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好きな人がかわいかった瞬間のこと

ちょっと落ち込みがちなので、気分を上げるために、まだこっちにいたときの「かわいかったBさんシリーズ」を書き留めておこうと思う。

駐輪場

Bさんと一緒に駅まで自転車で行き、駅の駐輪場に自転車を停め、電車で出かけたことがあった。
(基本的にいつも車移動だったので、そういう行動をしたのはそのときが最初で最後だった)
帰りにまた電車で駅まで戻ってきて駐輪場へ向かっていたら
「朝来た時さ、おまえ一緒に停めたいんかなと思ってふたつ並びで空いてるところ探してめっちゃ歩いててんけど、振り向いたらおまえ一人でさっさと停めてて『えっ!?』てなったわ」
と言われ、めちゃくちゃ笑ってしまった。
なんでも一緒にしたい私だけど、自転車隣に停めたい!の発想はなかったわ。可愛すぎるやん。

カッターシャツ

Bさんがこちらにいたとき、私の家に替えのカッターシャツを常備していた。
泊まってそのまま出勤するときはうちにあるシャツを着て、前日に着ていたシャツは私が洗濯しておいてまた次のときに着る、というシステム。
Bさんの手持ちのシャツの中にはまったく同じストライプ柄のものが数枚あり、たまに、前日(にBさんが着てたやつ)も当日(私の家に置いてあったやつ)もその柄になってしまうときがあった。
「どうしよう。会社で、きのうとシャツ同じやんって思われるかな」
と気にするBさんに、大雑把な私が
「そんな細かいこと気にする人おらんやろ。別物やねんから臭くないし。自信もっていこ!」
と言い、
「自信ってなんやねん」
と笑いながらBさんが出勤していく…というのが常だったのだが、それが刷り込まれすぎたのか、いつの頃からか私がストライプ柄のシャツを差し出すと(前日と柄被ってない時ですら)
「あ。自信もっていかなあかんシャツや」
と言うようになった。
自信もっていかなあかんシャツってなんやねん。(←自分が言い出したくせに)

包丁

Bさんの家には、ずいぶんと立派な包丁があった。きちんと銘が切ってあり、切れ味も素晴らしい。
ただ、私にはどうしても気になることがあった。
ある日それを思い出して、Bさんにぶつけてみることにした。
佐久間「Bくんちの包丁さ…女の子の名前入ってるよな?」
Bさん「え!?!?どういうこと?全く知らんねんけど」
佐久間「『美穂』(仮)って入ってるで」
Bさん「マジで誰???知らん!あの包丁、一人暮らし始めるときに先輩にもらってん。先輩の別れた彼女が美穂やったんかな」
そのとき私たちは外にいたため包丁の現物は確認できなかったが、Bさんに嘘をついている様子はなく、私は「そうなんや」と引き下がった。

数日後、Bさん宅で包丁を使ったときに、あらためて見せた。
佐久間「ほら。美穂って書いてあるやろ?」
Bさん「うわ、ほんまや。いままで気づいてなかった!!美穂って入ってる!!
…ほんで彼氏が『ありつぐ』やったんかな?」

…………。

いや、有次は包丁の銘ーーー!!!!!

一瞬あっけにとられたあと、死ぬほど爆笑しながら突っ込んでしまった。
Bさんはいままでに見たことがないほど恥ずかしそうにしていた。珍しく天然が炸裂した瞬間だった。いま思い出しても可愛い。


他にもないかな、と考えてみたけど、わりと都度都度ここに書いているので初出しエピソードはこれぐらいしかなかった。

関西に帰ってしまってからのかわいいエピソードはダントツで「寂しい」事件ですね。
最近ああいうの無いな。そろそろデレてくれないとエネルギーが切れそう。

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