AセクAロマと結婚・出産

子供産まなくてよかったです、マジで
https://anond.hatelabo.jp/20230604131352

 最近、ツイッターで話題になっている上記の「増田」を読んだ。AセクAロマなので「恋人が欲しい」のくだりは賛同出来なかったが、そこはそれこそ人それぞれだし、それ以外は概ね同意だった。特に「うんうん」と思ったのは以下の文。

>私たちはもう、結婚してて夫婦一つ屋根の下に住んでいても、子がいても、寂しい人を知っている。

>日本が人口増やさないと困るのは、年金とか労働とか主に「経済社会をどう回すか」のシステム部分なので、人口増政策を考えるのと両輪で「少ない人員で回る仕組み」を考え作ることも政治の仕事じゃないんでしょうか。

>もうほんとに、女は職を、経済力を手放してはいけない。本当に。資産家は別として。雑音は聞かなくていい。自分の幸せは自分のもので、他人の幸せとは別もの。

>具体的にいうと、90年代、バブル崩壊後にすぐやって、団塊Jrという人口ボーナス世代を救っておかねば今こうなるのは自明だったんじゃないかな。

 せっかくただの自分語りで終わらない、少子化をどうすべきかという議題に対して議論しやすい提案や分析が記されているのに、コメント欄は「負け惜しみ乙」といった罵詈雑言で埋まっていた。お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな。

>コメント:子ども産まなくてよかった、っていうことを自分に言い聞かせるためにここまで長文を書かないといけないのが本当にかわいそうだな、って思う。

 AセクAロマの立場から言わせてもらうと、言い聞かせるというか「本当にそうか?」と自問自答した結果が長文なのだ。今こう思っているが、それは心からそう思っているのではなく、○○できない自分の正当化なのでは? と自分に向き合うと、どうしても長文になる。しかし「長文になるはずない」というのも一理ある。私も自分に向き合ってnoteで整理した結果、これ以上書くことが無くなり、半年以上ツイッターもnoteも放置してしまった。きっと上記の増田の筆者も、これでもう書くことはないだろう。

 AセクAロマは同性愛や両性愛といった性的少数者の中でも本当にネタに困るジャンル(ジャンル?)だと思う。だって恋愛にもセックスにも結婚にも出産にも興味が無いので。興味のないことについて長文を書けと言われても、なぜ興味が無いかしか書くネタがない。それを書き終わったらもう仕舞いだ。

 いわゆるツイフェミと呼ばれる女性たちに「オタク男性はモテないから、私たち女に相手にされないから、仕方なくアニメだのマンガだのに傾倒している」と揶揄されたとき、ネット上のオタクたちは男女問わず「ちげーよ、ボケ!」と返した。勝手な決めつけを否定するために、いかに自分が周囲の評価とか現実の女性とか関係なくアニメやマンガを愛していることを長文語りした人もいただろう。オタクはそれを「愛を感じる」と評価することはあっても「それが本当ならこんな長文で語る必要はないはず、負け惜しみ乙」などとは言わなかった。勝手な決めつけで相手をイソップ童話のキツネにすべきではない。

 私も、筆者と同じように結婚する気も子供を持つ気もない。恋人を持つことにも興味が無い。というか友人関係すら維持するのが面倒で、一人で漫画読んだり映画見てる方が楽しい。コメント欄には「年を取ると狂う」とあるが、まだ読んでない名作漫画、名作映画に溢れてるし、面白い作品は今もなおドンドン生み出されている。狂う暇など無い。

 そして私も経済力を手放さないよう、内心「働きたくないでござる!!」と叫びながらも働いている。目標は「年齢×10万(もしくはそれ以上)の額を常に貯金しておくこと」。これは今のところ達成できている。あまり切り詰めすぎると日々の楽しみが無くなるので、楽しみつつ適度に休みつつ、何かあったときのために資産(と言えるほどの額でもないが)も手放さない。今後も楽しくおひとり様。

 それはそうと、私のようなAセクAロマはともかく、世の子持ち家庭がもっと報われる社会になって欲しい。以前「お店とかで子連れ家庭がきたら列の最前列に並んでもらうとかした方がいい」という少子化対策のツイートを見た。いいアイデアだと思う。私のような独り身は別にスマホ弄りながらいくらでも待つが、んぎゃー!と泣きながら海老反りするお子さんを抱える親御さんには一秒でも早く一休みできるよう席を作ってあげて欲しい。

 ……と、いうようなことをつらつら書いていたら、ツイッターで「ベビーカー体当たりおじさん」が動画と共に拡散されていた。いやあ本当、子供産まなくてよかったです、マジで。

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