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『将来の夢』

「ねえ、グランマぁ、結菜の将来の夢!結菜はいったい何になりたいと思っているでしょう〜か?!」
「幼稚園の先生でしょ!」

「ブー!それは、結菜が幼稚園の時に思っていたの、今は違うの!何でしょ!」
「えーー!じゃぁ、小学校の先生!」
「違いました!何だと思う?」
「う〜ん、博士!」
仕事場を出て、信号まで歩く間に結菜の口は止まらない。

「博士?惜しいな、、、結菜ね、研究者になりたいの」
「何の研究するの?」
青になった信号を渡りながらも私たちの会話は止まらない。

「虫って、変なことするでしょ!紐みたいなん出したりさぁ、形もいっぱいあるしね、なんでそうなるのか研究したいの!」
「そうなんだ!(そう云や最近は図鑑をみるのが好きと言っていたな)」

「◯◯サウルスとか◯◯◯ゴンとか△◯□×◎▼・・・とかね、恐竜の研究も面白いと思うの!」
『虫とか恐竜なんぞ、男の子の趣味ではないの?』とは思ったが、口には出さずただ聞いていた。

 得意げに、次々知っているだけの恐竜の名前を口にする結菜の話を聞いていたら、とうとう家にたどり着いた。

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2017年11月、現中学1年生の孫が小学1年生の時の記録。
いま尋ねれば、どんな答えが返ってくるだろう。
ふふ、LINEで訊いてやろうかな・・・。
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