短歌☦︎︎ 20

ついに20まで来たか...精進します(泣)


冬盛(さか)る 寂しき公園 幻、と あの日分かちた チョコレートの香

白き布 甘言惑う 痩身を 突き刺し砕く 流るるは赤

失った ものが戻らぬ 虚しさで 空洞の中 響く慟哭

頭上の手 縋りついては 僕を見る 涙と津液 蕩け眼で

いつからか 歪んだ二人 成れの果て その醜さも 愛せてたなら

今生の 別れは今や 光とて 相思の彼ら 未だ闇を生く

僕たちは ほんとはずっと 探してる 心の哀を 愛で埋める人

脳裏焼く 血液(ちえき)に塗る 浴槽の 濡れた黒髪 妖美な姿

堕天使の 羽を接いで 治しても 「まだ帰らない!」 羽毟る天使

毒薬と 知っててわざと 飲んだのは 淋しさじゃない 貴方に逢うため

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