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古い写真を訪ね歩く 11 〜小宮山直樹写真館④『ニュース』〜

前回に引き続き、小宮山健さんの祖父 小宮山直樹さんが撮影した写真をご紹介。

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長男で跡取りでなければ、新聞記者などの仕事をしたかったという直樹さん。写真の中には、当時の時事ニュースとなりそうなものも。

注意:撮影時期は、明確ではありません。歴史上のニュースと照らし合わせて書いていますのでご了承ください。

浅間山噴火

浅間山は100年前の大正時代から大小合わせて何度も煙が上がっている。いつの写真かは不明だが、かなりの噴煙が上がっていることがわかる。


台風の爪痕

この橋は、現在の高岩橋が吊り橋だった時に台風の被害に遭ったのだろうと健さん。吊り橋はひっくり返っている。歴史をたどり、写真を撮影していた期間と照らし合わせるとおそらく大正6年の台風被害かと思われる。


大正8年佐久鉄道佐久穂積駅開通記念(現:JR小海線 八千穂駅)

大正4年の羽黒下駅開通から4年後、穂積を含む小海駅まで開通した。
写真には赤穂浪士の格好をした人々などが写る。


穴原の大火事

大正10年4月5日 高岩、穴原大火 と呼ばれる大火事が発生。
写真を一枚ずつみていくと「この写真はどこかな、地形的には穴原に見えるけど、でもこんな家の並びじゃないな。」と健さん。その言葉にピンと来て、もしかして、大火事の後ではないでしょうか?と尋ねると、焦げた木、仮住まいのような掘立小屋。間違いないと判断した。


次回は、こちら↓
〜小宮山直樹写真館⑤『生活』〜 

文:鈴木


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