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いつか、笑って振り返るための5年手帳

今年の目標のひとつとして、「紙の日記を復活する」を挙げた。

以前は日記や手帳の類が大好きで、学生の頃からいろんなサイズ、レイアウトの手帳を試してきた。同時に複数の手帳を使うこともザラだった。
スケジュール管理がスマホに移行したり、手書きでアウトプットする時間を取りにくくなったりする中で、だんだんと使う手帳も削ぎ落とされていき、直近で使っていたのは1冊だけ。
それが「ほぼ日5年手帳」である。

手帳というネーミングだが、おそらく「日記」として使っている人が大半ではないかと思う。5年間使える、いわゆる連用日記だ。
たとえば1月1日なら、2023年から2027年まで5回訪れる1月1日の記録を、同じページに書き込むことができる。「去年の今日は、こんなことがあったのか」などと振り返ることができるのだ。

紙の日記を復活すると決めたとき、私の頭にあったのはこの手帳のことだった。
私が5年手帳を買ったのは、2019年。
今年2023年は、ちょうどラストイヤーになるはずだった。

丸1年ほど手付かずだった手帳を、ひらいてみた。

19年。仕事のことや趣味のことも勿論書いてあるが、自分のテンションを左右しているのは完全に元夫である。彼とどこそこに出かけて楽しかった、こんなことを言われて嬉しかった、こんなことで揉めて凹んだ…などなど。
20年。コロナがあったり、離婚したり、なんだかしんどそうである。それでもずっと家にいて暇だったのか、結構マメに書いている。書くことで自分を奮い立たせていたのかもしれない。
21年。こっちに転勤してきている。夏ぐらいまではほぼ毎日書いているが、秋からnoteを始めたせいもあるのか、しだいに書かない日が多くなる。
22年。ほぼ真っ白。Bさんがしょっちゅう泊まりにきたり、私も泊まりに行ったりしていたから、全然書けていない。

…うーん。

なんか、ちょっと嫌かも。

今年ここに書き足していくの、しんどいかも。

5年目の今年の日記は、これまでの4年の記録を楽しく振り返りつつ書くものであるはずだ。
でも、パラパラとめくってみただけでも、この4年の自分を振り返ることが「楽しい」とは思えなかった。
幸せな記録を見返すのも辛いし、悲しい記録を見返すのはもっと辛い。空白の記録すら、このときは何をしていたんだっけと思いを馳せるのがなんだか辛い。

現在があまり楽しくないからなのだろうか。
ということは、5年手帳を書く者は、1年目よりも2年目よりも5年目の「楽しい」レベルを上げていかないといけないのだろうか。
そんなことはない。楽しくても、楽しくなくても、そのときの自分を着々と積み上げていけばいいだけのはずだ。

…と、頭では思うのだが
やっぱりあまり「楽しくない」2023年現在の私は、2019年〜2022年の自分とうまく向き合える自信がない。

このままでは書き始めても早晩に挫折するだろうと確信し、この5年手帳はしまいこんで、新しく5年手帳を買った。

「臭いものには蓋」方式かもしれない。見たくないものから目を背けているだけかもしれない。
でもまあ、いいや。
いまからもっともっと良くしていくために、リセットしてみるのもいい。真っ白なページを見ると、「ここから上がるしかない」と前向きな気持ちになれる。それでいいのだ。

この手帳のラストイヤーは2027年。
2027年に自分がどこでどうしているのか、想像もつかないけれど、2023年の自分を笑って振り返れたらいいなと思う。

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