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古代日本のラッキーナンバーは『八』だった

ラッキーな数字は何かと問われれば、多くの人は「7」と答えますよね。

実は昔の日本にも、ラッキーナンバーというものがあったんです。

古代の日本では偶数が重んじられていました。

特に「八」は最高の神聖数だったそうです✨

形だけ見れば、末広がりということもあって、確かに縁起が良さそうです。

また、特に日本神話を見ると、八百万やおよろず八咫烏やたがらすなど、「八」が特別な数字として使われていたことがわかります。

例えば『古事記』にはこんな歌が登場します。

八雲立やくもたつ 出雲八重垣いずもやえがき 妻籠つまごみに 八重垣作やえがきつくる その八重垣やえがき

「巨大な雲がわき立つ出雲の国よ。その雲は幾重にもめぐって大垣を作っている。それは愛する妻を住まわせる宮の八重垣のような、見事な雲の八重垣だ」

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、これは日本最古と名高いスサノオ作の歌ですね✨

(出雲の国とは島根県です)

ご覧ください、この「八」づくしを😆

「八雲」というのは雲が八つあるわけではなくて、「巨大な雲」という意味。

「八重垣」というのも垣根が八重になっているわけではなく、「幾重にもめぐった大垣」という意味。

このように「八」は、必ずしも7の後で9の前を意味するのではなく、大きいことや数が多いことを示す言葉なのです。

八岐大蛇を退治するスサノオ

八岐大蛇を退治してクシナダヒメと結婚した英雄スサノオ。

夫婦で住む新居を建てるのにふさわしい土地を探しました。

そしてある地に来たとき、心がすがすがしい気持ちになったために、そこを須賀すがと名づけて住むことに決めました。

この時、その地から大きな雲がわき起こり、その雲を見て歌がうまれました☁️

スサノオは人生の絶頂期にあって、「八」という数字をたくさん使ったというわけですね😊

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