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人の「メンタルが強い・弱い」はない説を唱えたい

ーーみなさんは、自分は「メンタルが強い」と思いますか?

わたしは、わかりません。

例えば、私は以前台湾に留学した事があるのですが、その際に色んな大変なことが有り、毎日泣いていた時期がありました。

そしてそれを乗り越えて帰国する際に「自分は強くなった」と信じていました。気も強くなった、ストレスの対処の方法が身に付いた・・・そう感じていました。

しかし、帰国後もいろいろあり、メンタルが不安定になりました。

留学時よりもはるかに辛くなり、ご飯も喉を通すのがやっと、という時が3ヶ月ほど続きました。こんなの人生で初めてでした。

(私は留学前後の人生で成功体験はしっかりとありますし、何かを続けるのも得意です。だから「メンタルは強くなくとも、弱くないだろう」と思っていました。)

ーーこれらの経験を経て、「メンタルが強くなる」って本当に存在するの?と思ったことが、この記事のきっかけです。

結論から申し上げますと、わたしは

メンタルが不安定な状態というものは、あくまで「状態」に過ぎず、「メンタルが弱い」という本質ではないと思うのです。

そして、メンタルの強さ・弱さというのは客観的な指標として、他人がそれを人に当てはめることはできないと思います。

メンタルの強弱の要素は、大雑把に分けると

「環境」「性格」「運」で、

この三つがそろうと「メンタルが強い」

この三つのうち何かが欠けると「メンタルが弱い」

と思う可能性が高まる気がします。

例えば、人は楽しいこと・好きなことをするためなら、沢山の努力をできますよね。

でも、苦手な事にチャレンジした時は、なかなかうまくいかず、自信を無くしてしまい、落ち込んでしまいます。

この「楽しい事/苦手な事」は人の性格によって全く違いますから、

何を「楽だ/辛い」と思うかも違います。

例えばAさんBさんがいたとき、

①どちらもみんなの前で容姿を侮辱されたら、

Aさんは「痛くも痒くもない」と思い、Bさんは「もう人前に出たくない」と深い傷を負って引きこもってしまうこともあります。

②どちらも成績が学年最下位をとってしまったら、

Aさんは①とは反対に「親の期待を裏切ってしまった」と罪悪感を非常に感じ、Bさんの場合は「え、次がんばればいいじゃん」と思い、すぐに勉強に取り掛かれる…ということもあります。

①と②の例の通り、人によって何を辛いとするかは違い、

①の時は「Aさんすごい!!」と、②の時は「Bさんすごい!!」とはたから見ると感じるでしょう。

つまり、その時その時で変わるので、「すごい!!」ことがAさん・Bさんの本質ではないのです。

ーーだからわたしは、「人は物事を経験してメンタルが強くならないといけない」と思う必要はないと思います。

それよりも、一時期に強い自分も弱い自分も認めて、「今生きられている」ことが素晴らしいんだよ

と考える事が幸せにつながる大切なことだと思います。




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