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謝る歌詞を入れるとは、実にあなたらしいー卒業記念曲「その日まで」サプライズ披露

渡邉理佐の卒業時には、さまざまな企画があった。
卒業メモリアルブックはもちろん、卒業記念曲である「僕のジレンマ」も餞に送られた。それ以外にも、様々理佐の卒業を記念するイベントがあった。

菅井友香の卒業も、それと同じくらいの規模程度が必要だと感じていた。推しメン、という贔屓目を取っ払ったとしても、Buddiesの中で彼女のことが嫌いだという人に、ほぼお目にかかったことがない。
卒業写真集は、やはりあった。となると、卒業曲…
5thが発表されれば、そこに入るかもしれないとは思っていた。ただそれをするのなら、彼女が卒業する前に5thを出さないと筋がおかしくなる。でも、それはなかった。
この時点で、もうないのかと諦めていただけに、櫻坂46 2ndTOUR福岡②において、本当にサプライズで、突然流されたらしいと知ったのは本当に驚きだった。


蛇足だが、櫻坂の小倉といえば、昨年参戦したときも、終了後に「流れ弾」のMVがサプライズで流れ、正直何が起きたのかもわからないほどだった。
まさに、いつか来た道。
違いは、今年は私がその場にいなかったこと。


帰ってきてから、MVを観ようと思うのだけれど、再生ボタンを押そうとする指が動かない。
もう泣かせてくるのが目に見えているし、櫻坂から彼女を失いたくないという気持ちが溢れて止まらなくなるのもわかっているので、本当に再生するまでに時間がかかった。



いや、でも彼女が様々な人たちに感謝し、多くの人に観てもらいたいと思って作ったMVのはずだ。そんな弱い自分でどうするんだと。


…意を決して。




やはり。
別れというのは、いつも残酷だ。
出会った瞬間に、別れまでの時を刻み始めるんだ、なんて言った人もいるけど、たとえそうであっても、誰かとの出会いは大切にしたい。
ましてそれが、自分の人生に影響を与えてくれた推しメンならば、なおさらだ。

実感は、あると思っていた。
あると思い込んでいた。
今まで何人もの卒業生を見送ってきたのだから、たとえ推しメンでも大丈夫。推しメンの卒業も初めてじゃないし。
だから…



実感というのを、舐めていた。
佐藤詩織さんのときとも、また違う感覚。
喪失感…
いや、それは誰が卒業しても存在した。もちろんそれもある。でもそれだけじゃない。
日が近づくにつれて押し寄せる、波のような寂寞感というのか。
いや、それも違うな…

語彙力がない、とはこういうことをいうのだ。
自分の感情が自分で説明できないんだから。

ただこれだけは言えるのは…

やはり菅井友香は、欅坂46とともに成長した人であったということ。
今の櫻坂46の彼女を作り上げたのは、間違いなく欅坂であったこと。卒業時にその欅坂とfusionするのは、当然すぎるくらい当然であること。
このMVを観ると改めてそのことを思わせられる。


秋元康は、欅坂46に対する思い入れの強さはわかるものの、櫻坂46に対して言及したことなどほぼ聞いたことがない。
一期生のことは欅坂時代からの絡みがあるので別としても、二期生、中でも新二期生として入ったメンバーのことはちゃんと知ってるのだろうかというレベルで、守屋麗奈の写真集帯コメで書いてたのを見たくらい。あとはメンバーの名前すら聞いたことがない。

ただやはり、菅井友香に対しての想いはあるようで、この歌詞も彼女らしいといえばらしい。そんな歌詞を仕上げてくる。

サビ。

「ごめんね ごめんね 勝手なこと言って」

卒業を勝手なことだと言って怒る人などいるのだろうか。
でも、彼女のことだから、申し訳ないって謝る姿は確かに目に浮かぶ。
それも、キャプテンとしてずっとグループの矢面に立って、グループを代表するコメントを出してきた彼女らしい部分でもある。
何があっても、まず謝罪から入っていたキャプテンの言葉。

秋元康が彼女を評して、そういう言葉が出てくるところは、なるほどと思わされる一方で、彼女に謝らせた側の人間であるはずなのに何言ってんだ、という想いも出てくるわけだけれど。


もう、いいんだ。
もういいんだよ。
もう自分のことだけを考えていい。
あなたは、本当に十分やってくれた。十分すぎるくらい。


どういう羽ばたき方をするかは、本人が決めること。
私たちとしては、それは見守るしかなくて。
でも彼女自身が決めたことなら、間違いはないという確信もあって。


11月9日。
私はどういう想いでその日を迎えるのだろう。




noteの中でも、櫻坂46・日向坂46に特化した内容ですので、特に二つのグループの推し活を経て、皆様に文章で還元できるよう努めてまいります! よろしければサポートをお願い致します。