20年間止めていた愛が動き出した話

心理カウンセラーの飯道さくらです。

昨日の夜、ベッドの中で眠れずにいたら急に

「私はお母さんが大好きで、お母さんを悪者にしたくなかったし、ちゃんと愛したかった」

という思いが浮かんできました。

そして、母が私にしてくれたこと、あれは愛だったなということが次々と浮かんできました。

子供の頃、特別な日に必ず作ってくれた私の大好物。

私が怪我をした時、包帯代わりに母のきれいなハンカチを巻いてくれた。あの優しい手の動き。

お金に困っている時、相談したらいつも何も言わず何も聞かずに必要な分だけ貸してくれた。

私は2回流産していますが、1回目の時も2回目の時も母は手術につきそってくれて、終わるまで待っていてくれた。終わったら食べたいものを聞いてくれて、それをごちそうしてくれた。
（元夫はどっちも来なかったな！そういえば笑）

そういうことを思い出していたら、嗚咽するくらい泣けてきて、私はそういう母のことが大好きで、ちゃんと母を愛したい、とはっきり思いました。
めちゃくちゃ泣きました笑。

あーやっとここにつながれた。
帰るべきところに無事に帰ってこれた。
そんな安堵のような達成感のような不思議な感覚です。

というのもですね、私はもう20年くらい、母とは物理的距離と心理的距離を取り続けてきました。

母は愛の大きな人ですが、それと同時にコントロールと否定も強い人でした。あんまり幸せそうには見えなかった。私はそんな母を喜ばせたかった。だから母が喜ぶ娘でいようとがんばりました。

そんな私が子供の頃に作った観念は「このままの私では愛されない」「がんばらない私は愛されない」です。

そんな母と暮らすことはストレスが大きかった。でも、元夫と同棲を始める28歳まで苦しみながら実家にいたんですよね。それも、今は癒着していたから、離れられなかったんだよねーと思います。

そして実家を出てからは、同じ東京に住んでいたのに、一度も実家に帰りませんでした。子供ができてからは実家から4駅離れたところに住んでいますが、それでも年に1回も帰りません。2-3年に1回くらいしか帰らない。母から連絡が来ない限り私からは連絡しない。

そう決めていたわけではありません。でもなぜか実家に帰る気も、連絡する気も起きなかったんです。

これも今は、それくらい心を閉じて距離を取らないと、また母との心の境界線が曖昧になり、母に侵食されて苦しくなってしまう、自分らしく生きられなくなってしまうから、近づくことができなかったんだよねとわかります。

こうやって私は20年前から母を愛するのを止めたわけです。

なので、思考では「母のことは好き」と思っていましたが、心からそう感じることができなくなっていました。そのことについては心が石みたいに何も感じなくなってしまいます。

これは私のパターンになってしまい、心の距離がすごく近づくと、私が愛を止めて、相手への愛を感じなくなってしまう。

私はいつも距離が近い人ほど心を閉ざしてしまう。
私は結局、誰の事も愛してないんじゃないだろうか。
私の愛なんて全部嘘で、私の中に愛なんかないんじゃないだろうか。

こう思うと、何もない誰も知っている人がいない場所に一人で取り残されたような心細を感じるんですよね。

だって、この状態では、誰ともつながりが作れないですからね。

だけど思えば昨年11月からゆっくり流れはきていました。
お弟子講座の最終回のデモセッションで、母との癒着を指摘されて、それを切ろうと決めたこと。

年末年始に参加した連続グルコンで「私は母への愛を頭では理解しているけど心がついてこない。心で母の愛とつながってしまうと、また苦しい思いをすると思っているし、今まで母と距離を取ってきたことを後悔して苦しんでしまうと思っている」ということに気づきます。

そして先月受けたカウンセリングで「私は母を守ろうとして、母の無価値観をコピーしている」と気づき、

今月受けたカウンセリング①で初めて「母にもっと愛されたかった、寂しい」という気持ちとちゃんとつながり、

今月受けたカウンセリング②で再び母の話になり、私の中にべったり残る母をヒーリングして取り除いていただき、

そして昨夜でした。

「私はお母さんが大好きで、お母さんを悪者にしたくなかったし、ちゃんと愛したかった」

子供の私のままで、お母さんとべったり癒着して、お母さんの愛のそばにい続けたいくらい大好きなんですよ。

でもそれじゃ苦しいし、私の人生を生きられないから、離れないといけなかった。その時にお母さんをめちゃくちゃ悪者にして、お母さんの愛を否定しないといけなかった。

それが本当に苦しくて、私の中の愛を全部止めてしまっていたんだな。

その愛とやっとつながれた。
20年かかってしまったよ！

（もっと早くカウンセリングや心理学に出会っていたらなぁ…笑）

これを書きながらも、何度も感情がたかぶって涙が出てしまいます。

急に起きたので、これがどういうことなのかがまだよく整理ができていない。師匠や先輩方にちゃんと教えてもらおう笑。

でも、ちゃんと体感できました。

かたくなに愛を止めて距離を取って罪悪感で苦しんできたけれど、その裏に隠れていたのはこんな大きな愛だったんですね。

あのクライアントさんも、あのクライアントさんも、あのクライアントさんも、苦しい罪悪感の裏にこの愛があるんだ。いつかそことつながるんだ。

あー。ようやくわかった。
あー。よかった。
やっと人間になれた気がする笑。

さてさて、私はこれが起きた流れを理解し、何のアプローチがよかったのかを考え、再現性について検討し、愛とつながった私に今後何が起きるの注視し、自分のカウンセリングに活かすぞーと意気込んでいます。

クライアントさんが愛とつながるまでに、私みたいに20年もかけさせるわけにいかないですからね笑。

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