【ナショナルズがE.テームズを獲得】残す野手補強はあと2人?
現地6日にナショナルズがフリーエージェントとなっていたエリック・テームズと1年400万ドルで合意に至ったと報じられました。2年目は相互オプションとなっています(通例、相互オプションはほとんど行使されることがありません)。課題となっていた左のパワーバットの獲得に成功しました。
終わらない戦力補強
今年に入り、スターリン・カストロ、アズドゥルバル・カブレラと実績のある内野手を立て続けに獲得してきましたが、テームズを補強した後もナショナルズは依然としてジョシュ・ドナルドソンとライアン・ジマーマンの獲得に興味を示しているようです。
テームズの起用法は?
テームズは韓国球界で「40-40」を達成した後にブルワーズでメジャー復帰。ブルワーズでの3年間でOPS.845、平均24本塁打をマークしています。19年も25本塁打・OPS.851と悪くない成績でしたが、750万ドルの球団オプションを破棄されてフリーエージェントとなっていました。唯一にして最大の欠点は対左投手への弱さです。19年は左投手に対して打率.197・OPS.648と苦しめられ、プラトーンでの起用がメインでした。そのためナショナルズではかつてのマット・アダムスやクリント・ロビンソンのように一塁のプラトーン及び非常時の外野起用が濃厚です。
最強のユーティリティー打線形成へ
もしドナルドソン&ジマーマンの両獲りに成功すればアンソニー・レンドンの穴を埋めるのに十分な「最強のユーティリティー打線」が形成されることになります。
C スズキ / ゴームズ
1B テームズ / ジマーマン / (ケンドリック)
2B カストロ / カブレラ / ケンドリック
3B ドナルドソン / (カブレラ)
SS ターナー
LF ソト / (テームズ)
CF ロブレス / テイラー
RF イートン
レンドンが抜けた時にはどうなるかと思いましたが、こうして見るとだいぶ戦える打線になったと思います。実績のある選手が各ポジションに複数揃っており、マイナーにはトッププロスペクトのカーター・キーブームが控えます。故障者が出た場合は出番があるでしょう。マイナーオプションの切れているウィルマー・ディフォーの処遇は気になりますが、ドナルドソンの獲得に失敗した場合は代わってロースター入りするでしょう。
おわりに
対左投手に課題のあるテームズは、ジマーマンとの併用が理想です。もしジマーマンとの再契約を逃した場合は、ケンドリックがプラトーンの相棒となるでしょう。ナショナルズがドナルドソン&ジマーマンの両獲りはあるのか、今後の動向に注目したいです。
Photo:https://flic.kr/p/Xo7wYW
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