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もう少しでトップ100プロスペクト【50選】

*選考基準はMLB公式&BAのトップ100に入っていない選手
*今季のパフォーマンスをベースに、「個人的にトップ100に入れたい!」、もしくは「来季以降のトップ100入りに期待したい」選手
*私見100%で選んでいるのであしからず
*更新予定日にBAのリストが更新されてTyler LocklearとJairo Iriarteがトップ100入りしてしまいましたが、そのまま更新しています。

1.Dylan Beavers OF BAL

22年ドラフト全体33位指名。パワーとスピードを両立したダイナミックな左打者。コンタクトの弱さを不安視されていたが、フルシーズン1年目ながらA+でwRC+125、三振率も22.8%と想定よりも抑えられている。2Aでも打ち続ければ一気に評価を上げるだろう。

2.Jud Fabian OF BAL

22年ドラフト2巡目。Beaversよりもパワーや走守のツールは上も、コンタクト難が顕著。A+ではwRC+139も、2A昇格後は打率.173・三振率40.1%と苦戦している。

3.Yoeilin Cespedes SS BOS

今年1月に$1.4Mで契約のドミニカン。小柄ながらヒットツールが良く、ハウィ・ケンドリック(元LAA他)と比べられる。DSLではwRC+150と早速結果を出している。守備はSSよりも、2Bや3Bの方がフィットするとも。

4.Luis Perales RHP BOS

荒削りながらボールのパワーは圧倒的。オーバースローからMAX99マイルの4シームを投じ、特に高めへのライジングファストは強烈。20歳ながらAを13先発/防御率3.21でクリアし、A+に昇格。

5.Brock Selvidge LHP NYY

21年ドラフト3巡目の高卒左腕。ドラフト時からロマン枠として期待されていたが、A/A+で18先発して防御率3.21と開花の兆し。特に速球は平均92.5マイルながらAでスピンレート2698rpmを記録。*今季のMLBならライアン・ヘルスリー(2661rpm)を抜いて1位の異次元数値。

6.Trevor Martin RHP TB

6-5/238の巨体から凄まじいキャリー成分を誇るライジングファストを投げ込むポテンシャルは注目。大学ではリリーフメインのため、22歳にして先発挑戦中と育成の遅れがネック。現実的にはリリーフでMLB昇格か?

7.Leo Jimenez SS/2B TOR

卓越したコンタクトスキルが武器。昨季は打率.230と今一つだったが、今季は2AでwRC+126と実力を発揮。パワーを伸ばしたい。

8.Bryan Ramos 3B CWS

ハードコンタクトを量産できるパワーとアベレージを両立した攻撃型。21歳のシーズンながら2AでOPS.900・wRC+137と非凡なパフォーマンス。

9.Cristian Mena RHP CWS

20歳ながら2Aでローテを回している。防御率は4.90と決して良くないが、20歳以下でMena(101.0回)の次にイニング数を投げているのはMIAのEury Perez(36.2回)である。小柄で球威もズバ抜けてはいないが、もっと評価されていいと思う右腕である。

10.Juan Brito IF CLE

コンタクト能力が高いスイッチヒッター。ノーラン・ジョーンズとのトレードで昨秋加入すると、21歳にしてA+でwRC+130、2Aに上がってからも133と打ちまくっている。

11.Angel Martínez IF CLE

コンタクト能力の高いスイッチヒッターで、Britoと似たプロフィール。2AではwRC+95と一見微妙な成績だが、7月以降は134と完全に適応し、3Aに昇格済み。

12.Troy Melton RHP DET

個人的に今季のダークホース的存在。22年ドラフト4巡目ながらA/A+で好投中。平均96マイルの速球にスイーパー含めた変化球4種もOK。6-4/210とフレームも良く、まだまだ伸びる。


13.Cayden Wallace 3B KC

走攻守に平均以上のツールを秘める強肩強打の三塁手。今季はA+で10本塁打・wRC+117と悪くはないが、アプローチの荒さからパワーポテンシャルを発揮しきれていない。3Bプロスペクトとしてはパワーナンバーを伸ばしたい。今MLBで好デビュー中のザック・ゲロフ(OAK)のようになればと期待。

14.C.J. Culpepper RHP MIN

22年ドラフト13巡目ながら今季A/A+で17先発/防御率2.60とブレーク。大学では90マイル程度だった速球が平均94.6マイルにパワーアップ。シンカー、スライダーなど多彩な球種を効果的に織り交ぜることができる。

15.Marco Raya RHP MIN

20年ドラフト4巡目の高卒右腕。平均94マイル超の速球、平均2800rmpのスライダー&カーブと球種のスペックは高い。今季はチェンジアップも向上。A+では防御率2.94も、2Aに上がってからは6先発で防御率11.08と苦戦中。20歳のシーズンということを考えれば2Aの土を踏んだだけでも上出来。

16.Luis Baez OF HOU

昨年に$1.3Mでプロ入りしたドミニカン。ガッシリとした体型で、プラスのパワー&強肩が強み。RをwRC+171で卒業すると、Aでも26試合でwRC+123と順調な滑り出し。

17.Nelson Rada OF LAA

昨年$1.85Mでプロ入りした俊足巧打のリードオフCFタイプ。今季17歳ながらAでプレーしているのは、トッププロスペクトのEthan Salas(SD)とRadaの2人のみ。それでもいてwRC+105は立派と言える。

18.Lawrence Butler OF/1B OAK

ドレッドヘアがトレードマーク。パワーとスピードを搭載しており、プロ入り時は1Bメインも、CFメインを任されるまで守備力も成長している。マイナーで20HR以上のシーズンは無いが、ここ3シーズンはいずれもOPS8割をクリア中。

19.Darell Hernaiz SS OAK

今オフにCole Irvinとのトレードで加入。今季は2AでwRC+132と好調。21歳以下の選手としては、同級生でトッププロスペクトのPete Crow-Armstrongの133に次いで2A内9位の高数値。ちなみに、同じ年で内野プロスペクトのLuisangel Acuñaは110。

20.Daniel Susac C OAK

22年ドラフト1巡目の捕手。ズバ抜けていないものの、攻守のポテンシャルを両立している。打撃はややアプローチに荒さがあるものの、A+でwRC+130と好成績を残している。来季2A/3Aで結果を出せれば大きく評価を上げるだろう。

21.Luis Morales RHP OAK

今年1月に$3Mで契約したキューバ出身の大型右腕。MAX99マイルの速球が最大の武器だが、変化球やコントロールは発展途上。今季は試運転で、来季が本格始動か。

22.Lazaro Montes OF SEA

ヨーダン・アルバレス(HOU)2世とも評されるスラッガー候補。昨季DSLで三振率33.2%とコンタクトを不安視されていたが、今季Rで三振率25.3%/四球率22.6%(wRC+150)とアプローチ面で大きく成長。Aに上がってからも少ないサンプルだが、10試合でwRC+170と打ち続けている。

23.Tyler Locklear 1B SEA

パワーと選球眼を兼ね備えた生粋のスラッガータイプ。今季は1Bに転向し守備面のバリューは落としたが、A+でwRC+169とヒットツールへの不安を吹き飛ばすパフォーマンス。最終的にはC.J.クロンのような強打の一塁手か。

24.Justin Foscue 3B/2B TEX

内野手+ユーティリティーが完全にロックされているTEXでなければMLBデビューしているはずの攻撃型内野手。マイナー3年でOPS.864、今季も3AでBB>Kと素晴らしいアプローチを示している。

25.Ignacio Alvarez SS ATL

22年ドラフト5巡目。コンタクト&アプローチに優れたピュアヒッター候補で、今季A+でwRC+131、四球率14.0%/三振率16.8%と素晴らしい内容。20歳以下の選手(200打席以上)だとA+内でwRC+が10位、BB/Kは6位。 Jackson Merrill(SD)やEdwin Aroyo(CIN)よりも好成績だ。

26.Xavier Edwards 2B/OF MIA

パワーレスだが、スピード&コンタクトに優れるエネルギッシュな選手。プロ最初の3年で打率.320も、昨季3Aで打率.246とスランプを極めて昨オフにTBからトレードで放出された。すると今季は打率.369・wRC+138と完全に復活。完成像はMIAでレギュラー選手を務めていたディー・ゴードンか。

27.Tyler Stuart RHP NYM

22年ドラフト6巡目。大学ではリリーフ投手だったが、プロ入り後に先発挑戦。今季マイナーで100イニング以上投げた投手ではトップとなる防御率2.12とブレーク中。大きく曲がるスイーパーがマネーピッチ。6-9/250と体格も規格外。


28.Christian Scott RHP NYM

21年ドラフト5巡目。今季より先発に転向するとA/A+/2Aで防御率2.71・K/BB=8.25とブレーク。2AでもK-BB%=28.2%、FIP2.62と文句のつけようがないパフォーマンスを続けている。すでに24歳という年齢面がプロスペクトとしてはネックだろう。

29.Marco Vargas SS NYM

今夏にデービッド・ロバートソンとのトレードでMIAから加入した18歳の巧打者。年齢に比して発達した打撃スキルは傑出しており、Rでは四球率22.8%/三振率13.6%を記録。来季フルシーズンでの飛躍に期待したい。

30.Johan Rojas OF PHI

ダブルプラスの走力と、俊足を生かしたゴールドグラブ級の外野守備が武器。MLBではデビューから24試合ですでにDRS+6、OAA+4をマーク。打撃も2AでwRC+130と確実に成長を辿っている。

31.Starlyn Caba SS PHI

今年$3Mでプロ入りしたトップアマチュア選手。若き日のフランシスコ・リンドーア(NYM)と比較されている。DSLではwRC+116と上々のパフォーマンスも、0本塁打・IOS.045とパワーレスを克服していく必要があるだろう。

32.Jake Bennett LHP WSH

今季A/A+で12先発/防御率1.77と快投を続けている左腕。球速は91-93マイルほどで打者を圧倒する球威はないが、完成度の高いワークホース向きの投手。巨体を含めて完成型はジョーダン・モンゴメリー(TEX)か。

33.Ben Brown RHP CHC

6フィート6の長身から平均95マイル超の4シームと縦に鋭く落ちるスライダーを投げ下ろすパワーピッチャー。2AでK%=39.0%、3Aで32.1%と奪三振能力は文句無し。使用率1.2%のチェンジアップ向上が先発残留に向けた課題。

34.Moises Ballesteros C/1B CHC

すでに1Bでの出場も増えておりCとしての守備力には疑問も、打撃能力は非凡。今季はAでwRC+143、A+でも138と素晴らしいパフォーマンス。A+でのwRC+138は19歳以下の選手(150打席以上)としてはトップ100プロスペクトでもあるJunior Caminero、Roman Anthony、Jackson Hollidayに次いで4位。

35.Sal Stewart 3B CIN

22年ドラフト全体32位指名。パワーポテンシャルを期待されており、AではwRC+128、BB>Kと順調なパフォーマンス。低弾道を改善できれば、よりパワーポテンシャルを発揮できるようになるだろう。

36.Chase Petty RHP CIN

シンカーとスライダーのコンビネーションで低めを突くグラウンドボーラー。今季はA+で52回を投げてGB%=57%・被本塁打0と持ち味を発揮。FIP2.41は50回以上投げた投手ではA+内トップだ。

37.Luis Lara OF MIL

小柄でパワーレスながらコンタクト&走力に定評。今季はAで18歳以下の選手としては5位のwRC+116をマーク。コンタクト率83%はリーグ全体でも5位の高水準だ。ISO.069はさすがに非力すぎるので、パワーを伸ばせるかが今後の評価を分けそうだ。

38.Logan Henderson RHP MIL

肘の故障明けとなるシーズンながら、Aで60イニング以上投げた投手ではトップとなるK-BB%=27.2%、K%=35.7%、xFIP2.89をマーク。低リリースから90マイル前半のライジングファストと落差大のチェンジアップのコンビネーション。


39.Bubba Chandler RHP PIT

昨季は二刀流としてもプレーしOPS.713をマークも、今季は投手に専念。未完成ながらハイシーリングな投手で、すでに速球は平均95マイル超え。A+では20歳以下の選手ではトップとなる88イニングを消化中。シーズンでは防御率5.11も、7月以降は7先発で防御率2.32・FIP3.86・K-BB%=19.7%と開花の兆し。

40.Thomas Saggese 2B/3B STL

21歳以下の選手では2A内でCoby Mayo、Colt Keith、Owen Caissie(いずれもトップ100プロスペクト)に次ぐ4位となるwRC+138をマーク中。積極打法でアプローチに荒さはあるが、パンチ力があり、守備も内野全ポジションOK。攻撃型ユーティリティーにフィットするだろう。

41.Zack Showalter RHP STL

昨年のドラフト11巡目高卒右腕。ジャック・フラハティとのトレードで今夏BALから移籍。独特の低リリースを生かしたフラット軌道のライジングファストが武器。リリース高4フィート5は、低リリースで知られるジョー・ライアン(MIN)の4フィート9よりも5インチ(12.7㎝)も低い。

42.Yu-Min Lin LHP ARI

台湾出身。球速は90マイル前後とパワーレスだが完成度が高い。今季A+で60イニング以上投げた投手では5位となるFIP3.08・K-BB%=22.8%をマーク。2A昇格後は防御率4.50だが、そもそも19歳にして今季2Aのマウンドを踏んでいるのはLinだけ。

43.Sterlin Thompson 3B COL

22年ドラフト全体31位指名。ヒットツールの評価が高い二塁打マシーンタイプ。A+ではwRC+146と素晴らしい成績を収め、2Aに昇格済み。コーナータイプの選手としてはパワー不足感があり、本塁打増が今後の課題。

44.Nick Frasso RHP LAD

ファンキーなフォームからMAX100マイルを叩き出すパワーはLAD傘下でもトップクラス。今季は2Aで防御率4.00も、FIP3.03は2A内5位と投球内容は優秀である。

45.Ronan Kopp LHP LAD

6フィート7の長身から96-98マイルの速球を投げ下ろすロマン左腕。BB/9=6.53と制球は要改善だが、K%=35.7%はマイナー全体でも4位タイの高水準だ。

46.Thayron Liranzo C LAD

今季彗星のごとく現れた強打の両打ち捕手。元々契約金$30Kでプロ入りと決して有望な選手ではなかったが、今季AでwRC+149と素晴らしい打撃成績。四球率15.6%と選べてはいるが、三振率27.5%のコンタクトは要改善だろう。

47.Samuel Zavala OF SD

パワーは発展途上ながら走攻守揃ったオールラウンダー候補。今季のwRC+140は1A内で10位、18歳以下の選手としてはトップ100プロスペクトでもあるSamuel Basalloに次ぐ2位の好成績。


48.Jairo Iriarte RHP SD

昨季は打高のAで防御率5.12も、今季はA+で3.10、2Aで3.09と見事なバウンスバック。アスレチックなフォームから90マイル中盤の速球とワイプアウトするスライダー。2Aに上がってからはリリーフとしても試されており、早期昇格の可能性も。

49.Mason Black RHP SF

90マイル中盤の速球と80マイル台のスイーパーでゾーンを積極的に攻めるパワーピッチャー。今季は2A(60イニング以上)でトップとなるxFIP2.91、同3位のK-BB%=24.4%をマーク。すでに3Aに昇格済み。第3球種の確立が先発として成功できるかのカギを握るだろう。

50.Wade Meckler OF SF

パワーレスだが、今季マイナー3階級で打率.376と大ブレークした俊足巧打の外野手。22年ドラフト8巡目と下位指名の出身だが、同年ドラフト組としては最速のMLBデビューを飾った。不動のレギュラーになるには、さすがにもう少し長打力が欲しいところ。

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Photo:https://flic.kr/p/2mraJcL


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