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こどももり 小口真奈実さん/初出店者インタビュー
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今年度から、さくほリビングマーケットに初出店した方のインタビュー記事の連載が始まりました。なにかにチャレンジしている人たちは、どんな思いをもって活動しているんだろう?背景にあるストーリーをお聞きしました。
自ら買い付けた古絵本の販売を行っているこどももり。大学卒業後、下諏訪町に小さな古本屋さんを構えた小口さん。絵本を選書しているときに、一番わくわくを感じていることに気付いた。その後、出産を経て、保育園、小学校などで勤務しながら、イベントを中心に古絵本を販売。現在は、大日向小中学校の美術・図工教諭の傍ら、こどももりの活動を続けている。
―――絵本屋さんをやろうと思ったのは?
わたしは両親が共働きだったのですが、寝る前に母が読み聞かせしてくれたことは、楽しい記憶のひとつ。絵本って子どもの興味を広げるだけでなく、親と子をつなげるものでもありますよね。
子どもの頃に持っていた絵本って、大人になって出会うと「これ、家にあった!」と一瞬で思い出すことができたりする。そういう感覚っていいなと。
現在も、教員の仕事を続けていますが、やっぱり子どもと関わることが好き。自分にとって絵本は、そのための大切な接点でもある。子ども、学校、親子連れ、いろんなひとと関わる機会が生まれます。
―――古本ならではの良さって何でしょうか。
新品にも古本にも良いところはありますが、新品の絵本は、1冊1200円~2000円くらい、古本であれば、同じ金額で2、3冊が買える。その分、いろんな世界に触れることができますし、絵本をより身近に感じてもらえるかなと。
―――選書するときのこだわりは?
デザインや書体、装丁にこだわっている本が好きです。まだまだ知らない絵本がいっぱいあって、その出会いもおもしろいです。
買い付けてきた古い本を、アルコールできれいにすると、びっくりするほどピッカピカになるんです。もう読まれなくなった本が、生き返って、また読んでもらえるんだ!と思うと、なんだかうれしい。古本屋さんならではの、宝さがし感も楽しんでもらいたいですね。
―――これからやってみたいことは?
今はブックカー(移動販売車)などを使ったイベント出店が中心ですが、佐久穂町に店舗も構えたいなあと思っています。出店のたびに、多いときでは700冊近くを積み込んでいるのですが、これがかなり重労働(笑)
いつか、保育園を作るのが夢なんです。そこには、絵本屋さんがあって、デリが買えたり、子どもに関連するものが買えたり――。
―――夢は膨らみますね。
ほんとうに。結婚、出産、転職を経験しながらも、この活動を8年続けてこられたのは、絵本が好きだし、楽しかったから。絵本を通して、ゆったりとお客さんと触れ合えたり、お互いの絵本の思い出をシェアしたり。そういう時間がとても心地よいです。
writer 細川敦子
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