情報の整理①

就活を始めるにあたり、まずは情報を整理する必要があります。

情報は大きく分けて2つあり、まずはどんな職種でどの業界で働きたいかなど、希望の仕事についての情報ですが、先にお話したように今回は面接に際する対応にフォーカスするためこちらは省略し、ここではご自分自身の情報についてお話したいと思います。

① 自分自身について 〜これまでの経験〜

これまでの授業、ゼミなどで学んだ事、部活動や習い事など、学業以外で経験してきたこと、アルバイトの経験…
振り返ってみると皆さんは、沢山の経験をしてきているはずです。
それらの経験の中から具体的な出来事をピックアップします。
例えば何かの発表で賞をもらったとか、留学とか、またはそういった特別なものでなく、バイト先で起こった出来事など日常の小さな出来事でも、それがあなたにとって重要であるならそれで構いません。大切なのは具体的であることです。
その貴重な経験を改めて整理していきましょう。

整理する情報は、以下に分けられます。

1. 具体的に何を経験したか
2. その時どう思ったか
3. その経験に際するご自身の行動について、どんな考え、思いの元に行動したのか
4. 今振り返ると、その経験はご自身にどんな影響、変化を与えたか

3と4は意外と抜けてしまうものであり、意外と大事な情報です。
抜けてしまうというのは、そこまで考えが至らない、または伝えるに至らない結果になってしまう、という事です。
採用担当者は過去の経験を通し、応募者の現在を見ているので、経験を積む上でどんな考え、行動ができる人なのか、経験した事を活かして前に進むことができる人か、その2点はしっかり見ていると思います。

実際の面接の場では時間がなかったり、それについて聞かれなかったり、または緊張して舞い上がってしまったりして、全てを伝えられない事もあるかと思います。
でも経験を掘り下げて考えた結果の言葉には、伝えられなかった言葉を補う重みがあると思います。
もっとこの人を知りたいと思わせる何かが。

また、それらの経験の中には、マイナスの経験も加えても良いかもしれません。
挫折や失敗、嫌だったことなど。
それらからの学びは場合により、気持ちの強さにつながることがあるので、個人的には有効な情報の1つだと考えます。
面接の場であまりネガティブな事を言うのは良くないという考えもありますが、重要なのはその経験から学び、今、成長している姿を示す事です。

情報を整理するときは、箇条書きでもチャートのようなものでもいいので、書き出してみるといいかもしれません。
いわゆる『見える化』ですね。
それにより、自分にとって、面接に際しどの経験を伝えるのが最も有効か、優先順位も見えてくるかと思います。

その優先順位は企業により変わってくるかもしれません。
会社説明会やHPなどで企業が欲しい人材を理解し、一番有効と思える経験を選べば良いと思います。
自分にとって重要な経験が、企業が聞きたいそれとは違う可能性もあるのです。

企業によって対応、話題を変えることに抵抗感を持つ人もいるかもしれません。
でも実際の働く現場においてはどんな職種でも、最善の結果を最短で成就するためにどのようなアプローチをするかを、相手によって考えていかなければなりません。
ですから同じように、あなた自身の経験であるのなら、相手により響く選択をして良いのではないでしょうか。
その選択肢をいくつか持つためにも、経験の振り返りは重要です。

まずはしっかりと自分自身を見つめ直し、これまでの経験によりどんな人物に成長したのかを知ることです。
そしてその経験と、あなた自身のことをあなたの言葉で相手に伝えられるよう、自分の中に落とし込んでおくことです。

次回は情報の整理②、ご自身の性質と希望する仕事にについてのお話を予定しています。

皆さま、寒くなってきたので体調を崩さぬようお過ごしください。
読んでいただきありがとうございました。


さくらさく





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