見出し画像

読書感想文「BIG MAGIC 夢中になることからはじめよう」

とても間があいてしまいました。
そしてとても久しぶりの読書感想文。

BIG MAGIC 夢中になることから始めよう
エリザベス・ギルバート著 神奈川夏子訳

要約

「創造性とは?」という問いに対する筆者の考え、体験が書かれています。
作家である筆者は、創造性を常に求められています。
筆者の創造性を生み出す方法はよく言う「産みの苦しみ」とは別のやり方でした。
それが「ビックマジック」というかくされた宝を見つけ出すというやり方。
そのために筆者が行っていること、経験やそれを通しての考察が記載されています。

感想

今回、何でこの本を読んだかというきっかけがなぜか思い出せません。数日前のことなんですが・・・何かを調べていて、この書物にたどり着き面白そうだなーで手にしてみました。
でも、何だか、このタイミングで読めて、響く部分がたくさんあって、見えない力のようなものを感じました。

私は創造力が必要な仕事、つまり芸術的な仕事には携わっていません。
と思っていました。
そして、創造力が求められる分野は苦手だなーと常々感じています。
しかし、本書を読んで、創造力はどの仕事でも求められるし、仕事というより人生の中で常時必要なものだよなと改めて感じました。

ここまでの人生、親のレールに敷かれていたわけでもなければ、経済的な制限でやりたいことをセーブされたことはなかったと思います。
その時その時に自分のやりたいことを考えて道を選んできました。
それでも、今思い返すと「どうしたら一番よさそうか」という客観的な指標を重要視して、客観的に妥当な選択肢の中から道を選んできたような気がします。

「どうにも現実的ではないけど、どうしてもこれをやりたい!!」
「これをやるためには、多少やりたくないことで稼ぐことも仕方ない」
といったような考えはあまり少なく、
「効率性」や「合理性」を重視してきたかなという実感があります。

最近、どうにも何か違う、何かが満たされない感じがある、とずっと感じていました。
愛する家族もいるし、経済的な問題もほぼないし、自分で選んだ仕事をやれている。
それでも何かが足りない、ここではないどこかへ行きたいような気持がありました。
きっと、それは創造性を表現したい、その愛の対象を見つけたい、何かに夢中になりたい、夢中になっている感覚を取り戻したい、そんな気持ちの表れだったんじゃないかなって本書を読んで感じました。

一般的な創造表現を想像すると、執筆、絵画、音楽などいわゆる創作活動かなと思います。
そういった分野に自信がなく、やはり夢中になった経験も少ないため、自分には創造力はないなと蓋をしめていました。
でも創造力の表現の仕方は上記だけでなく、スポーツだったり、土いじりだったり、どんなことでも表現できるのかなと思います。
そして何より重要なのは、それに夢中になれることがあること、それが人生を満ち足りたものにする大事な要素なんだろうなと感じました。

趣味は何ですか、と聞かれると困ります。
読書も好きだけどそこそこだし、スポーツも好きだけど今は何もしてないし、観戦もほとんどしてない。
でも子供の頃はもっと夢中になっていることが多かったと思います。
その記憶をたどりながら、そして生活の中でも私の内なる声に耳をすませながら、夢中になれる愛の対象、創造性の発揮場所を探してみようと思います。
そして考えるだけではだめで、やはり身体を動かすこと。
実際に行って見てやってみる。
そんな何てことないことだけど、なくても生きていけることだけど、自分の人生を彩るヒントを探してみようと思えました。

今回、このような思いに気づかせてくれた本書に感謝します!!!

この記事が参加している募集

#読書感想文

187,854件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?