見出し画像

良い採用担当者の資質とは何なのか。

3月1日。23卒就活解禁。

3月1日の就活情報解禁/ナビサイト公開を迎え、リクルートスーツ姿の学生も見かけるようになりました。しかし、顔立ちは少し疲れているようで、就職活動がこれから始まるぞ、という印象ではありません。やはり、早期から動き出す学生が多いのでしょう。年々早くなる就活、新卒採用はスマートフォン、SNSなどの情報収集がパーソナライズされていく以上、規制をかけることはできず、しばらく歯止めがかからないでしょう。

大きく差が開いたハイブリット新卒採用

様々な企業様の採用状況をお伺いする中で、22年卒がとても上手く行った企業と予定通りにいっていない企業の結果は大きく差が出ています。その多くは、オンライン化に対応できたのか?ということですが、これは単なるzoomを使った説明会や面接を開きましたよ、ということではありません。オフラインでやっていた内容をオンラインでやるだけでは、期待する効果が得られなかったというのが予定通りにいかなかった企業の傾向としてあります。

採用活動のオンライン化で考えるべきこと

オンラインでの参加が可能になることで、エントリーが増え、説明会参加者が増えたことに歓喜した採用担当者も多かったかもしれません。確かに、移動を伴わず服装も問われず参加できる説明会は学生にとっては大きなメリットがあります。しかし、当たり前のようにオンラインでのコミュニケーションに慣れている学生たちは、目が肥えているともいえるのです。つまらなかったら見なくなり、スマホをいじり、ゼミの課題をやり、、、といったことは容易に想像がつくでしょう。だからこそ、オフラインをそのまま、ではなく、オンラインだからこそ面白い、コンテンツとして適応する必要がありました。その差が、次の選考への移行率/歩留り率を左右したといえるでしょう。

良い採用担当者の資質とは。

良い採用担当者の定義として、採用を成功させる人材=自社にあった人材を計画数値通り採用する人材、とします。その資質とは、「見極めることよりも魅力を伝えること(惹きつけること)」を重視できるかです。当たり前のようなことかもしれませんが、多くの採用担当者は、しっかりした学生が来ない、福利厚生を重視する学生が増えて上昇志向がない、常識がない、といって学生を見極めて嘆いています。しかし、常識はアップデートされ、顧客対象はZ世代と言われる世代になっていきます。つまり、自社の常識や自社の今を押し付けて、学生が何を魅力に感じるか?を考えられない採用担当者はうまくいきません。

大学生活を捉えたUX/CXから新卒採用を考える

これから面接を受ける23卒、6月には始まる24卒は、大学生活の殆どをコロナ禍で過ごし、オンラインでのコミュニティでタスクをこなし、コミュニケーションを取ってきています。そして、twitterなどのソーシャルメディアでは25卒も出現するなど、企業と学生が知り合い、コミュニケーションできる世界が普通です。つまり、学生にとっては3年生の3月に情報が解禁されるというのは形骸化されたもので、すでに就職活動の前段にあたるようなキャリア検討活動が1年生から始まっているということです。それなのに、企業が自社の常識やタイミングで、情報解禁を待っている、というのは、どれほどエゴイスティックなことなのかということが言えるでしょう。

まとめ

オンライン化、早期化、コロナ禍。変化の激しい新卒採用市場で成果を残す良い採用担当の資質とは、「学生目線に寄り添って、自社の魅力を届けることを追求できる」ことです。私自身も、いつの間にか変化を恐れてしまうことが無いよう、気を付けていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?