短歌☦︎︎ 6

放置してたので久しぶりに。
自由律のも作ってみるなどした。

すぐ開く SNSは 「孤独」との 名を持つ病の 常備薬かも

スイーツを 食べて乙女に なれるのは 気取ったフォークの 1口目だけ

からっぽの クッキー缶に 詰められた 思い出たちが 甘く香った

仕舞われた マーブル模様の ハンカチが 出番はいつかと 身を乗り出した

就寝前 悩みて立った クローゼット 4年の軌跡が ゆらり犇めく

正反対 2人を繋いでいたものは 依存だったそれしかなかった

忘れられない服の話をしよう私のものにはならなかった服の

愛なんて知らなくたって生きてける それより今日の 夕飯探しだ

金木犀 香りを嗅ぐと思い出す 嫌々通ったあの通学路

大切なものを持つはずの手があまりに小さくて全て零れていってしまった

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