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【団地=ニュータウン!】

空き家の再調査である集落に行った際、展望台?のような東屋があったので登ってみた。

そこから見えたのは、冠雪した浅間山と

大石川とR299を挟んだトイ面の斜面に広がる千ケ日向団地。

佐久穂町における【団地】とは、

都会人が連想するあの団地(高島平団地とか)ではなく、

インフラ等の効率化のため宅地整備したところに建てられた戸建ての住宅群のことー

もとい、戸建ての住宅をインフラ効率化のためまとめて建てられるよう宅地整備した地域のことを【団地】と呼びます。

千ケ日向団地の他にも、

かさなり団地、城山団地、三本木団地、一本木団地などなど…

あたらしどころだと雁明ニュータウンとかも。

佐久穂町内には、団地って結構あるなと住んでみると気付きます。

そして宅地分譲されたらどこも即売れるんだとか。


団地の中を車で通ってみると、

首都圏でもドーナツ化現象で郊外にニュータウンがたくさん造られたこともあるからか、

何か既視感に襲われるというか、見たことある懐かしい風景というか、都会の人間には馴染み深い住宅地の在り方のような感じがしました。

集落に住んだ私には、田舎のはずなんだけど都会的?というか、都市郊外的というか、近代的というか。そんな風に感じました。

近代的といっても、古めの団地は宅地整備されてもう30年とか?それ以上?経っているところもあるので、全てがもはやニュータウンなわけではないのだけど。

でも、築140年の古民家に住む者からしたら、全然新築なあったかそうな(←ここ最重要)お家が並んでいて眩しい限りです。

いわゆる「地方移住」に憧れている人にはもしかしたら、地方移住してまで団地暮らしって何かイメージ違うんだよな〜って感じかもしれませんが、いいお家にさえ巡り会えたら、団地暮らしも田舎暮らし入門にはいいのかもしれません。


何故なら、

空き家調査に行った集落は、地図上で40軒程確認できるのですが、その40軒中38軒くらいは二つの名字のお宅のみが集まった集落で、

いわゆる【マケ】ってやつですね。

他の地区(集落)でも2〜4くらいのマケで集まって構成されているところもまだ多く、そんな同族意識があるところに全然聞いたこともない名字の人間がいきなりポンと入って大丈夫か…?と、立派な空き家を調査しながらヨソの人間が住んでいいものか周囲の方にきちんと聞いてからでないと勇気いるな〜と、ふと頭をよぎりました。

そんな不安に似た思いを抱いて初めて、私の住む大日向もマケのある集落じゃん!そういえば!!と気付きました。今さら^^;

ご挨拶した多くの方の名字が皆同じなので下の名前とお顔を覚えるのにアラフォーの記憶力では苦労していたりもして(←現在進行形)。

でも今ここに暮らしていて、「聞いたことのない名字」組のシェアメイトと私の二人は幸い疎外されるようなことなどは全くなく、受け入れていただいている?と感じているのだけど(多分)。

地元の人たちからしたら、マケ以外の人間を受け入れることの方にこそ私たち以上に実は勇気がいったのかもしれない。なんて今さらながら初めて思い至る。

もしそうだとしたら、ここに住めていることに改めて感謝しなくては。と思った次第な年末です。

一方団地は、色々な名字の人が各地区や町外から集まってきて構成されているので、集落に入る際ほどの「なんだちみは」感は薄いかもしれないわけで。

何も知らずに集落に入ったけれど、もしも移住前に【マケ】の文化を知っていたら、団地を選んでいたかしら…?なんて。





移住者ー

守られてきたその土地を別に荒らすつもりはこちらには毛頭なくても、同族で守ってきた土地にヨソモノが入るという今までにないことを受け入れてもらうということは、少なからずさざ波を立ててしまったいるんだと思う。

信毎の連載記事を読んで、そんなことをここにきて初めて自覚した年末です。

さざ波を自然に静められるよう、すんなりではなくとも受け入れてもらえるよう、ただ真面目に生きるしかないのだけど。

ただ、さざ波去った後には「あ〜マケ以外の人間だけどもでも来てもらってよかったかもな〜」と、ほんの少しでもそう思ってもらえるように。それがここに暮らす以上の私のモットー、テーマです。

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