農家さんとあって

昨日農家さんとお会いしてきました。履歴書を持参して伺ったので一応面接でしょうか?でも大きなビニールハウスの中で、昨日はとても寒かったこともあり、かごをひっくり返した椅子に座って缶コーヒーをいただきながらたっぷりとお話しました。。

お会いしてすぐに同年代ということもありとても話しやすく、自分が将来自給自足を目指していること、なぜ農業をしたいのか?作りたい野菜は?農家さんの一年は?等々自分の考えを述べると共に質問にもお答え頂きました。

その後、ご夫婦が持っている畑、田んぼを見学。自分は農家さんの畑とは連続するもの凄い広い土地を想像しておりましたが、畑はいくつかの場所に点在しており、車で移動しながらそれぞれの場所をご案内頂きました。どの場所もとても景色がよく、昨日は晴れていたこともあり気持ちがよかったです。

最後に様々な農業機械を見せて頂きました。その歩いている最中、是非うちで一緒にやってみませんか?とお誘いして頂けました。本当にありがとうございます。僕も就農活動は初めてであり、しかも一番初めに応募致しました農園さんに即就農が決まるとは思っておりませんでしたが、何か強いご縁やその農地にある土地のエネルギーに「はい、お願い致します」と答えていました。

僕は今年の1月で41歳となりました。農業に関するいくつかの本を読んでいるうち、凄い事実に気づいてしまいました。農業は春にスタートを切り、一定の収穫時期があり、また土地のエネルギーをためる冬がきます。このサイクルは一年に一度しかないため仮に僕が80歳まで生きたとしてもあと40回も挑戦出来るか出来ないか?ということです。当たり前のことなのですが、、

この事実に気づいたとき、自然が与えてくれる恵に何かぼんやりとですが今までとは違った感覚を持ったように思います。それは一言で言えば感謝?畏敬?。。毎日スーパーで買える野菜も露地栽培においては一年にたった一度の命の出荷になります。それをどれ程意識して調理してこれたでしょうか?僕はフランス料理をしていたため、オードブル、スープ、ポワソン魚料理、ビヤンドお肉料理、デザート、、コースで料理を出していたわけですが野菜をふんだんに使ってきたわけです。でもそこにある野菜を命ある有限のものだと意識して調理に当たれていたとは恥ずかしながら思えません。。勿論料理人ですから食材を無駄にするなどもっての他でしたが、そこに命の気づきがあったのかは、、

農家になるのはある意味必然だったのだとおもいます。野菜を、また家畜もそうですが命ある有限物。この感覚をしっかり持てただけでも農家になる意味は大きいです。

ご夫婦は「私たちは家庭の食卓にのぼるごく普通の野菜を作りたい、、」と仰っていました。まさに僕らが普段買っている野菜。。自分が作った野菜がスーパーに並んだ時どんな感想を持つか。今から楽しみです。

就農のタイミングは来月16日からで調整して頂けました。本当の意味で新しい春を迎えます。

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