短歌☦︎︎ 8

よかったら見てってください。

雑踏の中であいつを探してしまう 早く忘れさせてと思ってるくせに

あの日目が離せなかったあの子は恋なのか推しなのか 現代っ子の私には判別つかない

人を縛り付けることでしか大切にできそうもない まだ弱い自分

夢語る前に現実見ろと言う大人がいてほしかったなぁ 子どもの私たちに

お姫様のようになりたかった私はいつの間にか王子様のような振る舞いが身についてしまっていた

服はあるけど着る服はない現象は 毎日違う私がいるから起きるのだろう

誰かに居て欲しい時ほど誰も居ない そんな絶望にはもう慣れました

「幸せとはなにか」の答え合わせは何かを失ったあとに容赦なく始まる

目に見えないものを信じられないよ そんな不確かで脆いものなんて

小箱の中の宝石が濁って見えるほど 戻りたい過去があまりに眩しい

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