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愛と再生の物語…42



信頼
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ひと…
 もの…
  こと…全てを
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信じるって…見る事は出来ないけど
心の目には…ちゃんと映る
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素直で真っ直ぐな想いは
必ず…伝わる
温かさと共に…伝わる
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温かさは…周りの人を包み
自身の心も…包みこむ✨
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続きを✍️
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ドリーは…唯一の方法で
届くと信じて、イメージを送る
心を込めて…送る
手術の経過…成功して…
やがて✨車椅子から立ち上がり
どんな困難と想えても
一歩ずつ…少しずつ……
やがて✨✨走れるようになる🏃‍♂️
みんなと
同じように…
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あなたは…ちゃんと走れるようになる
お友達みんなと…サッカーをしたり
かけっこしたり…
もう…あなたの心臓は
そんなあなたを支えてくれるようになってる✨
だから…信じて
あなたの心臓を信じてあげてね
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その気持ちを込めて…イメージを送る
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やっと手術が出来る年齢まで頑張って来たんだもの
大丈夫よ…
あなたなら…乗り越えられるから
その想いを強く…太陽の下で
みんなと同じように走り
笑い合う…
そんな姿が…ドリーには見えた
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神様…この見えた景色をそのままに🙏
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規則正しい安らかな寝息が聞こえる…
ドリーは…少年の…朗らかな笑い声を聴いた🙏
その声が聴こえ…ホッとして
そっとゆっくり手を離す…
明日目覚めたら…また会いに来るからねと
もう一度…そっと手の甲を擦り
掛け布団をかけた
ゆっくり立ち上がり
少年に微笑みかけ…病室をあとにした
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ドリーのおまじないは…届いたようだ
心は安定して…翌日は落ち着いて過ごしていた…良かった😊
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手術当日…始まる直前…ドリーは病室に向かった
両親に挨拶して
少年を見つめる「いよいよね😊」
「うん…ちょっと…ドキドキしてきちゃったよ…ドリーさん」
ドリーは手を取った✨
「手術室まで付き添うから…一緒に行きましょうね」ドリーは言い
ストレッチャーを押して歩き出した
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痛いほど…懸命に…心を落ち着けようとしている
大人だって…爆発しそうな位不安に思って当たり前だ
だから…ドリーは決して心を持って行かれないようにした
イメージして 
少年本人が…これからをイメージ出来て
自分が友達と走る姿も
サッカーをしている姿も
ちゃんと本人が…この先の未来の自分の姿を…想い描けるように
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ドリーは何の心配もしていなかった
手術が始まる…麻酔が行き渡るまで
その時まで…本人が見た自分の姿を
イメージして送り込む事に専念する
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手を繋ぎ…ゆっくりゆっくりイメージを送り込む
エレベーターに乗っている間も…
チンと…鳴って
ドアが開いた…
手術を担当する看護師が待っていた
ドリーを見て…。。。
ドリーは看護師の目を真っ直ぐ見つめる
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そして…少年に…最後の彼が見たイメージをしっかり…心を込めて送った
「ドリーさん…ボクが目が覚めた時…また手を握ってくれる?
側にいてくれる?」
「もちろんよ…お母様とお父様と一緒に…ちゃんと…また…手を繋いで
はぁ~い😊って…言うから」
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「うん…ボク……頑張るよ✨ドリーさん
またあとでね✨✨✨」
少年はそう言って……小指を立てた
ドリーもまだ同じようにして
「行ってらっしゃい…またあとでね…
待ってるから」指きりげんまん
その小指からも…イメージを送った
にっこり笑って…最高の笑顔で…
「いち・にい・さん・よん・……」
麻酔医の声で
少年は…ゆっくり目を閉じた…
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麻酔医と看護師に大きく頷いて
ドリーは少年の手を離した
シュッと言う音と共に…手術室のドアが開いた
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彼は乗り越える
自分を信じて…みんなと一緒に走る姿を見て
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10時間を越える手術が終わった…
ドリーは連絡を受けて
ICUに向かった…聴くまでもなく
少年の嬉しそうな声が聴こえたから
もう…大丈夫🙏
ドリーは少年の両親に挨拶して
ベッドの側に…
手を取り
「お帰り😊…約束通り…本当に…頑張ったわね✨」
声をかけて仮眠室へ…
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麻酔から目覚めるまでもう数時間
ドリーはまた…ヘルパーさんに連絡を入れ
帰れない事を伝え
翌日の午前中までの手配を依頼した
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仮眠室に入り…少し横になる…
麻酔から目覚めたら直ぐに看護師から連絡が入る
毛布をかけて…目を閉じた…
携帯が振動している…ハッとして飛び起きる
こんなにぐっすり眠るなんて…
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髪を撫で付け…ICUへと急いだ
少年の目蓋がピクリと
指先のモニターは微かな動きを数分前から捉えていた…
ドリーは手を取り
「目を開けて…ゆっくりゆっくりね…」
心で伝える…
その声が聴こえたかのように
ゆっくりゆっくり…目を開いた……
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神様…ありがとうございます🙏
「はぁ~い😊…」
少年が目を開けた姿を見て
両親は泣き崩れた
「ボク…頑張ったよね…」
輝く笑顔で…そう言った
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続く…

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