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【5分要約】女の機嫌の直し方

クリスマスということで、どんな本がいいかと悩んでいたが、今日は地球上の全男性陣に捧げるこの本。
「女の機嫌の直し方」
脳についての研究者である黒川伊保子氏による、科学的に解明された男性と女性の感じ方や考え方の違い、得てしては「女性の関わり方」が記されている名著だ。
「あなたって本当に女心がわかってないわね。」と言われてしまう男性諸君は、5分でこの要約を読んでから今日のクリスマスデートに備えてくれ。

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脳には性差がある!「男性脳と女性脳」

男性と女性は全く違う生き物である。遺伝子も違えば脳も違う。このことをまずは理解することが必要だ。違う生き物なのだから、相手のことを知る必要があるし、考えた行動をしなければ分かり合えない。この前提をしっかりと持つことが大事だ。
男性脳・・・ゴール指向問題解決型
女性脳・・・プロセス指向共感型
という構造になっている。つまり、、、
「今日の朝、階段でつまずきそうになったんです〜」という女性の会話に、
「それでこけたの?怪我は?」なんて聞くのは×
「いや、こけてはないんですけど、、、」となる。
プロセスに対してとにかく共感する脳の構造のため、その先のゴールを聞いてしまっては話が盛り上がらないのである。
また、女性脳は「怖い、辛い、ひどい」などのストレスを伴う感情が起こるときにそのストレス信号が男性脳の何倍も強く働き、何百倍も長く残る。
⇨共感することで、この鎮静化を行う働きもあるらしい。
よって、問題解決をする男性と共感してほしい女性の違いがあるのだ。

女性脳を知り尽くせ!「キーワードは共感」

もう少し「共感」について掘り下げてみよう。
女性がよくいう「可愛い〜!」というワード。男性はこれを聞いて「これのどこが可愛いねん」と思っているだろう。
ここでの真意は「私はこれで心が動いたの。あなたは動いた?」と聞いているのである。ここで「何が可愛いの?」と聞いてしまっては、女性と話ができていないということがわかるのではないだろうか?
これは、哺乳類の雌という視点でみてみるとよくわかる。
 哺乳類の雌(特に人は)は、生殖リスクが高い。つまり、子供を確実に大人へと成長させる必要がある。そのために、臨機応変力が生まれつき備わっている。赤ちゃんを育てる時に起こる様々なトラブルを「心の動き」という手段を使って、過去の経験や体験談を引っ張り、瞬時にそれに対応する。
 2歳の時に、熱が出て祖母が看病してくれた時の記憶を、30歳になり自分の子供を看病する時に0、6秒という時間で脳裏から呼びもどす。このことが、女性が子育てという活動で生き残るべくして残した力である。逆に、嫌味なことを言われたら、嫌味なことを瞬時に思い出すということでもある。
もし突然女性がキレたり、なじったりしたら男性はどうすれば良いのか?
女性は、過去の悲しい経験と瞬時に結びつけてその感情を出しているのである。
つまり、
男性にできることは、「謝る」ことだけだ。
「君の気持ちに気づかなかったよ。ごめん」
と言えばいい。
もしも、男性が女性に過去のことでずっとなじられているのであれば、それは謝り方が足りないのかもしれない。
心から溢れ落ちたひとことだけが、心のしこりを氷解する。

 女性脳は、複雑なものに意識的に脳が働くようになっている。つまり、バックにいっぱいのビスケットや花柄や豹柄、フリルや非対称のものにも興奮する。そのため、シンプルなものは実は脳は興奮しない。そのため、女性誌は一面に文字や写真がびっしりと載っている。その中で、女性たちが手にしたい情報が浮かび上がってくるように見えるらしい。
 女性脳は、右左脳の連携が男性より強いとされているが、強すぎると現実をうまく認識することができなくなってしまう。「何をやってもうまくいかない」「私だけ損している」「周りがダメな人間に見える」など。その場合は、瞑想などを行い、「ぼうっとする」状態を作り、右左脳の連携をきり、脳を強化することが必要だ。ヨガやエステに行くことも良い。「心地よい」と感じる時間を作ることが女性脳では大切なのである。

デートの満足度をあげる方法!「プロセス命」

まずここまで話した通り、何よりも「共感」。御法度は「問題解決」。
「腰が痛いのよね〜」
⇨○「腰がいたいの?それは辛いね。大丈夫?」
⇨✖︎「医者に行ったのか?」
「重かった〜(スーパーの袋を4つ持って)」
⇨○「こんなに重いのを持ってきたの?お疲れ様。言ってくれたら迎えに行ったのに。」
⇨✖︎「何をそんなに買ってきったの?」

◎ちょっといじる。
「腰が痛いのよね〜」
⇨○「腰痛いの?大丈夫ですか?カラオケ張り切りすぎたんじゃないんですか〜?」「テニス頑張りすぎたんじゃないんですか?」

◎相槌をうまく使う。(アイウエオ)
 相槌上手は、愛され上手。
「あ〜そうなの」「いいね、それ」「うんうん、そうなんだ」「え、そうなの?」「お、そうきたか」感嘆句を使うだけで違ってくる。

◎いきなり弱点をつくのは御法度
 「紅葉が綺麗だわ、今後京都に行かない?」
⇨✖︎「今の時期に、宿が取れるわけないだろ。」
⇨○「一度くらい京都の紅葉を見てみたいな。今の時期だと予約が取れないから、来年は早めに予約をとってみに行こうか」
 この共感をするだけで、1年間その優しさと楽しみで女性を満足させる気持ちにさせることができる。女性脳はプロセス指向ということを忘れてはいけない。


◎女性は、結果ではなく経過や過程を褒めてあげる。

「あの気づきよかったよね」
「よくここまで努力したよね」
などがモチベーションの維持に役立つ言葉である。
「彼女ならではの何か」を価値づけることが非常に大事。過去時間を労うこと、彼女が心を尽くしていることに気づき、言葉をかけよう。

◎女性はプロセス指向型の脳。つまり、デートまでの楽しみを言葉にしてあげると良い。
⇨○「梅雨が明けたら、美味しいビールを飲みに行こう」
  「寒くなってきたら、ちゃんこ鍋を食べよう」
など、少しあとの楽しみを作ってあげることが大事。そこまでに準備をしたり、情報を収集したりするその過程が満足度をあげるのである。また、その後の思いだしによる「過去時間」を言及して共感してあげたらさらに良い。
⇨✖︎結果良かったことへのダメ出しはしない
 「今だから言うけど」は絶対にやってはいけない。
女性にダメ出しをする時は、結果も悪かった時。結果が悪かった時は、そのプロセスの中に悪いことがなかったかを探している。そのため、そこでは率直にダメ出しをして良い。

女性に謝るときは?「気持ちに言及せよ!」

以下に具体的な事例を紹介しておく!
・集合場所に20分の遅刻した時
✖︎「ごめん!部長に呼び出されっちゃって!」
○「寒かったでしょ?こんなところに20分も待たせっちゃって本当にごめんね!」
・正しい女性への謝り方(答えようのない質問への対処)
「あなたってどうしてこうなの?」=「君に嫌な思いをさせてごめん」「本当に自分でも嫌になる、不器用で、本当にごめんなさい」
素直に、彼女の気持ちに言及して謝る。
✖︎「言えばいいのに」これは女性脳の「察してほしい」と言うことの真逆。
・「私と仕事どっちが大事なの?」
⇨こんなことを女性が本気で言うはずがない。仕事が生きていく中で大事なのは百も承知。男性が仕事の話を女性にしないが故に、女性は男性の中から締め出されているという気持ちになる。そのため、ストレスがたまり自分の居場所がないように感じてしまい、自己嫌悪になりながらもこう毒ずくのである。
○「君に寂しい思いをさせたね、ごめん」「家族に寂しい思いをさせたね、ごめん」家族のイベントに行けなかった時にも、こういうことを伝えることは関係構築の上で重要なことである。
⇨夫や恋人の人生に、自分も参加しているという充実感が、女性に確かな絆を作ることになっている。普段から仕事の話をすることをめんどくさがらずに言っていこう。そして感謝もしよう。
・「一緒にいる意味がないじゃない!」
⇨この言葉は別れ話の最初の一語。別れたくないのなら、1秒でも黙っていてはいけない。
○「馬鹿なことを言うな。一緒にいるだけで意味がある!そう思うのはお前しかいない」と即座に憤慨する。「君しかいない。」

この本の内容は、男性諸君にとって眼から鱗。必ず知っておいて損のない話になっている。そしてこれは計算して行えということではない。相手との良いパートナーシップを築くために、必要なことということだ。
「知らないことはできない。」
相手のことをより良く知りたいという一つの思いやりという視点で実践に生かしてもらえたら幸いだ。最高のクリスマスを!

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