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カナダで歯医者へ行く

私はカナダで半年に一度、歯の健康診断に通っています。個人的にはすっかり慣れてしまいましたが、カナダの歯医者の仕組みも日本といくつか違うので、今回ご紹介したいと思います。知らないと歯以上にお財布が痛い目に合ってしまいますので、これからカナダに来られる方は特に参考にしていただければ嬉しいです。

保険がないと恐ろしく高い

カナダの歯医者さんは国民健康保険の対象外です。ということは、何らかの保険に入っていない人が歯医者へ行くと、カナダ人でも全額負担することになります。

私は一番最初にワーホリで来た時の保険に歯医者が含まれていなかったんですが、ワーホリ終わり掛けに歯医者で治療してもらわなければいけなくなってしまいました。その時払った金額、なんと600ドル(約5万5千円)!これ、普通の小さな虫歯の治療です。ただでさえ貧乏だったところに大打撃だったので、今でも忘れられません。

こちらで一般的なのが、会社の福利厚生で歯医者がカバーされているパターンです。多くの会社で、正式に雇われると医療保険が福利厚生に含まれています。また、事実婚や婚姻関係にあるパートナーの会社で保険に入っていると、そちらの保険でカバーされたりもします。一般的なのは保険が8割負担するものですが、プランによって9割、10割負担しているものもあります。これがあれば安心して歯医者へ行けますね。

ちなみに眼科も国民健康保険では歯医者と同じ扱いなので(保険適用外)、会社の医療保険はかなり重要な福利厚生の一つです。

かなりの先端技術

個人的な見解では、国民保険でカバーされていないこともあって、おそらく歯医者さん、

儲かってますね。笑

今までに5院ほど行ったことがありますが、どこもキレイで先端技術に投資している感じがあります・・・・少なくとも私が覚えている日本の歯医者さんとは違います。

治療室は小さな個室で、待合室から中に通されるとおなじみの歯医者さんの椅子に座ります。多くの歯医者ではテレビモニターがついていて、ニュース番組を流しているところもありましたし、でなければ過去のレントゲンが映し出されたりしていました。

ここはカナダらしいところですが、椅子に座るときには靴を脱ぎません。私が今通っているところは、汚れないように椅子の上に透明のビニール袋がかぶせてあります。ここの歯科医では最近、口をゆすいだら小さな洗面台の代わりに「掃除機のホースが付いたロート」みたいなものに吐き出して、吐き出したものはそのまま吸い込まれていくようになりました。

ロート_LI

・・・雑で実に伝わりづらいですがこんな感じのにペッと吐き出します。また最先端感が増しました。

半年ごとのチェックでは基本的に歯の掃除をしてもらいます。これは歯医者さんではなくて歯科助士の方の仕事。掃除が終わると最後に3分ほど歯医者さんがやってきて、治療が必要なところがないかチェック。なければ「では半年後~」と言って終わり、何かあれば後日治療だけのために再来院するように言われます。治療は歯医者さんの仕事です。

親知らずを一気に4本とも抜く

もうかれこれ10年以上前になりますが、私カナダで親知らずを抜きました。4本一気にです。日本での親知らず事情をこちらで抜くまで知らなかったので後から母に聞いたのですが、どうやら日本では4本一気には抜かないとか、そもそも入院してやることもあるそうで。

いや、カナダでは4本一気に、普通に歯医者でやって日帰りでしたけど。笑

ひとつあるとすれば、口の中の部分麻酔に加えて、Laughing Gas(ラフィング・ガス。笑気ガス)という亜酸化窒素を使いたいかというのを聞かれました。抜くのが怖い人の精神安定用の麻酔のようなものだそうで、気分をぼーっとさせます。私は抜くのが怖かったので使ってみましたが、正直効果があったかどうかは謎です。

個人的には4本一気にやってよかったと思っています。抜歯後しばらく普通の食事が食べられなかったりとにかく痛かったり、か・な・り 大変な経験だったので、これを半分ずつ2回もやりたいか、と聞かれたら正直御免です。一気にやって一度で終わらせられたのは、個人的にはありがたかったです。

ちなみにこの頃には保険でカバーされていたので、保険がないと一体いくらかかるのかはわかりませんが、600ドルかかった虫歯治療の工程に比べるとめちゃくちゃ大がかりだったので、保険がない人がこちらで親知らずを抜くのはお財布的にはオススメしません。

カナダの歯医者さん、いかがでしたでしょうか?いつもついつい長くなってしまうので、中途半端に終わっている話題も多々あります。もしもっと詳しく知りたいことがあったら、ぜひコメントで教えてくださいね!

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