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【人生に活かす心理】頑張っても意味ない病(後編)〜対人関係療法の応用〜

前回の学習性無力感の続きになります。
では、早速。

学習性無力感を引き起こしうるものは個人レベルのものと環境レベルのものがあると、前回書きました。
今回は、環境レベルの内、特に厄介な他者がいる場合を想定しています。

自分がいるコミュニティには、攻撃やマウンティングをする人もいるかもしれません。
意識的か無意識的か、ネガティブな声かけをしてくるでしょう。

こういった人たちとは関わらないのがベストですが、そうもいかない場合も多いですよね。
そういった場合は、自分を守るメンタルケアが必要になります。

まずは、自分の身の回りの人間関係を整理します。
うつなどに対してエビデンスがいい感じに蓄積されてきている対人関係療法では、周りの人間を以下のように分けます。

1層:パートナー、親、親友など、超大事な人たち
2層:友人、親戚など、それなりに大事な人たち
3層:仕事上の人間関係など、その他の人たち

1層は特に大事な存在です
2層はまあそれなりに。
それ以外は3層なので、先程の悪い奴らは当然、3層〜それ以下の道端の石ころのような存在ということになります。
「え?仕事関係の人はみんな3層なの?」と思う人もいるでしょう。
結論から言うと、その通りです。
基本的に利害関係を含む関係が仕事の関係です。
仲がよかろうがなんだろうが、3層に置いておくのがメンタルにはよいです。

まずは、自分の中でこの切り分けをし、1層の人達、自分を支えてくれる人の言葉を大事にします。
業務上の必要な役割はこなさないといけませんが、必要以上に3層の人の言葉に振り回されることはありません。
大切な人の言葉と関係、そうでない人の言葉と関係、対立したらどちらを選びますか?
いざというときはどちらの言葉を信じますか?
あるいは、3層から何か言われたとしたら、あなたにとって1層の人達は、それに対して何と言ってくれるでしょうか?


ただし、被害が出るほどの攻撃がある場合は、法的手段や録音などもアリだと思います。
ですが、それはもう学習性無力感とか、そんなレベルの話ではなくなっていると思います。
存在の危機だと思いますので、身近な人に相談したり、取れる行動を取る方が賢明です。


主にメンタルケアに効果のある対人関係療法ですが、日常の人間関係にも十分に応用できると考えます。
自分が、人に振り回されやすい、人の言葉に左右されやすい、必要以上に人を大事にしやすいと感じている場合は、ご参考にどうぞ。


対人関係療法を日本人から学ぶならこの方の本がおすすめです。
必要に応じて他の書籍もおすすめです。

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