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羽生くんに感じるコントラスト。〜ダニーボーイとミーティア感想〜

感じたことをどうやって書けばいいか考えてたら
こんなにも日が空いてしまった大汗。。。

今頃ですが、ダニーボーイとミーティアの感想
メモメモ〜〜   _φ(・_・

初っ端からポエマーkyoko発動しております笑
そして考え考え書いてたのでどえりゃあ長いです汗




★幕張ライビュのダニーボーイ



空 雲 空気に溶け込む意識

優しく風が吹き抜けるように
暖かな陽が包み込むように

巡る、巡る、想いは、巡る

悲しみも痛みも凍えた心も
怒りも不安も溶かしていく

そよぐ風と青い空に白い雲

舞っている
待っている

この大きな空のその向こう
息する空気のそこかしこに

生きている、息づいている
命を喜ぶ音が聞こえる


★愛知楽日のダニーボーイ



白く揺れる布の、流れる様な美しさ
まるで大空の雲の流れゆく姿のよう

スピンの時の、後ろ手に手を組む姿
そこへ行けない
手を伸ばせない
それは時なのか、場所なのか、人の心なのか

何かがもう重ならない
想いだけが重なり行く

全部知って、
全部受け取って、
包み込んで、想う

もう手を伸ばすことは出来ないけれど

見上げれば、どこまでも広がる青い空の様に

たなびく雲の様に
想いを重ねながら

広がっていく、この世界に

溶け込んでいく、すべてのものに



ダニーボーイの曲は何となく知っていたけど
この曲に歌が付いていることは知らなかった

ファンの方々が感想を述べられている中で
反戦という言葉があったから
そう言った意味が含まれる様な歌なのかな

羽生くんの演技から伝わるものを感じたいから
知らないものは知らないままで鑑賞したいので
歌詞や曲が生まれた背景などは何も調べてない

私が羽生くんのダニーボーイから感じたのは、
人の形から解き放たれた慈愛の様な意識の存在

そして、どこまでも広がる高く青い空

ダニーボーイは
バッククロスロールがとても美しくて
その動きだけで
言葉じゃなくて想いが流れ込んでくる

想い、というか、もっと広くもっと大きい、、
意識、、?

一個人の想いなどではなく
もっと大きな集合意識みたいなものの、想い

人ひとりの存在を超えていた
何なのだろう、あれは

意識、だった

大きな意識が
今ある命たちを包んでいた、喜んでいた

何かの強い想いがそこに在るのではなくて
ただただ歓喜のような

ここに今、存在しているものたちへ
どんな命も、ものでも、なんでも

今のこの世にある全てのものへ
その存在の尊さへの歓喜の意識

だから、真っ白な衣裳なのかな

何者でもない大きな歓喜の意識





★幕張ライビュ、愛知楽日のミーティア



絵画を見る時、
そこに書かれたタイトルや説明を
私はあえて読まないで
まず絵を見る

そこに置かれた色、形、筆の運び方
そして目にした時に届いてくる感覚
そうした、言葉を介さないものから
伝わってくるものを味わうのが、好きだ

羽生くんの演技も私はそのように観てる

聴こえてくる歌詞以外の曲の関連情報とか
アニメやマンガならどんな話のものなのかとか

出来ればあまり何も知らないままで観たい
まずは羽生くんのスケートを真っさらで観たい

羽生くんが作る作品自体を、
まずじっくりと堪能したいから

羽生くんが自身の作品を創り上げるために
掘り下げ理解を深めて行く対象のもの、、
例えばミーティアならガンダム、
ダニーボーイならその歌の歌詞など、
それらは羽生くんの作品とは別の作品だから

本で言うなら
作者が作品を作るために使用した
参考文献的な感覚、というのかな

こんなふうに私は捉えているので
この様な鑑賞の仕方になってます




今回、両日のミーティアを見て感じたのは、
「苦悩の生まれる根源をみたい」、だった

何かに抗い、何かに悲しみ、何かに憤っている

でもそれが、
どこから生まれたものなのか
そしてこれから、
どこへ向かっていきたいのか

とても強い想いがあるのを
この人物から感じるけれど、
それが、どうして生まれて来たのか
私には感じ取ることが出来なかった



苦悩とは、苦悩の形をしていないかも知れない
苦しい時、人は美しい笑顔で笑うかも知れない

この曲のリズムにも、歌詞にも表されていない
根源に流れるものを見せてほしい
旋律が紡ぐ先にあるものを見たい、、と思った

まだ今は、
表層にあるものに引っ張られているように感じた
誰もが分かりやすく理解できる範疇での喜怒哀楽

私はガンダムのアニメを見た事がないから
こういった感想になるんだろうな、と思う

ちょっと話飛びますが、
創作という作られたものの中での感情表現と
現実の中での感情表現は違う、と私は感じていてね

例えば言葉

言葉の抑揚、言葉の数、言葉を発する間合い、
キャッチボールの流れ方など
(そう言えば平田オリザの舞台は限りなく現実に近い表現を目指しているのか、通例と違う!と驚いた記憶)

普通に現実の中で表現される「ありがとう」と、
アニメの中にある「ありがとう」は表現方法が違う
声の出し方やトーンとか目線や表情とか他にも色々

ドラマと映画、
ストレートプレイとミュージカルでも違う
アニメとマンガでも違う

その媒体で最大限に表現したいものが伝わるように
それぞれの媒体ごとの文法が存在している、、
そんな気がしていてね

羽生くんのミーティアは
アニメの世界の感情表現に似ている、と感じた
振付から見えて来る場面転換のリズムも含めて

アニメのオープニング映像を見ているような
場面転換とスピード感、表情や動きを
羽生くんのスケートから、私は感じた

私個人としては、ガンダムの物語や
ミーティアという曲が表現したもの
それらを受け取った羽生くんが
自身の中で昇華し感じたものを
アニメシーンを彷彿させる様な印象は散りばめずに
フィギュアスケーター羽生結弦の感情表現で見たいと思った

でも西川くんやガンダムのファンの方にとっては
この羽生くんのミーティアは
完璧な表現なのだ、と感じる

ここまでガンダムの世界観を
フィギュアに昇華してくれるスケーターは
なかなか居ないだろうと思う

ガンダムが大好きな人には最高なプログラムじゃないかな
んでも私は、羽生結弦が昇華した世界を見たいのだ〜〜っ

例えば羽生くんのSEIMEI
あの曲は萬斎さん主演の陰陽師という映画の音楽だけど、
映画の中の陰陽師をそのまま演じたりはしていない

当初は印を結ぶ姿を冒頭に引用されてたけど、
萬斎さんのお話を聴いて練り直されてからは
萬斎さんのものとは違う、
羽生くんのSEIMEIならではの姿に変わった

萬斎さんにお話を聴いたり、
安倍晴明について調べたりしながら
羽生くんが練り上げ昇華し生み出したプログラム

SEIMEIの音楽が流れれば
真っ先に羽生結弦が浮かんで来る

SEIMEIといえば羽生結弦
そこに萬斎さんが見えたり、
映画の内容が見えたりはしない

ガンダム、という言葉が思いつかないくらいの
「羽生結弦のミーティア」が見たいのです、、!

。。ああ、しかしこれは私のわがままなのだろうな
ミーティアはコラボ作品、しかも今回は多分
西川くんの楽曲にガンダム縛りがあった様に感じるので、
ガンダムリスペクトが入って当然なのかもしれぬ。。

私がみたい!と思う形のものは、
羽生くんの独自作品に求めるものなのかも知れん。。


あとね、羽生くんの動きが
むっちゃ大ちゃんの曲のリズムの取り方で驚いた!

多分哲ちゃんの曲だとまた違ってくると思う
坂本龍一だとまたさらに違うと思う
(大ちゃん=浅倉大介、哲ちゃん=小室哲哉)

大ちゃんの編曲って
これぞ王道の打ち込み音楽!
ってなリズム、拍、調子が
大ちゃんらしいな〜って私は感じていてね

メロディアスだけど揺らぎは割と少なめで
色んな音の入ってる箱が整然と並んでいて
そこにきっちりと音が納まってる感じ
(って感覚すぎるだろその伝え方、汗)

だからあの羽生くんの振付の印象は、
ガンダムっぽさに加えて
めっちゃ大ちゃんの曲の動きだな!って感じたんだよ
大ちゃんらしさが羽生くんの演技から聴こえてくるのだよ〜〜
(すまん、私は西川くんより大ちゃんのが馴染み深いため歌よりもついつい曲の方に注目が行くのです。)

哲ちゃんだと裏メロやリズムにもう少し揺らぎが入る感じ
(ちなみにfreedomとbeyond the timeは哲ちゃんの作曲でね。freedomはほぼ編曲変えられてないかなと感じたけどbeyond the timeは原曲とかなり編曲が変えられていたので、哲ちゃんらしさが消えてしまっていたのが私的にはかなり大きな悲しみでしてな泣、しかし西川くんが歌うにはあの編曲のが良いのだろうな。西川くんの声と迫力にはファンタジーの編曲のが合うと思う。原曲はTMネットワークが歌っていて、広大な宇宙の世界観と切ない印象が残る編曲なんだよ。そこが私には羽生くんぽさを感じるのだよ。実はこのTMネットワークのbeyondも羽生くんに滑って欲しいと思っていた曲だったりする。いつかファンタジーに出てくれぬかのぅ。)

龍一さんだとリズムは控えめで、
編曲で静かな情緒を水彩画の様に重ねて来る感じ

うううこの感じてる違いを表現する術が私には無い、、!泣

多分、大ちゃん本人が一番上手く説明してくれそう
哲ちゃんの曲の特徴とか、
めっちゃ分かりやすく実演説明してくれてたからな

ええ、ワタクシ、浅倉大介氏の黒髪時代から知っておりますから、、!
曲作りレクチャー講座(EOSDAY)も行きましたからね、、!
そこで小室哲哉の曲の特徴を細かく分析、実演して教えてくれてました


おっと、マニアックな話になってしもた汗




音をここまで聴き取り、
その人独自の曲の特徴まで理解されて演じることができる羽生くん

生楽器でも打ち込みでも
クラシックでもロックでもポップスでも
ワールドミュージックでも民謡でも
とにかく様々な音楽で滑ってみて欲しい!観たい!と思った

曲を作った人の個性まで表現してくれるから、
同じ曲を色んな人がアレンジしたのを
日替わりで滑るのとかも見てみたい!
どんな風に違いのニュアンスをスケートで見せてくれるだろう?
って、あああ!!!そうだ!もう羽生くん、これ見せてくれてるじゃん!!リプレイのいつ夢がそうだ!めっちゃ感動だったあの2つのいつ夢。。!一滑りの中にもう別の世界が出来てた。うわぁぁもっと見たい〜〜〜編曲違いでどんな風に変わっていくのかもっと見たい〜〜〜


羽生くんは自我、自分の想いを入れている様で
実はあまり入れてない様な気がするんだ

好きなものをとことん表現されてるけど
そこに自己解釈はあまりなくて
そのものに完全に成るというか

だからその作品、、
ミーティアで言えばガンダムファンに
大絶賛されるのだろうと思った
世界観がそのまま表現されているから

私は羽生くんファンなので
羽生くんを感じたいので上に書いた様な感想になる
ガンダムが見たいのではなく羽生結弦を見たいのさ

でもこれがもしファンタジーじゃなくて
ガンダムオンアイス で披露されたならば
ミーティア最高!ってなるかも
もっと突っ込んで色濃くしても良いくらい

コンセプトが違うと鑑賞の仕方も変わるね


羽生くんは、
アーティストという名より
表現の‘’現し身‘’というか、、
表現者、が今は一番しっくりくるなぁ

アーティスト、芸術家の
自らの内側から迸るものを
無から生み出すと言う感覚よりも
対象を鏡の様に映し出して、それに成るひと
対象をその身体を通して、体現するひと

なので、表現者がしっくり来る

だから観る人々は
羽生くんを通して
様々なものを観るのかもしれない、と思った


不思議なのが、
振付師に振り付けてもらったものは
羽生くんをよく感じられるんだよなぁ

これは羽生結弦という個人を感じる、
という意味とは、ちと違ってですね、

「羽生結弦という表現者の‘’表現=伝えたいもの‘’を色濃く感じる」
と言った感覚というか、、

他者の世界観(振付)という視点があることで
より鮮明に羽生くんの表現が届いて来る様に感じる

話したい事を自分の思うまま全部話すと
伝えたいものが伝わり辛いけど
相手の言葉に心も耳も傾けて
必要なものだけを言葉に起こすと
逆に伝わりやすくなる、、みたいな?
うーーーーんこの例えは合ってるのどうなの汗

対して羽生くん自身での振付は逆に
羽生くんをあまり感じなくなって、
その対象の作品が
色濃く感じられる様になるのだけど

これも羽生結弦という個人を全く感じない、
という意味とは違ってですね、

むちゃくちゃ対象になり切っていて
そこに羽生くんは混ざってないのに
逆にそれがむちゃくちゃ羽生結弦を感じるのだよ
でもそこに羽生くんは混ざってないのよー汗汗汗

つ、つ、、、伝わりますでしょうか
自分で言っててもよく分からなくなって来たが。。。

:(;゙゚'ω゚'):

この違いはなぜ生まれるんだろう?実に不思議

今回、ダニーボーイとミーティアを
色んなスケーターと共に一度に見て
このコントラストに大変驚いた次第

ここまで強いコントラストを感じたのは
私は羽生くんだけだった

この表現の違いを持ってるのって、
実はとても稀有なことな気がする、、
これって羽生くんの強みだと思う
この違い、ドンドン追求してみて欲しいなーっ



なんか同じことを
何度も繰り返して語っておりますな汗、、
推敲力不足じゃ。。。

読み辛かったかと思うのに、
ここまで全部読んでくれてありがとう〜〜

では、おやすみなさい☆彡

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