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「Jデビュー戦を思考し、胸に刻み、ここに残す。」vs.今治

2024 J3リーグ第1節 
VS FC今治
0-1負け
スタメン

今シーズンも、ついに開幕したので、毎節の振り返りをこのnoteで書いていこうと思います。

シーズンの開幕や移籍のこともあったので、今回のnoteで初めて読んでくださった方に向けて、簡単に試合振り返りnoteを書く理由について、今一度、触れていきます。

大学卒業してからこの振り返りを始めました。
今年で3年目になりますが、1年目は割と気まぐれで書いていて、昨年の2年目はほぼほぼ毎節、書いていました。
この振り返りは自分が試合に出てる出てないに関わらず、その当時の置かれた立場からどう思ったのか、どう見えたのかを書いています。

これを読んでくださってる皆さんも色々な立場だと思います。鳥取サポーターの中でも、テレビ観戦した方や今治まで来てくださった方、ダイジェストのみ見た方、または、今治サポーターの方もいるかもしれません。
それぞれから見たこの開幕戦と実際に選手が感じた開幕戦を比べて、あーでもない、こーでもないとたくさんの賛否を感じていただけたら嬉しいです。
加えて、自分が感じたことを言語化すること、そして、不特定多数が見る媒体に表現することを通して、自分自身の成長に繋げることも目的です。

JリーグはJリーガーである僕にとって、淡白な言い方をすると仕事です。
皆さんにとってはエンターテイメントです。

この時点ですでに捉え方というのは同じ90分間でも違うことは明らかです。

その違いを楽しんでくだされば、光栄です。

では、今シーズンもよろしくお願いします!!!


まずは、これまでこの振り返りnoteを書き続けてきた中で、スタメンという立場で振り返ることは僕自身、この2年間本当に少なかった。今シーズンの開幕節、こうやってピッチの中で感じたことを振り返ることができて、本当に嬉しい。
そして、だからこそ、より言葉に責任が生まれると思うし、どう表現しようか書いている今も悩んでいるところだ。

試合に出ているからこそ、書ける技術的な話をした方がいいのか、GKという特殊な視点からでしか見えない部分を書いた方がいいのか、色々案はあるけど、も。
もし良かったら、どんなことが知りたいのか、各種SNSのコメントやDMで教えて欲しい。
ただ、ガイナーレ鳥取が今後不利になるような、相手側が明らかに得するような情報は、勝負事なので、避けようと思う。
細心の注意で。


では、ようやく、本題。
お待たせしました。

1 デビュー戦を迎えた心境。
2 試合中に考えていたこと。
3 デビューしてみてどう感じたか。

色々考えてみた結果、今回はこの3本立てでいきます。

ひとつよしなに。

【デビュー戦を迎えた心境】

僕自身、今節はJリーグデビュー戦となった。
結果は0-1の負け。デビュー戦、Jリーグ開幕、移籍後初の公式戦という否が応でも、気合が入るシチュエーションなだっただけに、本当に悔しい敗北となった。
試合前に、精神的な面で、心がけていたことは、これまで僕が積み上げてきたことをこのピッチに全て置いてくるということ、そして、緊張するのは当たり前だと認識し、その緊張をパワーに変えて、今シーズン、こいつにゴールマウスを任せれば大丈夫と思っていただける立ち振る舞いをすることだった。
また、新加入選手として、ガイナーレ鳥取のエンブレムをつけて戦う初めての公式戦だったので、サポーターの皆さんには、自己紹介代わりの90分になるのはわかっていた。だから、個人的には重要な1戦だと位置付けて、試合に臨んだ。もちろん、重要ではない試合などないは承知している。第一印象をなめたらアカン。

その中で、特に自分が大切にしている言葉がある。
この言葉を頭に焼き付け、僕は試合に挑んだ。
それを紹介したい。

結論から言うと不安は対処すべきではない。人生は常に失う可能性に満ちている。そこに命の醍醐味がある。
恐怖は不快ではない。安全は愉快ではない。
不安とは君自身が君を試す時の感情だ。栄光を前に対価を差し出さなきゃならない時、ちっぽけな細胞の寄せ集め1人、人生なんてくれてやれ。

漫画 『ひゃくえむ。』 作者 魚豊 より

緊張してる自分を奮い立たせてくれる言葉。
目の前の栄光を掴めるというときに、リスクがないわけがない。
失敗するかも、負けるかも、といった、感情があるときこそ、成功できるチャンスがある。
失敗のない成功を掴んだところで面白くない。

そう強く、心に刻み、この開幕節、そして、デビュー戦を迎えた。

【試合中に考えていたこと】

いざ、試合が始まってしまえば、刻一刻と変わる状況下で、思考を巡らせる時間は微々たるもんだ。
サッカーは世界的なスポーツと比べても圧倒的にオープンプレーが多く、セットプレーといった、止まった状態から始まることが少ない。
大学時代に、サッカーコーチング学の先生が、他のスポーツを専門とする先生にこう言われていたのを聞いた。「サッカーってほんと研究しづらいですよね」と。研究にとって重要な条件制御が難しいスポーツのひとつである。
だから、万国老若男女が議論し、熱中できるとも言える。

話は少し逸れたが、試合中はとにかく、その移り変わる状況を理解し、それに対してアクションする。
その繰り返しだ。
シュートが打たれそうなら、止まる。
味方がクリアしたら、ラインを上げるよう指示する。
ただひたすら目の前の問題を対処していくだけ。
試合後に、公式記録や記者の方を通して、たくさんのシュートを浴びたことを知った。
実際に数字で見たら、自分の体感とは異なり、多いなーと感じた。ただ、感覚としては、被シュート数が5本だろうか50本だろうが、ボールは1個なので、1本ずつしかシュートは飛んでこないということを忘れてはいけない。
ただただ、シュートを未然に防ぐよう伝え続け、そして、飛んできた場合は、それを処理する。
至ってシンプルな考えで、僕はプレーしている。

【デビューしてみてどう感じたか】

Jリーグデビューという記録の大きさや影響というのはやっぱり、自分自身では測りづらく、周りの反応から実感するということがわかった。
僕のことを応援してくれる方々からのメッセージが試合後に届き、本当に嬉しかったし、気にかけてくれたことは感謝の気持ちでいっぱいだ。
その上で、まだまだやれるんだと野心、志が自分の中にあることも再認識できた。
全然満足できていない。
上には上がいるし、僕より年齢下の選手がA代表として世界と戦っている。
完璧なプレーは出来なかったけど、ひとつひとつ、ただただ課題だけを見つめて、潰しての日々を過ごしていくしかない。
J3通算1試合出場という決して大きな記録ではないものの、大きな記録を打ち立てるにはこういった少しずつの積み重ねしかないと思うので、薄皮一枚、積み上げることにこだわり、喜び、考え抜き、また、頑張っていきたいと強く感じました。

以上の3本です。

最後に、

あまり長い文章は、整理されていない感じがあって、書きたくなかったのですが、ここまで読んでくださった心優しい皆さんと一緒に長いシーズンですが、目の前の1試合、1プレーを積み重ねて、でっかいJ2昇格をもぎ取りたいです。

これからも櫻庭立樹の応援をよろしくお願いします🙇


勝てば昇格の試合の最後のホイッスルに歓喜することをいつも想像して、勝手に震えてる櫻庭立樹より。

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