見出し画像

さくほリビングマーケットvol.3(オンライン)レポート

9月19日(日)台風の影響も心配される中、清々しいほどの快晴となった、さくほリビングマーケットvol.3 当日。今回は、新型コロナウイルスの感染拡大を鑑みてオンライン開催となりました。

日曜日の午前中。
どこから参加してもOK。
リビングでお子さんと一緒に。
お庭でオヤツを食べながら。
ネコとたわむれながら――。

事前予約は必要ありません。途中入退室もOKです。
オンライン上で集まったひとたちと楽しみます。

当日参加された方も、参加できなかった方も、
オンラインマーケットってなに?と興味を持ってくれた方も、
ぜひ、レポートを楽しんでいただければ幸いです。

-------------

今回の出店者は2組。午前10時から11時半までの時間を、前半と後半に分かれて、持ち時間45分の中で「どんな活動をしているの?」の紹介や、ジュエリー制作実演、ショートフィルムの上映などを通して、参加者との交流を楽しみました。

GURURITO(グルリト)

今年6月、東町商店街にオープンしたGURURITOは、オリジナルのジュエリーを自分で作ることのできる体験型の工房です。平野未希さん、平野卓さん、藤森隆さん、3名の作家が共同で経営しています。

せ

今回は、新商品の「イヤーカフ」の制作実演を行いました。

お店のシンボルであり、お客さんの作業台として活躍している大きな囲炉裏。これをぐるりと囲んでジュエリーづくりをする、というのが工房名である「グルリト」の由来の一つだそう。

GURURITOから見える、東町商店街の穏やかな空気も、味わいの一つ。

この日は、近所に住む高校生が制作にチャレンジ。

す

あ

叩くと硬くなる。火で温めると柔らかくなる――。というシルバーの特性を使って、刻印をしたり、曲げながらサイズを合わせたり、3人のサポートを受けながら、自分の手で制作を進めていきます。

刻印は「月」のデザイン。

お

「なんで月なんですか?」(卓さん)
「月とか宇宙が好きだから」(高校生)
「宇宙人も好きですか?」(卓さん)
「好きです」(高校生)
「気が合いますね(笑)」(卓さん)

という会話には、オンラインでつながる他の参加者からも、笑いがもれていました。

い

う

さて、刻印と形が決まったら、表面を磨く作業。
今回は2種類の研磨剤を使って磨き、表と裏で風合いを変えてみました。リバーシブルで楽しめるのもおしゃれですね。

え

研磨剤を落とし、水で洗って、完成!

「オリジナルなので、サイズがちょうど良くて、つけても痛くないのもうれしい!ジャンプしても大丈夫です(笑)。作るのは初めてでしたが、思ったよりも簡単でした。スタッフの皆さんのサポートがあるので、きっとだれでも安心して制作できると思います」と笑顔の高校生。

く

イヤーカフは、耳にぶら下がらないデザインなので、マスクを着脱する際に気も、ストレスなく楽しめるアクセサリー。「コロナ禍には特におすすめ」と藤森さん。

今回は、もうひとつ珍しい実演も見せてくれました。
新しく導入した、シルバーに金メッキをコーティングする機械。

さ

油分がついているとうまくいかないので、まずは洗剤で洗浄。純水で洗ってから、30秒ほど、青色の液体に浸します。そうすると電気分解によって、金メッキが施されるそうです。

し

キレイなゴールドのアクセサリーに変身!
表面に、何ミクロンという薄い厚さの金の摸が貼られている状態。こすれには弱いそうなので、扱いは丁寧に。

イヤーカフの他にも、ベビーリング、バングル、リング、ピアスなどを制作できます。素材は、シルバー、K18、プラチナが揃っています。ぜひ、東町商店街のGURURITOへ、遊びに行ってみてくださいね。

価格と特典のご案内
イヤーカフの価格
1つ ¥3,850(税込)
2つめ(同時製作)¥6,600(税込)
※オプションメニュー
イエローゴールドメッキ +¥3,300

さくほリビングマーケットvol.3に参加された方、もしくは、こちらの投稿をご覧になった方。9月末までの予約で、オプションのメッキ加工が半額の¥3,300→¥1,650となります。

GURURITOのワークショップ予約ページから
https://www.gururitoatelier.jp/book-online

※メッキ加工ご希望の方
備考欄に「イエローゴールドメッキ希望(SLM割半額)」と明記ください。

営業日:毎週木・金・土 10:00〜12:00/14:00〜16:00
長野県南佐久郡佐久穂町高野町2908
(Goolge Mapでは「gururito」と検索してください)
TEL 050-1203-3009
WEBサイトはこちら
インスタ、FB、Twitter、tiktok、やってます!



232 CINEMA

オンラインシネマ上映会を開催している「232 CINEMA オンライン」。佐久穂町にある「大日向小学校(および中等部)」に通う児童・生徒の保護者が企画・運営しています。映画館のように、決まった時間に上映が始まり、オンライン上でつながった人たちと一緒に映画を観ます。

ち

232CINEMAの田口彩人さん。

2021年の2月に始まったこの活動。佐久地域の映画館ではなかなか上映される機会が少ない、社会課題・SDGsをテーマにした映画を多く扱っています。

オンライン上映会は、いろんな地域から参加できるので、過去にマイクロプラスチックを題材にした作品『プラスチックの海』を上映した際には、遠く離れた鹿児島県の奄美群島島留学生の方たちが上映会に参加してくれたそうです。上映後に感想をシェアする時間には、ビーチクリーンの様子を教えてもらうなど、交流が生まれたとのこと。

今回のさくほリビングマーケットでは、無料体験上映会を行いました。
作品は「七転び八起き - アメリカへ渡った戦争花嫁物語」

そ

第二次世界大戦後に渡米してアメリカ人と結婚し「戦争花嫁」となった日本人女性たちがテーマ。26分と短いですが、映像も音楽も上質な映像作品でした。普段の映画鑑賞ではなかなかショートフィルムを選ぶことがないので、個人的にも新鮮な時間となりました。

鑑賞後は、みんなで感想をおしゃべりしました。

オンライン上映会について
「みんなで同時に見るって、映画館みたい。おもしろい体験でした。」
「普段、家で見るときは、停止したり巻き戻したりできるけれど、それができない分、集中してみることができました」
「みんなで見ているという感覚があった。感想を言うのも楽しいですね」

映画の内容について
「戦争花嫁という言葉初めて聞いた」
「戦争花嫁として渡米した女性と、移住者として佐久穂に住んでいる自分と重ねて見ていました」
「おもしろかった。あの時代、アメリカ人と結婚して渡米するって怖いと思う。でもそれを乗り越えていくのが、すごい」

「今の時代、動画配信サービスはたくさんあるし、自分で作品でえらんで一人で見ることはできるけれど、みんなで見て、みんなで感想シェアするという体験はなかなかない。この時間を楽しんでほしい」と田口さん。

また、この活動はチャリティー上映会となっていて、チケット代の一部が「大日向小学校」の子どもたちが使う教材や備品代などとして寄付されます。(1000円以上で参加でき、運営費500円を除いた金額が寄付となります)

最後に次回の案内。(こちらの上映は終了しています)

た

最新情報は、232CINEMAのWEBサイトでご確認ください。
▶WEBサイトはこちら!

さくほリビングマーケットvol.3
出店者&参加者のみなさんからの感想

GURURITO
オンラインで見てもらう機会は、自分たちだけで開催することもできますが、こうしたみんなのイベントに参加することで、他の分野の人と一緒にやったり、見てくれる人の幅を広げてくれる。とっても楽しかったです。ありがとうございました。

232CINEMA
オンライン上映会は毎月開催していますが、今回、さくほリビングマーケットで上映会をして、今まで232CINEMAを知らなかった方にも、体験として参加してもらえました。わたしたちを知ってもらう機会ができたのでよかったです。また皆さんと会える日を楽しみにしています。

参加者
◆オンライン開催というのは、重要な形だと思います。リアルだと近くの人しか参加できないけれど、これだったら、東京にいても参加できる。ミックスでやっていくのは、これからいい取り組みになるのではないでしょうか。

◆(佐久穂出身で県外在住の方)賑やかな東町商店街の様子を懐かしく思いました。ものづくりの人たちがたくさん頑張っているのが分かりました。こういうイベントがあってうれしいです。ぜひぜひ、町をもっと盛り上げていってほしいです。

今回はオンライン開催となった、さくほリビングマーケット。佐久穂の町内外の皆さんが、あらゆる垣根をはずして交流できる場として、ゆっくりと育てていきたいと思っています。

次回は10月24日(日)。オンライン開催となるか、リアル開催となるかは、10月初旬にお知らせします。お楽しみに。

written by 細川敦子



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?