不登校あるある 検診、どうしていますか?
4月、5月は学校の保健関係の行事が多い。
身体計測、内科や眼科、耳鼻科などの検診。
学校に行ってほしい気持ちがあった時期は、検診の日だけは行ってくれないかと思っていたし、声がけしていたと思う。
身体計測、特に身長は自宅では正確に測れない。特に子どもの成長がわかる身長測定は、親の楽しみでもあった。たまに学校に行ったときには保健室へ寄り、測らせてもらっていた。
内科、眼科、耳鼻科の検診を受診することは、プールの授業に参加する条件でもあった。検診当日に欠席した場合は、学校医のところへ行き、所定の用紙に記入をしてもらうよう、学校から指示があった。小学2,3年生の頃は夏休みのプール開放だけでも行ってもらいたくて、予定をやりくりして検診に連れて行ったものである。いつしかそれも行かなくなった。
私が住む地域では、用紙を持参すれば無料で受診できる。学校に行かない子でも無料で学校医の検診を受けられるという運用は、全国の自治体で実施しているわけでないことを最近知った。
子どもの健康を守るために定期的に医師の診察を受ける権利を、等しく学校に行っていない子にも与えられるべきだ。
視力の低下が進む年代は、なおさら心配だ。
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そして、毎年悩ましいのが、検尿。
なぜか検尿のことは養護の先生からマメにお知らせがくる。
”本人が行かないのになぜおしっこだけ学校に行くのだ!?”と可笑しくなるのだが、あまりにマメに連絡がくるので、毎年欠かさず提出してしまっている。
検尿を業者が回収しに来るのが朝9時だから、それまでに提出する必要がある。一度はちょうど直前に回収を終えてしまい、再度予備日に持参したこともある。
例年は出勤前に提出していたが、今年は気力が失せて、ついに時間休暇を申請した。
「検尿休暇」だ。
いつも寝坊の息子に、前日から検尿のことを言い聞かせ、朝は早くから起こす。そして尿を採らせ、私がそれを持って自転車を走らせて中学校へ行く。
今年は余裕で時間に間に合った。
もう朝の会が始まった静かな校舎に入り、保健室前の回収箱に入れて、任務終了。
検尿でどうしてこんなに毎年苦労するのか。ちょっとばからしい。
”でも、これでいろいろな病気を調べてもらえるならばお安い御用よ。”
と、ちょっと強がって、再び自転車に乗って、仕事に向かったのだった。
そういえば、高校へ行ったら検尿はなくなるのだろうか?
そもそも離島留学したら、代わりに持っていくこともないのだな。
そうか、これが最後だったのか。
子育てって、「初めての○○」は意識するけれど、「最後の○○」は知らないうちに終わってしまうものだ。
……などと感傷にふけっても、まぁ、おしっこの話しなのですけどね(笑)
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