見出し画像

今オフ狙うべき掘り出し物候補はこれだ【内野手編】

さて、前回に続きになります。

今回は内野手編です。復活の期待ができる5選手を取り上げています。


ブラッド・ミラー(30)

19年成績 79試合 .260/.329/.565 13本 OPS.894

ミラーは16年に30本塁打をマークした長打力と決して上手くはありませんが内野ならどこでも守れるユーティリティー性を兼ね備えた選手です。30歳とまだ若い点も魅力の一つです。

今季途中にフィリーズに移籍後は66試合で12本塁打・OPS.941と打ちまくりました。Statcastを見ると、18年&19年はいずれも平均打球速度、バレル性の打球を放った割合、95マイル以上の打球を放った割合はいずれも30本塁打を放った16年の数字を上回っています。新天地で出場機会を確保できれば大ブレークの可能性もあると思います。

ローガン・フォーサイス(33)

19年成績 101試合 .227/.325/.353 7本 OPS.678

フォーサイスは二塁を中心に内野ならどこでも守れるユーティリティープレーヤーですが、ここ3シーズンは打撃不振に悩まされています。16年に20本塁打を放つなどパンチ力を秘めています。

好調だった16年と比べると、17‐18年はフライ性の打球が減少し、逆方向への打球が増加していました。しかし、19年は再びフライ性および引っ張り方向への打球が増加していました。それにともないバレル性の打球割合も増加。また平均打球速度89.3マイルは昨年よりも約2マイルUPで、16年の90.0マイルに迫る勢いでした。このプルヒッター化が上手く成功すれば再び16年の時のような活躍が期待できるかもしれません。

スクーター・ジェネット(30)

19年成績 42試合 .226/.245/.323 2本 OPS.568

18年に打率.310・23本塁打・OPS.847をマークしオールスターにも出場したジェネットでしたが、今季は大不振に苦しみました。ですが、マーリンズやジャイアンツなど正二塁手が定まっていないチームは狙っても面白いと思います。

今季は特に四球率1.4%・三振率29.5%とアプローチ面での劣化が顕著でした。Plate Discipline系の数字を見てもコンタクト率が悪化し、ボール球を振る割合も増えています。アプローチを改善させ、再びバレル性の打球を量産できるかが復活の鍵となるでしょう。

カン・ジョンホ(33)

19年成績 65試合 .169/.222/.395 10本 OPS.617

カン・ジョンホは韓国球界での実績を引っ提げ、15年からパイレーツでプレーしていましたが、16年オフに飲酒運転で事故を起こし、以降は野球面でも成績が急落。野球選手以前に人間として大問題を抱えていますが、とりあえずまとめていきます。

19年はスプリングトレーニングでトップの7本塁打と好調な滑り出しでしたが、打率.169と大不振に終わりました。それでも65試合で10本塁打は、21本塁打をマークした16年よりもハイペースでした。また平均打球速度92.2マイルはメジャー全体14位の高水準だったので極端に低かったBABIP.184の揺り戻しが来れば復活の可能性はあると思います。就労ビザが取得できるかはわかりませんが…

ライアン・ジマーマン(35)

19年成績 52試合 .257/.321/.415 6本 OPS.736

ワールドシリーズではゲリット・コールからホームランを放つなど活躍を見せ、チャンピオンリングも手にしたMr.ナショナルズですが、ここ2年は故障がちで数字を落としています。

今年の平均打球速度91.4マイルは36本塁打を放った17年と全く同じ数字で、衰えを感じさせません。また95マイル以上の打球を放った割合もメジャー平均を大きく上回っています。コンディションを整えることができれば、ポストシーズンで見せたような活躍がシーズンを通して期待できるのではないでしょうか。

以上5選手を紹介しました。次回は外野手を取り上げる予定です。よろしくお願いします。

Photo:https://flic.kr/p/PXW6rq


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?