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【8月→11月合格の私が教える】「時間をかけない」公認会計士試験 監査論 論文対策

こんにちは、さくらです。
前回の記事では、論文対策の基本方針について書きました。

今回からはいよいよ、科目別の論文対策についてお伝えしていきます。

科目別対策編、第一弾は「監査論」

監査論の論文対策を始めたばかりで何をやっていいのか分からない

✔監査論に苦手意識があるor答練で伸び悩んでいる

✔5月短答→8月論文受験で、時間がない


とお悩みの方に特にオススメです。

直前期対策の章に、私が合格した際の直前期に使っていた
「論文論点洗い出しリスト」をおまけに載せておくので、気になる方はご参照ください。


1.論文監査論の基本方針

まず論文監査論の合格ラインを再確認し、それを踏まえていかに効率よく得点(率)を最大化するか考えていきましょう。

前回の記事でも書きましたが、純粋に各科目の素点の合計点で合否を判定される短答とは異なり、論文では「得点率」によって成績が出されることに注意が必要です。

全科目の総合得点率が52以上であれば合格になり、
得点率52は素点だと約4割になります。

監査論で稼ぎたい場合、得点率56を狙うなら素点は約45点、
得点率60なら素点は約50点となります。

つまり、たとえ得点率60を狙うとしても素点では50点取れていれば良いことになります。

約4割〜5割の得点を確保するには、重要性に従い、基本・標準論点を押さえれば十分。

「監査論にはなるべく労力をかけず、重要な論点に絞り効率よく学習する」
ことが論文監査論の対策の基本方針となります。

とは言え、論文は短答と異なり記述式試験なので論点を押さえる(=覚える)だけでは対策は不十分。

以降では、論文監査で確実に点を取るための記述対策についてお伝えします。


2.【0点の恐怖からサヨウナラ】失敗しない答案の作り方

論文監査論で最も大切なのは、
問われていることに的確に答えることであり、
絶対に避けるべきは、「論ズレ」(=的外れな答えを書くこと)です。

なぜなら、問われていることに答えていない答案にはそもそも点数が来ない(採点基準が優しくても大した得点は望めない上、他の受験生に差をつけられる)からです。

もちろんこれは監査論に限りません(特に企業法)が、監査論では特に
「問われている論点は何か見抜き、回答に必要な要素をしっかり記述する」ことが重要であるに思われます。

というのも、短答とは異なり、論文ではある問題がどの分野のどの論点について問うているのか、自力で気づく必要があるからです。
さらに厄介なことに、監査論では1つの小問に含まれる論点が1つとは限らず、関連する別の論点が含まれる場合もあります。

このように、問われている論点に自力で気づかねばならず、回答に必要な論点を洗い出さなければならないことが、論文監査論の記述の難しさとなっていると考えられます。

逆に言えば、回答に必要な要素を洗い出し、問われていることに的確に答えている答案を作成できるようになれば、周りから一歩リードして「監査論で稼ぐ」ことも可能。

以上のように論文監査論では、回答に必要な要素を押さえ、問われていることに的確に答える答案作りが対策の核です。

このような答案をどうやって作成できるようにするかの対策法について、以降でお伝えします。

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