後悔の無い終わり方とは

こんにちは、さくらです。

海外でアイスホッケーをしています。いや、していました
という表現が正しいような気がしますね。

三月初頭、2021-22シーズンが終わりました。端的に言うと負けました。
最後の試合はプレーオフと言ってリーグに所属するチームがそれぞれ二試合ずつ行いその結果によってベストエイトが決まるという予選が組まれます。つまり初戦、そして二試合目に負けるとその時点で終わりのです。

勝ち進めなければ負け

そういう現実です。

大丈夫、来年があるじゃん
そう思ったこの記事を読んでくださっているあなた。
ないんです。
次は無いんです。
私が所属していたチームはいわゆる高校のチームなので三年生にあたる私には次はありません。

ただ、終わった=悲しい というのも少し違うような気がしています。

事実、私が所属しているチームはまだ創立五年以内の真新しいプログラムで、コロナウイルスが蔓延してからチームが発足したので私たちとしての前例が全くないのです。

その中でプレーオフに臨んだ私たちのチームとしての目標は
私達のホッケーを見せる Show them who we are

何かはわからない、だけどそこにある何かをつかもう。その時にきっとそのなにかは私たちを成功に導いてくれるはずだ。
これはコーチの口癖でした
何かはわからないけど、【それ】を探そう。チームとして。
これをモットーにチーム一丸となって戦いました。

結果はベストエイト。

決して褒められた結果ではないかもしれません。
でも確かに私たちはプレーオフを通して【それ】を探し当てていました。

確信したのは前回対戦した際に大差で負けた相手に前日の敗戦の後、あとがない状況で挑み、3点差で勝てたときです。

チームとして間違いなく成功を探すことが出来た。
しかも土壇場で
沢山の応援してくれている人たちの前で。
形にも残らない、目にも見えない【それ】は確信に変わりました。

翌日は敗戦。
今でも試合後に更衣室で全員で讃え合い、悔し涙を流したのを覚えています。本当に悔しかった。
このチームで挑んでよかった。
達成感と感謝の味がした涙でした。

試合後にコーチが「おめでとう」と声をかけてくれました。
嬉しかった。
沢山の感情があふれて止まらなくて、一生このままでいたいと思った。
着替えてしまったらすべて忘れてしまう気がして、
このにおいをずっと嗅いでいたい
とまで思った。

確かに私たちのチームはベストエイト敗北で
他の人からしたら356日あるうちの一日の数時間しかない瞬間だったんだろけど。チームとして最後の集大成を【それ】を探して終われたことは本当に喜ばしいことじゃないのかな。と思います。

いい人に恵まれ、
いい環境に身を置ける
いいホッケー人生で幸せ。

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