結局自分の機嫌を取れるのは自分だけですからね!
こんにちは、心理カウンセラーの飯道さくらです。
今回はココロノマルシェに寄せられたご相談にお答えします。
何でもけなしてくるお父様とのつきあい方に悩まれているということでしたが、「うちの母やん!!」と思いながら回答しました笑。
いつも否定的な人、結構あるあるですよね。
そんな方の心理、そういう方とのお付き合いの仕方をお答えしています。
今回お答えしたご相談はこちら。
周囲をけなす人は自分をけなしている人
まずはお父様の心理についてご説明しますね。
心理学には投影の法則、というのがあります。
自分の心の中を外の世界にも映し出す、ということです。
自分を愛していて、自分に優しくできている人は、同じように周囲を愛して、周囲に優しくします。
自分に厳しくしている人は他人にも厳しくなります。
例えば、「遅刻は絶対いけないことだ」というルールを持っている人は、自分が遅刻をしないだけではなく、他人の遅刻も許せません。
その法則で考えると、周囲をけなしてばかりいるお父様は、自分自身のこともけなし続けているということになりますね。
そうすると、自分の価値を信じられませんし、周囲の人が自分を愛してくれるわけがないという無価値感、または自分は家族に十分に貢献できていないという罪悪感を持っているかもしれません。
だから、あいさまがお父様のことを考えて選んだプレゼントだとしても、その愛が信じられなかったり、自分なんかにくれるものはどうせ「大したことのない」「安物」なんだろう、そんな風に感じてしまっているのかもしれません。
ただ、このマインドは潜在意識の中にあり、お父様自身は認識できていません。なのできっと自分がなぜ娘からのプレゼントをけなしてしまうのか、お父様自身も本当の意味では理解できていないと思います。
>父は「やってもらってない」と怒り出す事が多い
怒られるほうは、たまったもんじゃないだろうと思いつつ…。
なんだか子供みたいな怒り方なのでほほえましくなってしまいました。
怒りというのは二次感情で、その下には上手に表現できなかった一次感情があります。この場合は「愛されたい」という感情です。もちろん、「愛している」から「愛されたい」わけですよね。
「愛する子供からやってもらうことで、自分も愛されていると感じられて嬉しいんだよ」
これがお父様の本音です。
これをこのまま伝えられたら、全てうまくいくんですけどね。
でもこんな簡単な本音に、人はなかなかたどりつけません。
その代わり「やってもらってない!」という怒りで表現してしまい、色々ややこしくなってしまうわけなのです笑。
お父様は70代ということですから、今よりも「男はこうあるべき」という価値観に縛られていた時代の方ですね。自分でも正体がよくわからない心の中の色々を抱えながら、世間の価値観に合わせようとがんばってきた人なのかもしれません。だから不機嫌が80%にもなってしまうんでしょうかね…。
こんなふうに、あいさまが一人の大人の女性として、お父様の人生を理解しようとしたり、否定ばかり言う嫌な人という風に見るのではなく、70代まで一生懸命生きてきた愛情表現の不器用な人として見ようとすると、どうでしょう?
お父様の中にある愛とつながることができて、お父様との今後のつき合いも少し楽になるんじゃないかなーと思うんです。
上機嫌でけなしてくるのはコミュニケーションの一種かも…
実は、私の母も似たタイプです。
「太った?」
「髪がぼさぼさですごいわねー」
「そんなしわくちゃな服を着て!」
こういう、余計なことをいつも言ってきます。
でもそういう時の母はにこにこしてるんですよね。
心理学を勉強して、母を理解しようとしてからは
「これがこの人のコミュニケーションの方法なんだろうな」
と思うようになりました。
おそらく母は否定的な言葉をたくさん使う家庭で育ったんだと思います。だから母が子供のころから知っているコミュニケーションの方法がこれなんですよね。腹が立つこともありますが、そんな風に理解してからは母を責める気持ちはだいぶ減りました。
同窓会のホテルを上機嫌でけなした時のお父様も、もしかしたら私の母のように、ただのコミュニケーションとしてそういう言い方をするのかもしれませんね。
(コミュニケーション下手すぎ…!ですけどね笑)
あいさまがリーダーシップを取ろう!
さて、そんなあいさまがこれからどうやってお父様とつき合っていけばいいのか。2つの方法をご提案したいと思います。
まず一つ目はとてもシンプルです。
愛情表現とコミュニケーションが不器用なお父様に代わって、あいさまがコミュニケーションのリーダーシップをとりましょう。
ご相談文の中では、こう書いていただいています。
>父親の誕生日が近いのでネットでプレゼントを選んでいたのですが、
>何をあげても貶されるイメージしか湧きません。
>たぶん貶されるんだろうなって思いながらプレゼント選ぶの、ばかばかしいですよね。
うん、ほんとそうですよねー、と思います笑。
でも、あいさまの本当の気持ちはなんでしょう?
「お父さんに喜んでほしい」ではないでしょうか。
喜んでほしいのにけなされてしまう、だからばかばかしくなってしまう。
これもやはり愛なんですよね。
「お父さんに喜んでほしくて一生懸命考えて選んだんだよ」
と素直に伝えてみる。
または、「喜ぶものをあげたいから、欲しいものがあったら教えて」
と聞いてみるのもいいですよね。
同窓会のホテルの件も、「なんでも貶す嫌な父」という視点で見ると
>「じゃあ期待しないで行った方がいいね」
>(もちろん皮肉です)
と、皮肉で応酬したくなるのもよくわかります。
でもここでも、、単純にそういうコミュニケーションの人なんだなととらえれば(腹が立つことはあるとは思いますが…)
「どんなホテルでも、久しぶりに友達に会えるから楽しみだよ」
などと素直に答えることができますよね。
帰省するたびに嫌なことを言われるということですが、
「そういうことを言われるのは嫌だよ」
と伝えてみてもいいいかもしれません。
「自分軸」で自分を満たす
そして、お父様とのつきあい方の2つ目は「自分軸」です。
けなされるだろうけど、やらないと怒るから…そんな風に言いながらも、プレゼントを選ぼうとしているあいさま。
相手の気持ちを察して、相手のために行動ができる、思いやりのある優しい女性です。ただ、相手の気持ちを察することができるだけに「他人軸」になりやすいとも言えます。
今のあいさまは、お父様の反応が気になって、プレゼントを選ぶことを楽しめていません。お父様の機嫌という不確かなものに振り回されるので、犠牲的になって疲れてしまいます。
これが「他人軸(=お父さん軸)」の状態です。
他人軸の問題点は、相手の反応を優先して、自分の本当の気持ちを無視してしまうことです。自分の心に沿って行動ができないので、自分を大切にできていないんです。
だから、「自分軸」を意識しましょう。
あいさまとお父様の間に境界線を引くイメージです。
お父様の発言にあいさまが振り回されるのをやめて
自分の気持ち、喜び、わくわくを一番大切にします。
一生懸命選んだプレゼントをけなされて「あら気に入らなかったか、残念」と思ったとしても、お父様を喜ばせようとして行動した自分を肯定できれば喜びが残ります。
お父さんが同窓会のホテルをけなしてきても、その言葉とあいさんの感情に線を引き、「へー、この人はそう思うんだね」と思うだけ。同窓会に着ていくかわいい洋服でも選びに行きましょう。
それでもいつまでもけなしてくるようであれば、必殺「お父さんはほっとく」もお勧めです!
自分の機嫌を取れるのは自分だけ
結局のところ、どんなに完璧と思えるプレゼントをあげたって、お父様が100%喜ぶ保証はありません。自分の機嫌を取れるのは自分だけ。お父様の機嫌を取れるのもお父様だけなんですよね。
なので、あいさまも、まずは自分を一番満たしてあげること、自分が楽しいことを優先するのを意識してみてください。
私はどうしたかな?
私はどうしたら嬉しいかな?
そんなことを自分に問いかけて、自分をご機嫌にしてあげてくださいませね。
お父様のあの心理も知りたい、自分軸を確立したい、自分のわくわくとつながりたい!などなど。もっと知りたいと思っていただけたらご連絡くださいませ。無料モニター様募集中です!(5月日程は追ってアップします)
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