻空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
19.◻生活に変化があると混乱し、慣れるのに時間がかかる
20.◻デリケートな香りや味、音、音楽を好む
21.◻動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
22.◻何かをするとき、競争させられたり観察されていたりすると、緊張し、実力を発揮できなくなる
23.◻子どもの頃、親や教師に「敏感だ」とか「内気だ」といわれていた

以上の質問のうち、「はい」が12個以上のあなたはおそらくHSPでしょう。
[出典:ささいなことにもすぐに動揺してしまうあなたへ]

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おまけ②:繊細さんが生きやすくなるコツ

・身近な人に自分の苦手や繊細な部分を共有しよう
・働く環境は自分で選ぼう
・ひとりの時間をつくろう
・疲れたら休もう
・自分の感覚を肯定し、共感できるひとと繋がろう
・苦手克服は手放して強みを活かそう


おすすめの本

   ▼大胆だけど繊細な自由人のinstagram 



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