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書かなければ明日には忘れてしまうような些細なことを文章にするのが好きです。趣味はピアノ…

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書かなければ明日には忘れてしまうような些細なことを文章にするのが好きです。趣味はピアノの練習。愛猫はソマリ。むかしむかし、リンスはお湯で溶いていた世代です。

マガジン

  • Sakuraful Stories

    過去に書いたショートストーリー

  • 三十一文字日記

    三十一文字で書けることを、後から薄めて広げてみたり。

最近の記事

細かく丁寧に

ピアノ。前回のレッスンから2週間空いたので、メインの曲を最後まで通して練習したり、練習曲も暗譜して次の曲の譜読みまでできた。一週間では、こうはいかない。 でも、レッスンでは最初の方を弾くのみで、そこまでの弾き方を細かく丁寧に直された。 ああ、自分は最後まで通すことばかり考えていたなーと、何やら落ち込みモード。最後まで弾けるくらいこなせているからこその、細かいアドバイスなのかもしれないけれど…。 一週間ではいつも「短かい!」と思う。でも、その一週間でできる範囲だけを丁寧に

    • ご馳走さま(3行日記)

      朝から栗を水に浸しておいて、皮を剥いて剥いて、こしらえましたよ栗ご飯。 包丁のあごで親指の腹を切るという流血の惨事もあったけれど、炊飯器が上手に炊いてくれて、栗は全てつつがなく消費されてスッキリ。 傷は今もズキズキしている。

      • うれしいと言えなくて栗

        朝、テーブルの上に生栗が一袋乗っていた。昨夜夫が、何処からか貰って帰ったんだろう。 もしも丁寧な暮らしをする人であるならば、季節の物を喜び、早速手に取って、さあ、何を作ろうかしら! と、いそいそと台所仕事を始めるのだろう。 遠い昔、母の手伝いをして皮を剥いたり、茹でられた栗を半分に切ってスプーンで食べたりしたことを思い出した。 …が、自分で買ったことはないし、決して嫌いではないとはいえ、特に食べたいと思うこともない。 そんな私がテーブルの栗を見て何を思ったかと言えば、

        • 帰巣本能(300字未満日記)

          日々の過ぎるのが早いのは、同じことの繰り返しで記憶に残らないからだ、とかなんとかということを読んだ。 なるほど、たまには違う道を行くとか、人に会うとか、何処か行くとか、何かしら違うことをするとかすれば、記憶に残る。 …で、今日はささやかに、駅までの途中で無印(良品)にでも寄ろうかなーと、仕事中は思っていたのだが、事務所を出て、気づいたら駅のホームに立っていた。 道中の記憶はほとんどない。 淡々と淡々と同じことを繰り返して今日も終わってしまった。 明日は美容院に行って

        細かく丁寧に

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        • Sakuraful Stories
          15本
        • 三十一文字日記
          33本

        記事

          電車内に「それでも犬はあなたといられてうれしかった」というタイトルの本の広告があり、色々思い出して涙が溢れそうになる。その一言で癒されるが、癒してもらった感とか、こう言ったら癒されるでしょう?的な押し付けがまし感も否めないというへそ曲がりな私は、絶対に読まない。もう、分かってる。

          電車内に「それでも犬はあなたといられてうれしかった」というタイトルの本の広告があり、色々思い出して涙が溢れそうになる。その一言で癒されるが、癒してもらった感とか、こう言ったら癒されるでしょう?的な押し付けがまし感も否めないというへそ曲がりな私は、絶対に読まない。もう、分かってる。

          ひとつめの(3行日記)

          昨日、「◯◯のテキストをデスクに置いておくので、構成しておいてください」というメッセージがあった。 何を構成するんだろう、まあ、明日見れば分かるかと思ってシンプルに了解したよし返信して数分後、ああ「校正」か? と気づいた。 うん、校正だったね。間違い探しで目が疲れた。

          ひとつめの(3行日記)

          3連休最後の日。休日は関係ない施設から、あれ提出してくれこれ提出してくれのメールが来て、いや、それは私の一存では出来ないし…で、講師に問い合わせた私も私で、明日でもよかったなと反省中。

          3連休最後の日。休日は関係ない施設から、あれ提出してくれこれ提出してくれのメールが来て、いや、それは私の一存では出来ないし…で、講師に問い合わせた私も私で、明日でもよかったなと反省中。

          おでかけ(3行日記)

          敬老の日は明日だが、娘と実家に行った。 娘を連れて行った方が私一人よりも両親が喜ぶのは当然ながら、喜んでもらえることで娘も幸せな気持ちになる。 とてもわかりやすく、満たされた一日だった。お腹も。

          おでかけ(3行日記)

          弾ける弾けない

          子供の頃にエレクトーンを始めたので、楽譜は読めるし指もまあ、ある程度動く…けれど、弾かなくなって10数年? というところからピアノを始めた。 ピアノという楽器の弾き方、ペダルの使い方は、弾きたい曲を練習しながら覚えていった。 そうしてある程度慣れた頃、先生から「スケールとカデンツ、それにアルペジオが、全調、すらすら弾けるようになったらもっと楽になりますよ」と言われた。 ふーん、そういうものなの? とぼんやり納得しつつも、「やりなさい」ではないので、チラチラっとハノンを開

          弾ける弾けない

          血行不良(200字未満日記)

          Xで見たんだったかな、これ。日本人には読めないフォント。カタカナにしか見えない。そして、前に一度分かったはずの正解が、今また分からなくなっている。 今日は朝から「ああ、血行が悪い〜」な一日だった。 出かけるつもりでピアノのレッスンを先に伸ばしたのに、結局暑くて出る気になれず、動かないこと山の如し。頭も目も肩も、重くなるばかり。 今、お風呂から出てやっと再起動が始まった感じだ。早く寝よう。

          血行不良(200字未満日記)

          内と外

          少し前のことになるけれど、スーパーにとっても大きなスイカが並んでいて、通りかかった母親とティーンエイジャーの娘が大きな声で、「これデカくなーい?!」「デカいデカい!」「デカすぎるよー!」と口々に言って笑った。 それを聞いた時に、あ、使うのやめようって思った。「デカい」って言葉。 それまで、外で人と話している時には使ったことがない…と思うけど、家の中や、娘との会話では頻繁に使っていた自覚がある。だって、言い訳をするなら、「大きい」と「デカい」ではちょっとニュアンスが違うのだ

          内と外

          伸びしろ

          生徒さんを見ていて「上手くなったなー」としみじみ思えると、何やら母のような嬉しさでお腹の方からじわじわとあったかくなってくる。ま、皆さん私より年上なんだけど。 私の教えていることに関していえば、上達には「その場に慣れる」というのが大事なんじゃないかと思っている。 最初のうちは「笑われるのは嫌だ」とか「恥ずかしい」という気持ちが邪魔をして、皆さん振り幅が狭い。でも、サークルの雰囲気に慣れてリラックスすれば声も出るし、「仲間」になれば、互いに笑われたり笑ったりもありで、思い切

          伸びしろ

          雑用日(3行日記)

          今日は細々とした作業を頼まれて、ほぼPCに向かう時間もなく、あっという間に時間が過ぎていた。 「早めに切り上げていいので、帰りがけにコンビニで宅配便を出してくれますか」と最後の用事を頼まれ、わーい、ラッキー! と、そそくさと帰り支度。 ふと時計を見たら、なんのことはない、いつもの時間になっていた。

          雑用日(3行日記)

          定期検診(3行日記)

          4ヶ月に一度の歯の日。歯科衛生士さんは皆、丁寧で明るくていつも気持ちよくお任せできる。ただ、院長先生がちょっと苦手。 隙あらば話しかけようとしてくる感じが、もう、なんかこういうの若い頃にはあったなーと懐かしくなるくらいの鬱陶しさ。 検診の結果は「おー、優秀だね」だ。そりゃもう、治療となれば院長にやってもらうことになるから、それを避ける為にも歯を大事にしているからね!

          定期検診(3行日記)

          こんなところで

          この写真の場所はルーフバルコニーの柵の外だ。乗り越えてこの場所に行くには少し勇気が要る。高いし、その先に柵はもうないし。 コンクリートの隅に集まってきただけの土はとても少ないはずで、水だって雨だけが頼りだ。そんなところに何か花が咲いているのを昨夜見つけて、朝になって改めて見に行ったら、 ランタナだった。 どこから来たんだろう。 我が家にあるランタナは、こじんまりした鉢植えだ。去年は花を咲かせることができなかったし、今年もまだ蕾ができたばかりだ。 厳しい環境に生きるこの

          こんなところで

          やりませんと言う勇気(3行日記)

          「受講生の募集期間も無事終わって、人数が多かったのでこれから抽選します」と、開催施設の担当者からメールが来た。 少しムッとさせられつつのプレゼンから半年以上経って、細々と修正を求められたチラシ作りからも4ヶ月? その日が来ればたった3回の講座だけど、じんわりしたストレス期間が長い長い。 もう来年は絶対にやりたくない! と思っているけれど、やってる自分も想像できてしまう悲しさよ。

          やりませんと言う勇気(3行日記)