さくらインターネットは2024年10月に給与改定（ベースアップ）を実施しました
さくらインターネットは2024年10月より、約750名の正社員の給与について改定をしました。
当社の給与テーブルにおける基本給を一律上昇させ、またそれにより社員1名あたり年間約230,000円程度の年収増が見込まれます。
本記事では、給与改定（ベースアップ）の背景や当社の働き方についてグループ最高人事責任者の矢部さんに伺いましたので、ご覧ください。
▼どのような背景から今回のベースアップ実施に至りましたか？
当社はガバメントクラウドの条件付き認定や、生成AI向けGPUクラウドサービスの提供開始などによる実利向上のため、当社が注力している「ESとCSの実現」の方針に沿ってベースアップを決定しました。
「ESとCSの実現」は、社員それぞれの成功（Employee Success）が、お客さまの成功（Customer Success）に繋がり、ESとCSが両輪でまわるからこそ、結果的に会社の成功につながる連鎖を作ることができるという考え方です。
今回のベースアップは、社員の頑張りが、お客様に価値を届け、結果的に会社の実利となって帰ってきたものを、社員に還元する施策のひとつです
また、今回のベースアップによって社員が達成感や貢献感を感じ、今後も社員一丸となり事業をやり遂げたいという期待も込めています。
▼調整に難航した部分はありますか？
社員の頑張りに報いるため金銭的な報酬で社員に還元したいという目的は経営陣の中でも一致していましたが、その方法には正解がなく、議論を重ねました。
賃上げの方法は、ベースアップ以外にも、例えば一時金や手当の付与など様々な方法があり、またそれぞれにメリット・デメリットがあります。複数の方法の中から、当社が社員を大切に、そして、社員に長く働いてほしいという雇用の考え方に則り基本給が上昇することで社員はより安心して働ける環境を提供し、そのなかで社員それぞれが働きがいを追求してほしいという考えのもと、ベースアップを選択しました。
▼今後も人事制度を改定する予定はありますか？
当社は「変化と成長をする人が一番居心地のよい会社」を目指し、今後も更なる事業成長を高めるため、社員の成長意欲を促進する人事制度（評価・報酬・等級）への改定を予定しております。
また、今後も当社は、持続的な成長を目指し、その結果によって業績に応じた適切な還元を行っていきます。
▼さくらの働き方を支える制度について教えてください
さくらインターネットでは、会社が「働きやすい」環境を提供し、そのなかで社員それぞれが「働きがい」を追求できることを理想として、働き方の多様性を実現するさまざまな取り組みを行っています。
そのような取り組みの中で、会社に縛られず広いキャリアを形成しながらプライベートも充実させ、その両方で得た知識や経験を共創につなげることを目指したさぶりこ（Sakura Business and Life Co-Creation）という制度があります。制度を考案する際には、社員の声を聞きながら「社員にとって使いやすいか」「さくらインターネットらしい風土を醸成できるか」の両面から検討し、制定後も活用の状況を見ながら更新を続けています。
「さぶりこ」の中から、特にユニークな制度を２つ紹介します。
まずは「さぶりこショート30」です。業務を早く片付けたら定時30分前に退社してOKという制度です。効率的に働き、早々に業務を完了すれば定時の30分前に退社することができます。
当社の定時は「9:30〜18:30」となっていますが、例えば外部のセミナーなどで早く会社を出たいといった場合など、その日の自分の業務が終わっていれば18:00に退社できます。その際、早く退社することによる給与の減額は発生しません。
次は「連続有休手当」です。
有給休暇取得促進のため、2日以上連続で有給休暇を取得した場合に、1日につき5,000円を支給するという制度です。5日連続で有給休暇を取得した場合は25,000円を支給し、もちろん有給で休暇をとることができます。
計画的に休暇を取得しプライベートも充実させることで持続的に働くことができ、かつ仕事にもよい影響を与えることを理想としております。
他にも働きがいを追求する制度がたくさんありますので、気になる方はぜひ下記リンクをご覧ください。
▽さくらインターネットの働く環境について
▼さくらインターネットでは、どのような方と一緒に働きたいですか？
当社の企業理念は「『やりたいこと』を『できる』に変える」です。この理念に共感し、自身も「やりたいこと」を持っている方と一緒に働きたいですね。
またあくまでも私の意見ですが、不確実な時代だからこそ、リスクを恐れず未来志向で思考し、先の勝利にこだわり競争するのではなく、個人、組織、会社としての共創を大切にして行動できる方。そして謙虚で機嫌良く、組織、会社の垣根を越えて、丁寧な対話を心がけて行動できる方。
これらにピンときた方は、新卒、経験者問わずぜひご応募いただけると嬉しいです。
▼現在さくらインターネットではどのような職種の募集をしていますか？
現在、エンジニア、営業、バックオフィスと幅広く募集をしております。
また、今期は200名の中途採用を予定しておりますので、一緒にこれからの当社を創っていきたいと思われる方は、ぜひご応募お待ちしております。
▽求人掲載ページはこちら
矢部 真理子
さくらインターネット 執行役員 / グループ最高人事責任者
福島県喜多方市出身。メーカーでの営業、社長秘書、人事支援会社での採用・教育支援、マネジメント経験を経て2012年にさくらインターネットに入社。一貫して人事部門を率い、人事ポリシー・バリュー策定、採用強化、働き方改革、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンなどに従事。現在は、人事業務全般に加え人的資本経営を推進。