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今オフ狙うべき掘り出し物候補はこれだ【中継ぎ投手編】

いよいよ長く続けてきた掘り出し物候補紹介も今日でラストです。前回の先発投手編はこちらから。今回は来季復活の狙える掘り出し物候補のリリーフ投手を紹介します。

ドリュー・ポメランツ(31)

19年成績 2勝10敗 104回 防御率4.85 K/9=11.86

ポメランツはレッドソックス時代の17年には17勝をあげている左腕ですが、今季は2勝10敗・防御率4.85と苦戦を強いられました。

しかし、7月に先発を”失格”になり、リリーフへ回ると防御率1.88・K/9=15.70と別人のような投球内容に生まれ変わりました。少ないサンプルですが、今オフNo.1リリーフ左腕であるウィル・スミスよりもはるかに優秀な成績です。

ウィル・スミス     65.1回 防御率2.76 K/9=13.22 BB/9=2.89
ポメランツ(救援限定) 28.2回 防御率1.88 K/9=15.70 BB/9=2.51

また、リリーフ時のK/9=15.70を上回っていたリリーフ投手はブルワーズのジョシュ・ヘイダー(K/9=16.4)のみで、防御率1.88は50イニング以上投げた投手の中ではメジャー全体6位でした。リリーフに専念すれば球界を代表する左腕になれるでしょう。

平野 佳寿(36)

19年成績 5勝5敗 53回 防御率4.75 K/9=10.36

今季メジャー2年目を迎えた平野でしたが、防御率が2.44から4.75と悪化してしまいました。加えて来年35歳を迎える年齢面も懸念材料ですが、実は一方でメジャートップクラスの数字を残していました。

それは95マイル以上の打球を許した割合の低さです。95マイル以上の打球を許した割合29.3%はメジャー全体の上位6%(19位)に入るほどの優秀な数字でした。これはリリーフだとアロディス・チャップマン(NYY)に並ぶ数字で、今季73試合登板で防御率1.88のブランドン・ワークマンや30セーブをあげたテイラー・ロジャース(ツインズ)を上回っています。今季被打率.322と打ちこまれた速球の質を取り戻すことができれば復活が期待できるでしょう。

A.J.コール(28)

19年成績 3勝1敗 26回 防御率3.81 K/9=10.38

コールは長くナショナルズでトッププロスペクトとして注目されてきましたが、なかなか芽が出ずにヤンキース、インディアンズを経て今オフフリーエージェントとなりました。

ですが、今季はリリーフとして25試合に登板して防御率3.81とまずまずの投球内容でした。フライボーラーのためMLB通算HR/9=1.81と被弾は多いですが、ここ2シーズンはK/9が10.0を超えるなど奪三振能力は魅力です。

また、サンプルは少ないですが、95マイル以上の打球を許した割合22.5%はメジャー全体(80打球以上)でなんと2位でした。つまり、メジャーで2番目にハードヒットを許さない投手だったというわけです。肩のコンディション不良を抱えていますが、今後の動向に注目したい一人です。

以上で5度にわたり更新してきた掘り出し物候補の紹介を終了します。果たしてフリーエージェント選手がどこへ行くのか目が離せません。

Photo:https://flic.kr/p/28Uiupy

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