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今オフ狙うべき掘り出し物候補はこれだ【先発投手編】

さて前回に引き続き今オフ狙うべき掘り出し物候補のフリーエージェント選手を紹介していきます。今回は先発投手を紹介していきます。

ジョシュ・リンドブロム(33)

19年成績(KBO) 20勝3敗 防御率2.50 194.2回 K/9=8.7

リンドブロムは今季KOBで20勝(3敗・防御率2.50)をあげ、MLB復帰を目指している右腕です。

アメリカでプレー時はシンカーとスライダー中心の投球でしたが、韓国ではフォークボールを習得したことが大ブレークにつながりました。縦の変化球はMLBでも有効だと考えられるので非常に面白いと思います。さらにスライダーも140㌔前後を計測するなどカッター気味に改良しており、かつてメジャーでプレーしていた時とは全く別人の投手になっています。

今季KBOから移籍して13勝をあげたメリル・ケリー(ARI)よりもKBOでの成績はリンドブロムの方が上ですから一定の成績が見込めるはずです。

ジオ・ゴンザレス(34)

19年成績 3勝2敗 防御率3.50 87.1回 K/9=8.0

ゴンザレスは10-18年まで9年連続で二桁勝利をあげているベテラン左腕です。ナショナルズ時代の12年には21勝をあげて最多勝のタイトルを獲得しています。

今季はキャリアワーストの3勝に終わりましたが復活の可能性を残しています。実は平均の被打球速度と95マイル以上の打球を許した割合はいずれもメジャー全体14位(MLB全体の上位12%)の高水準でした。この2項目が優れている投手といえば今季35歳にして完全復活を遂げ、プレーオフでも好投を見せたアニバル・サンチェス(WSH)でしょう。

もし、フルシーズンで投げることができれば、今年のサンチェスのような復活が見込めると思います。

マーティン・ペレス(29)

19年成績 10勝7敗 防御率5.12 165.1回 K/9=7.4

ペレスは今季ツインズのローテーション投手として10勝をあげましたが、防御率5.12と今一つの内容だったため球団オプションを破棄されフリーエージェントとなっていました。

ですが、ゴンザレスと同様に打球速度の面で素晴らしい数字を残しています。平均被打球速度85.4マイルはなんとメジャー全体5位、95マイル以上の打球を許した割合もメジャー全体5位とトップクラスなのです。その要因として考えられるのは今季からカッターを投げ始め、それが30.8%と全球種で最も高い割合になっていることです。実はアニバル・サンチェスもカッターの割合を増やして成功した投手です。

ゴンザレスと同様にアニバル・サンチェス化が期待でき、さらに来季29歳と年齢も若いペレスをどこの球団が獲得するのか注目したいところです。

KBOで成功しフォークとカッターを磨いて米球界復帰を目指すリンドブロムハードヒットの割合を大きく改善させてアニバル・サンチェス化が期待できるゴンザレス&ペレス。以上3名を紹介しました。次回はリリーフ投手を紹介します。お楽しみに。

Photo:https://flic.kr/p/bVUxRz


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