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世界は記号でできている

心理カウンセラーの飯道さくらです。

ちょっと前なのですが、朝日新聞で「マンスプレイニング」についての特集が組まれていました。日本語では「説教したがる男たち」と訳されたりするようです。

マンスプレイニングはman(男性)とexplaining(説明する)を合成した造語で、女性の側が説明を求めているわけでもないのに男性が上から目線で説明する振る舞いを表す。場合によっては、女性の側のほうが豊かな専門的知識を持っている場合でもしばしばなされるということもよく指摘される。

https://www.asahi.com/articles/ASS1J4H10S1HULLI007.html


この特集に寄稿している哲学者の三木那由他さんの経験がめちゃくちゃ面白い。この方はトランスジェンダーで男性から女性に性別を移行しています。

男性だったころ、バーでたまたま出会った男性と仕事の話になると、「立派なお仕事ですね」程度で終わっていたのに、女性になってからは相手が自分の研究について上からアドバイスをしてくることが増えたんだそうです。

当然、三木さんはその研究の専門家で、相手の男性はその分野の素人なのにもかかわらず、女性というだけで説教まがいのことをしてくる男性が出てきたとのこと。

一個人の話の内容ではなくて、性別というのが上から目線になるかどうかの「記号」になる、という話です。


これを読んで思い出したことがあります。

第一子出産後、育休を取っていたときのこと。
平日の日中、赤ちゃんを連れて近所を歩いていたら、見知らぬ男性(中年~老人)からブチ切れられるということが何回かありました。

産休・育休の1年ちょっとの間に3-4回程度だったと記憶していますが、それまでの人生ではほぼなかったことなので、すごく驚いた記憶があります。

ブチ切れられた内容はジャマだとかどけとか、なんかそんなんだったと思いますが、最初の一言からテンションマックスのブチ切れだったのが印象的でした笑。

大学を卒業してからずっと会社員なので、平日の日中に地元をうろうろするということはほぼありませんでした。

土日の日中に町を歩いていてもそんな場面には遭遇しません。

なので私は「平日の日中にこの辺り(地元)をうろうろしている男性=暇とストレスをもてあましている」んだな、平日の日中はそういう人と遭遇する確率が高いんだな、と解釈していました。

だけど、あれから10年以上経った今。
ほぼ在宅で働いているので、平日の日中しょっちゅう近所をうろうろしていますが、見知らぬ誰かにブチ切れされたことは一度もないんです。

たぶん、あの頃の、「赤子を連れた若い女性」というのは、ある種の男性たちにとって力を振りかざしてもいい弱者の「記号」だったんだろうな、とそこで気づいたわけです。



先日セッションでこんなお話を聞きました。
地元から上京して東京で暮らしていたら、地元の友達とうまくいかなくなってしまったとのこと。なんか変わったよね、と言われてしまったんだそうです。

クライアントさまは自分が悪いおっしゃっていました。

でもこれも「東京での生活」という「記号」がなかったらどうだったかなーなんて思うんですよね。地元よりももっと田舎に行ってたとしたら同じことが起きたかなぁ…と。

クライアントさまの問題というよりも、相手がその記号を通してクライアントさまを見ていたからなんじゃないかなという気もするわけです。

つまり、意識しているかどうかはさておき、東京に対して感じる劣等感をそのままクライアントさまにのっけてしまっているんだろうなと思うわけです。

人間関係で何か問題が起きると、自分を責めてしまうことも多いと思いますが、その必要がないことがほとんどですね。

もちろん必ず相手が悪いということでもなくて、こういう「記号」が介在するゆえに起きている問題だということもありますよね、というお話でした。


なんかとりとめのない話になってしまいましたが、胸を張ってとりとめのないまま締めようと思います笑。

言いたいことは、自分責めは不要、いつでも一番自分に優しくしましょうね、あなたはそのままで最高、です笑。

みなさま本日もよい1日をお過ごしくださいませ!



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