彩り
朝いちばんに美容院に行って、あとは家で過ごした日。溜まっていたアイロンかけもしたし、ピアノの練習もたっぷりして、久しぶりに一人時間が充実していた。
子猫が来てから、不用意にベランダへ出ることができなくなった。後で後でと思いつつ半ば放ったらかしのまま、花は咲いて、萎んでいる。べつに構ってくれなくたって咲けるのよと、言われている気もする。
冬の間たのしませてくれたガーデンシクラメンも終わり、パンジーやビオラも徒長して花もまばらになった。シクラメンはともかく、一年草はそのうちに枯れる。そろそろアブラムシがつく季節でもあるし、早めに根こそぎ片してしまいたい気持ちもあるが、ひとつでも花が咲いていると思い切りがつかない。
街の美化のために花を植え替えている人たちをたまに見る。沢山のポットに入った苗が並べられて、植えられるのを待っている。こういうボランティアもいいなーと思う。…が、植え替えるには、今植えられている草花を除かなければならない。花壇を常に綺麗に保つには、まだ咲いている花も抜く。それはあんまり楽しくなさそうだ。
でも、それは切り花も同じか…
彩りの為の命は短い。