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愛と再生の物語…34

そっと…ずっと…いつも…
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こんな言葉が浮かんできた…
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ピッピはガツガツ食べた
そんなに急いで食べて大丈夫かと
ドリーが心配するほど…ガツガツ食べた
どんなにか…お腹を空かせていたか……
ピッピの姿を見ていると、涙が止まらなくなった
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目に見えてしまった光景…男の子はまだ冬の服装だった
今は寒さは残るけど…春
何ヵ月…さ迷っていたのか……
もう、何処にも行かせたくないと想った…このまま…一緒に居たいと
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あっという間に食べ終え、皿をピカピカになるまで舐めたピッピが…顔を上げて
にっ😊ってした…ドリーの心は…ぴょんと跳ねた✨
お腹をこわさなければ…もっとあげたいけど
また明日の朝…たくさんあげるから
今夜はご馳走さまにしてね…
ピッピに…伝わったかな…グー😂
ドリーのお腹がまた鳴った💦
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自分は簡単なスープとパンで夕飯を済ませた…その間……ピッピはおとなしく足元で丸くなって居た
ピッピの波動は穏やかで
この子らしい…優しい波動になっていた
良かった…落ち着いたみたいで😊
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後片付けをして
薬草の本を読もうとリビングへ
すると、ピッピも立ち上がり…ついて来た
ドリーは嬉しくなった
ソファーに座ると…また足元で丸くなる
「ねぇ…名前…明るくて…ウキウキする名前にしようと想うの…さっき閃いたの
あなたを…ピッピ…って、名前にしようと想うの…いい?」
ピッピは耳を動かしただけで…そのまま丸くなっていた
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「嫌じゃないみたいね…これから、あなたは…ピッピよ😊」
しっぽがパタパタ動いた
ドリーは愛おしくて…嬉しかった
明日…陽の光の下で体の状態を見てあげなくては
もう…ウーッと唸る事はないと思った
そして、お風呂も…ね…
誰かの為に何かが出来る
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ここに越して来てから
そんな機会は殆ど無くなったから
出来る事があるのが…とても嬉しかった
「来てくれて、ありがとう…ピッピ」
またしっぽが揺れた
本を閉じ…お風呂に入る
その間もピッピはリビングのラグの上で…丸くなっていた
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眠る前に…戸締まりをもう一度見て回り
2階の寝室へ
ピッピは鼾をかいて眠っていた
家で飼われていたこの子にとって
見知らぬ外で眠るのは…容易な事ではなかったはず
張りつめた神経…満たす事が出来ない空腹😢
「おやすみなさい✨ゆっくり眠るのよ…
また明日ね✨」囁き声で言い
ベッドに入った
いつもと同じようにドアは開けたまま…
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閉じた目蓋の裏に…昼間見えた光景が浮かび…
ドリーは号泣した…
ほどなくして眠りに就いた…
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その時…
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続く…

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