「自分の心観察して」漢方診療日記106回

薬物を使ってやめられなく、漢方外来を受信する患者さんがいる。以前話題になった脱法ハーブから覚醒剤まで、多くの薬が存在する。皆さんが思っている以上に、身近に存在するようだ。
 30年弱前、西成(大阪市)の社会医療センターという無料診療を行う病院に勤めていた頃より現代の方が、その手の患者数は多いような印象だ。驚いたのは、大学の先生でも、脱法ハーブに手を出していることだ。この先生はやめることができなくなり、「記憶力が悪くなり、授業に差し障りが出だした」といって来院した。
 人生には、定期的にストレスがやって来る。年を取って分かったがそれは、どんな人にも平等にやって来るようだ。どんなに恵まれているように外から見えてもだ。私も若い頃は特にストレスに弱く、眠れない夜をよく過ごした。

ここから先は

0字 / 1ファイル

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?