短歌☦︎︎ 22

恋愛歌には実体験0です、虚しい


降り注ぐ 暴力の雨 愛故と どうして君のが 泣きそうだったの?

首に手を 掛ける歪んだ 恍惚に 魅せられている だからこのまま

呪詛のよう 脳内巡る 悪辣へ 意味なき謝罪 空中に消ゆ

本当は 探しているんだ 過去という 呪いの枷を 壊せる人を

純愛と いう名のもとで 僕を抱く サディスティックに 安堵を覚え

手の中に 収まるドールは 誰よりも 世界でいちばん 私を知ってる

感情の 喜怒哀楽を 知らなくて 笑っていたこと それが痛くって

心ある 人を軽視す 愚か者 浴びせてやろう 言葉の吐瀉物

待っていた 伸ばされた腕 切り落とし 僕という名の 深みへ堕とす

人間を リセットなんて できないよ だって記憶は 絶てないのだから

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