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アメリカのインフラは何故こんなにも微妙なのか?

日本のニュースでも大きく報道されていたので、皆さん知っていると思うが、先月末にニューヨーク州で大雨が降った。
その大雨の影響でニューヨークの街では大洪水が発生した。ニュースやYouTubeの映像を見ると、道路はあふれかえった水で川のようになってしまい、地下鉄にも水が流れ込み、空港も水浸しとなっていた。たくさんの人の家が水浸しになってしまっていた。川のようになってしまった道路にはゴミがたくさん流れており、動かなくなって放置された車も多く見られた。

アメリカのニューヨーク州に住んで数年がたつが、アメリカのインフラはどうしてこんなに弱いんだろうと度々思う。経済大国じゃないの?と思うのだ。
少し前にも豪雨で大きな被害を受けたはずだ。なのに、なぜまた地下鉄の駅にたくさんの水が流れ込んでしまったのだろうか。YouTubeで、穴だらけの壁からどんどん水が地下鉄構内へ入っていく映像を見た。なんのために壁が存在しているのか!と思ってしまう。壁が穴だらけだったら、大雨がふったらそこから水が入ってきてしまう事くらい皆わかるはずだ。

また、道路が川のようになってしまっている点についても言いたいことがある。アメリカの道路は排水性が悪すぎる。これだけの大雨の際はしかたがないとしても、普通の雨の後でも、しばらく大きな水溜まりになっていたりする場所もある。晴天にもかかわらず、大きな水溜まりがあるのだ。あとやたらと道路に穴があいている。けっこう道路工事をしている印象もあるのだが、なぜか道路は穴ぼこだらけなのだ。仕事がなくならないように、毎回軽く仕上げて、また穴があくようにしてるんじゃないかと冗談で言っている人がいる。もしかしたら、それは真実なのでは?と思ってしまう位にまたすぐに穴があく。インフラについて根本的に解決しようという姿勢が見えない。いつも臭いものに蓋をするような感じで見た感じなおってればOK!!みたいな工事をするからだめなんじゃないかと思う。アメリカの本気を出せばもっと出来るはずだろうと思ってしまう。その他も健康保険制度、地下鉄やバスなどの公共交通機関、下水道、電気、役所的なところ・・・色々なサービスが非常に微妙である。お金が儲からないところではやる気を出しても無駄とばかりに、やる気も予算も節約しすぎてるんじゃないかと思ってしまう。アメリカは経済大国であるのは間違いないと思うが、資本主義がいきすぎた結果、必要ではないがお金が儲かるサービスはどんどん発達を遂げ、必要だがお金の儲からないサービスはどんどん衰退していっているように見える。資本主義社会だから仕方がないといってしまえばそれまでだが、お金持ちだけが快適に暮らせる国になってしまうんじゃないだろうか。バーニーサンダース氏が若い世代に人気があるのは納得できる。若い世代がアメリカの将来に不安を抱くのは当然だろう。

夏に一時帰国して、日本のインフラは本当に素晴らしいと思った。市役所に行けばそれなりの対応をしてもらえたり、電車が時間通りにきたり、いつでもそれなりの品質の水が水道から出てきたり、病院で数万円とか驚くような金額を請求されなかったり・・・とにかく日本のインフラは素晴らしい。一度、海外に住んだ人ならきっと皆そう思うんじゃないだろうか。

ただ、アメリカもさすがにインフラ整えなくてはとわかっているようで、大型のインフラ法案が成立したはずである。だいぶ前に成立したような気がするが、先日の豪雨の被害などを見ると、一体何がどのように整えられているんだろうかと疑問を持ってしまう。だって、地下鉄の壁に穴がありすぎて、そこから構内に水が大量に入ってきて、さらに天井からも滝のように大量に水が流れてきて、地下鉄が使えなくなってしまうなんて・・・クレイジーすぎると思う。ニューヨークは世界の中心、I LOVE NYとか言ってる場合じゃない。

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