見出し画像

スウェーデンになぜ引っ越したか

スウェーデンになぜ引っ越ししようと決めたのかを今日は書いておこうと思います。(忘れてしまわないように!)

そういや、昨日近所の人と少し挨拶した時に”ここは好きか?どうしてここに引っ越ししてきたの?”と聞かれた時、私はどうやって答えていいか難しかった。私でなく相棒が全部答えてくれてたけど。それはきっと、私は今はまだスウェーデンじゃなくてドイツにいたかったから複雑な心境だから答えるのが難しかったんや。きっと、日本の人にそういってもスウェーデンでもドイツでも一緒ちゃうんと言われてしまいそうだけど(少なくとも私の親族はそう思ってるに違いない)、いやーーめっちゃ違うでーと言いたい。いくら国境近いところでも、それぞれのお国柄は違うもんです。ドイツのフランス国境沿いとフランスのドイツ国境ぞいにちょっと住んでいたけれども、全然違います。だから、ドイツとスウェーデンも全く違います。日本人と韓国人とか中国人みたいな感じ。

多分1年半くらい前かなあ、相棒がまだベルリンでバリスタとして働いていた時が出発点かな。スウェーデンの物件が安くていい感じということを知った時。

溯ること5年、知り合ってすぐに妊娠し(一応相棒はプロポーズもして私の家族にも会ってから)結婚した時に、お金もなくて仕事もなくて?(相棒はあったけど給料少なすぎて転職せざるを得なかった。私はまだ大学生で、学生を一時辞めて結婚しチェコからベルリンに引っ越した。)、ベルリンで家も見つからない中なんとか見つかった、北ベルリンの端っこにある森の横の庭付きワンルーム。新しい建物で(ドイツは新しい建物になればなるほど、家賃が高く設定できる)家賃はまあまあ高いけど、素晴らしく立地が良くて、部屋の一面が大きな窓でそこから庭にも行け、森も見える。さらに動物さん(きつねに猪、鹿、リス、アライグマさんなんか)がたびたびやって来くる本当に子育てにもよしな素敵な所だった。夏には森にお花も咲いたし、ベリーも採れたし、ちょっと自転車で行くと林檎、洋梨、さくらんぼ、プラムなんかも採れた。秋には大量のキノコが取れ、紅葉もそれはそれは綺麗だった(ベルリンの木はほとんど広葉樹だから)。車もなくて自転車と公共交通機関での生活だったけど、家のまえはバス停だし、街の中心までも30分もかからず行け、ベルリンの郊外とは言えそこまで不便でもなかった。私は、育児や学業で働けてなかったから、ようやく色々落ち着いてもうちょっとで仕事を探そうかと真剣に考えて、今後金銭的にも余裕が出てくる予定だった。それやのに。。。

ただ一つの問題は、家がワンルームだったということ。それは、相棒が転職してホームオフィスになってから特に問題になってきた。さらに子供がもう一人でき、もっと厳しくなってきた。これまでは、かなり工夫してやって来て(布団にしたり、ソファーも小さいのに買い替えたり)結構良い感じに暮らせてたんだけどさ。住めば都というけれど、住めば済むほど小さなおうちに愛着が湧いてきて、周辺に知り合いも増えて住み心地はすごく良かった。

それで、ベルリンで家を探し始めた。でも、ベルリンは家を探すのは至難の業。今はもうほとんど見つからない(特に2部屋以上となったら)。それでドイツ中で家を興味本位で探し始めた。いつかは田舎で自給自足の生活をするのがしたいと私も相棒も思っていたから、できたらベルリンにある程度近くて、ナチが少ないところで(ベルリン周辺は旧東でナチが多い。めっちゃ怖い)のどかな田舎で畑しながらのんびり生活したいなあって思っていました。
しかし!!、ドイツで家を買うのは非常に高い。オンボロでも1000万はするし、住めるようなところとなると3000万以上。ベルリン周辺はめっちゃ高いからもう小さなお家で5000万以上。色々興味本位で調べていたら、いやはやスウェーデンはすごく安いということに気がついた。それで、スウェーデンの家事情をもっと調べ始めた。

それを相棒に言うと、相棒は昔からスウェーデンが好き(行ったことないくせに、アヴィチ、ゲーム、コーヒーロースターとかが)で興味あったらしい、ついでに言えば住んでみたいと思っていたそうな。でも、ずっと忘れてたらしい。それで、相棒はすごく乗り気になって一緒に調べることになった。

スウェーデンは自然も多くて教育ものんびりしてて良さそうやなあ〜っ、引っ越しもいいかなとも思ったけれど、やっぱりドイツでの生活があるから、安いサマーハウスをいつか買ってちょっとずつ直して行けへんかなと私は思ってた。さらには、ベルリンのお家もやっぱりここがええんちゃうかと振り出しに戻っていた(私はいつも、色々アイディアはあるし調べるけど、実行せずに振り出しに戻る派です)。でも、相棒はそうではなくて彼なりにずっと調べて、スウェーデン語の勉強さえ始めてた。

そこにロシアの戦争が始まってドイツもその波に飲み込まれた。物価はどんどん上がるし、小麦とかオイル、トイレットペーパーは店からなくなるし。みんな原子爆弾の心配をし始め、食料品に水を蓄え始め、買い物に行ったらすごい量の食料を買ってた。そんなこで、自分の畑が必要やとそれはそれは実感し始め。さらに、去年の夏は過去にないほどのドライな年で、食糧難とかも叫ばれ始め余計に心配になってきた。

それが、多分スウェーデンに家を買った大きな理由。北スウェーデンはスウェーデンの中でも家が安くて、まあ住めるやんみたいな家も300万くらいであった。それなら、貯金崩して買えるわーー!
その辺から相棒は真剣に家を探し始めて、オンラインの内見だけで買った。本当は、見に行くべきやったんだで!!その理由はまた今度書こうかなあ。今となってはいい思い出?になりつつあるかいねえ。本当は行って内見したいとも思ったけれどあまりにも遠すぎて無理しないと来れへんかったら、相棒は無理せず、オンラインの内見を選んでそれで買いはった。

それで、今そこに住んでます。もう6月やけどまだ少しやけど雪残ってる。フィンランドへは、車で30分ちょい。北極圏まで1時間。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?